白山(登り:砂防新道、下り:観光新道)
- GPS
- 07:11
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,491m
- 下り
- 1,482m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:09
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バス:市之瀬→別当出合(片道 大人500円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
迷う箇所なし 登山届は市之瀬で提出 |
その他周辺情報 | 勝山温泉センター水芭蕉 |
写真
感想
「晴れ予報で暇だったら登山だな」と思い、以前から行ってみたかった白山に登ってきました。
夜中2時40分ごろに市之瀬駐車場に到着。すでに多くの車が停まっていました。おそらく前日から山小屋泊の方もたくさんおられたんだと思います。
仮眠をとってからバスで別当出合へ。肌寒かったので上着を着て出発。
今回の山行は標高差が1450mぐらいあり、自分の中では今まで経験なかった標高差なのが少し不安でした。
砂防新道は比較的緩やかな登山道で歩きやすく、とても良いペースで登り始めました。しかし、黒ボコ岩の手前で少し傾斜が急になってきたところで股関節が痛みだし一気にペースダウン。室堂から御前峰の間は全然足が上がらない状態でしたが気合で山頂に立ちました。
山頂は風は強くなく、日差しが気持ちいいぐらいでした。
景色は雲海の奥に北アルプス、乗鞍、御嶽を望むことが出来ました。
下山道方向を見ると少しガスが迫って来ているように感じたので行動食を摂ってそこそこに下山開始。
足の痛みは下りではマシかなと思ってましたが、じわじわ痛みが増して特に観光新道では所々ある急な下りが地獄のように感じました。砂防新道から下ったほうが良かったかも…と何度も後悔しながらなんとか下山。最後は膝も結構キツかったです。でも観光新道は高度感があって気持ちいい場所でした。
今回の山行では考えさせられる場面がありました。
下山時、弥陀ヶ原の木道を歩いていた時、すぐ前を年配の男性二人組が先行されていたのですが、一人の方が急にしゃがみこんだと思ったらそのまま前に倒れこみ意識を失ったまま木道脇に倒れてしまいました。もう一人の方と私はいきなりのことでどうしたらいいのかわからず「大丈夫ですか」と声をかけることしかできませんでした。幸い、すぐに意識を取り戻されて体を起こされていました。ただ、顔から倒れてしまったので掛けておられた眼鏡で目の上を切って出血されていました。すぐにもう一人の方がティッシュや絆創膏を出されて処置をされていました。ご本人のお話によると前日から貧血気味だったそうです。意識がしっかりしておられたので、そこで私はその場をあとにさせて頂きました。
その後は下山しながらその時のことをずっと考えていました。目の前でいきなり起こった出来事に自分は何も出来ず、背負っておられたザックを降ろす手伝いをしただけでした。そして、今、自分が背負っているザックに最低限の救急用品が入っていただろうかという疑問が浮かんできました。下山後確認したら、ザックに入れていた絆創膏をすでに使い切っていて一つも残っていませんでした。自分の準備の甘さ、危険に対する油断を痛感しました。
別当出合まで下りてくると消防車、救急車、パトカーが停まっていました。バスのチケットを売っていた方に聞いてみると、滑落事故があったようです。滑落された方は登山道に引き上げられ、命には別条ないとの情報で、そう聞いて安心しました。
他にも思うことがある出来事がいくつかありましたが話が十分長くなったのでこのあたりにします。
登山は常に自然が舞台で危険と隣り合わせです。それを肝に銘じるとともに、いざという時に適切な対応が出来るように心構えをして望んでいきたいと思います。
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