ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1447534
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

上越国境稜線縦走(尾瀬〜平ヶ岳〜藤原山〜大水上山〜十字峡)

2018年04月29日(日) 〜 2018年05月01日(火)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
29:34
距離
42.4km
登り
1,995m
下り
3,111m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:07
休憩
0:16
合計
9:23
7:23
53
8:16
8:16
90
9:46
10:02
147
左俣
12:29
12:29
48
15:01
15:01
105
白沢山
16:46
2日目
山行
8:55
休憩
1:35
合計
10:30
5:45
4
5:49
5:50
2
5:52
5:52
80
7:12
7:17
105
9:02
9:45
200
13:05
13:51
144
16:15
藤原山直下1640付近の幕営地
3日目
山行
8:40
休憩
0:54
合計
9:34
5:04
17
藤原山直下1640付近の幕営地
5:21
5:23
184
8:27
8:32
10
8:42
8:43
21
9:04
9:10
2
9:12
9:33
164
12:17
12:36
64
13:40
13:40
5
13:45
13:45
53
14:38
三国川ダム管理所
【memo】
シュラフ:#0
マット:夏用(komemameは冬用、ホッカイロも使用)
ダウン:象足・ズボン・上着
テルモス:2人で1本(使用せず)
天候 4月29日(日):快晴!
4月30日(月):快晴!
5月01日(火):曇り→快晴!
過去天気図(気象庁) 2018年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
<行き>
●クルマ:尾瀬第一駐車場(280台、1000円/24h)
●乗合タクシー(尾瀬第一駐車場〜鳩待峠):片道980円
※ジャンボタクシーは人数が揃い次第出発

<帰り>
●タクシー:三国川ダム管理所〜六日町駅(5090円)
●電車(4430円)
上越線(上り):15:33六日町発〜15:54越後湯沢着
新幹線 :16:01越後湯沢発〜16:29高崎着
上越線(下り):16:33高崎発〜17:20沼田着
●バス:17:26沼田発〜18:49鳩待峠行バス連絡所着(2050円)
※時刻表:http://kan-etsu.net/files/lib/5/644/201802211303189180.pdf
 
コース状況/
危険箇所等
●コース全般
山の鼻〜平ヶ岳〜大水上山まで一般登山道ではありません

●鳩待峠〜ジャンクションピーク
鳩待峠(1591m)から山ノ鼻(1409m)まで川上川沿いに標高差180mほどを
ゆっくり下ります。すでに木道が出始めています。
山ノ鼻からは猫又川の右岸の雪原を沢を避けるために高巻いたりしながら進みます。
ムジナ沢は飛び石で渡渉する必要がありました。
左俣に入り左岸を200mほど進んで尾根に取り付き、
1818とスズヶ峰(1953)の鞍部のちょい北まで高低差330mほど登って
至仏山から続く稜線に乗ってスズヶ峰を経て緩やかにアップダウンすると
ジャンクションピーク(1911)へと至ります。

●ジャンクションピーク〜平ヶ岳
1911から少し進むと大白沢山方面から延びる国境稜線と合流。
1920から大きくアップダウン(ダウンアップ)して、
1895を経て白沢山(1952.7)へと至ります。
白沢山直下には数メートルほど薮が出ているところがありました。
白沢山を過ぎると軽くアップダウンし、1936付近からは尾根が大きく広がり、
最後に南面の大斜面を登ると平ヶ岳の山頂台地へと出ます。

●平ヶ岳〜にせ藤原山
広い山頂台地を西方面に進み2072の円錐形ピークを通過後、
高低差180mほど鞍部まで下り、100mほど細い尾根を登り返すと剱ガ倉山へと至ります。
剱ガ倉山への登りから薮が出始め、露出した岩場を通過します。
剱ガ倉山北側の下り斜面から本格的な藪漕ぎが始まります。
特に滝が倉山〜にせ藤原山までは6〜7割が完全に薮が露出しており、
標高が低いところは背丈以上の灌木帯の中を進む必要がありました。
滝が倉山を通過して次の顕著なふたこぶのピークの
1740峰手前の岩場は高度感と露出感があり岩も脆いので慎重に。
また、この付近を過ぎると標高を1600m台まで落とすためか
薮の灌木の背が高くなり始め、特に北斜面の薮が濃かったように思います。
1740峰から顕著なピークをさらに3つほど経由するとにせ藤原山へと至ります。

●にせ藤原山〜丹後山
にせ藤原山からの下りが深い薮と急斜面の残雪で少しルート取りに苦労しました。
その後もところどころ雪をつなぐことができるところも再び出始めますが、
引き続き、濃い薮の中を進んで行きます。
1633を経て1670峰を過ぎると藤原山(1709)までは雪の上を歩くことができました。
藤原山から進路を東に変えます。ここからは長い距離の藪漕ぎは減り、
尾根脇の際どい残雪をなるべく利用して行きました。雪7:薮3くらいの割合だったかな。
1610を通過すると最後の薮区間となり、標高1680m肩まで
急斜面を薮につかまりながら登り返すとようやく藪漕ぎから解放されます。
大水上山へは北側から回り込みました。
大水上山で稜線に乗ると丹後山までは6割ほど夏道が出ていました。

●丹後山〜十字峡
高低差1300mを下ります。八〜九合目から徐々に夏道が露出。
四〜五合目より下はほぼ夏道。二合目からの急登の夏道は落ち葉によるスリップに注意。
栃ノ木橋から十字峡まではほぼ林道を歩けますが、
3〜4箇所ほどはデブリのトラバースをする必要がありました。
ドボンと雪崩&落石に注意。

●十字峡〜三国川ダム管理所
しゃくなげ湖畔の舗装路をおよそ3.5km進みます。
その他周辺情報 【温泉】
片品 花咲の湯(650円)
新しくてチョーきれい
 
【4月29日 1日目】
鳩待峠よりスタート
1
【4月29日 1日目】
鳩待峠よりスタート
山ノ鼻まで下ります
山ノ鼻まで下ります
(photo komemame)
おっ水芭蕉。もう咲いてるんだ
2
おっ水芭蕉。もう咲いてるんだ
アップで(photo komemame)
3
アップで(photo komemame)
川上川沿いを進みます
川上川沿いを進みます
山ノ鼻に到着。テント村ができてました
山ノ鼻に到着。テント村ができてました
尾瀬植物研究見本園を通ります
尾瀬植物研究見本園を通ります
燧ヶ岳を横目に見ながら。尾瀬ヶ原は地肌が見えてきています
3
燧ヶ岳を横目に見ながら。尾瀬ヶ原は地肌が見えてきています
前方にスズヶ峰
前半は広々とした雪原(photo komemame)
4
前半は広々とした雪原(photo komemame)
燧ヶ岳をバックに
燧ヶ岳をバックに
ムジナ沢は飛び石で渡渉
1
ムジナ沢は飛び石で渡渉
背後は鳩待通り
足元がガタガタで地味に疲れます
足元がガタガタで地味に疲れます
猫又川高巻き
左俣に入ります
尾根に乗るために急登します
尾根に乗るために急登します
至仏山と小笠と笠
2
至仏山と小笠と笠
大白沢山
稜線まであと少し!
稜線まであと少し!
稜線に乗りました
稜線に乗りました
スズヶ峰へと向かいます
2
スズヶ峰へと向かいます
日光連山
振り返って至仏山
2
振り返って至仏山
手前に景鶴山と奥に燧ヶ岳
2
手前に景鶴山と奥に燧ヶ岳
(photo komemame)
景鶴山と燧ヶ岳の位置関係が逆になりました
景鶴山と燧ヶ岳の位置関係が逆になりました
スズヶ峰に向かって緩やかに登ります
スズヶ峰に向かって緩やかに登ります
至仏山を振り返ります
3
至仏山を振り返ります
会津駒ヶ岳が見えてきました
2
会津駒ヶ岳が見えてきました
(photo komemame)
スズヶ峰まだあと少し!
スズヶ峰まだあと少し!
スズヶ峰に到着
平ヶ岳が正面に見えてきました
6
平ヶ岳が正面に見えてきました
平ヶ岳アップで(photo komemame)
1
平ヶ岳アップで(photo komemame)
こちらは明日歩く予定の稜線と奥に越後三山
1
こちらは明日歩く予定の稜線と奥に越後三山
中ノ岳と越後駒ヶ岳アップで(photo komemame)
1
中ノ岳と越後駒ヶ岳アップで(photo komemame)
景鶴山と燧ヶ岳が重なりました
景鶴山と燧ヶ岳が重なりました
至福の稜線
奥には皇海山(photo komemame)
1
奥には皇海山(photo komemame)
燧ヶ岳を眺めながら
1
燧ヶ岳を眺めながら
雄大な景色を前に下って行きます。左に大白沢山。正面は景鶴山と燧ヶ岳
雄大な景色を前に下って行きます。左に大白沢山。正面は景鶴山と燧ヶ岳
鞍部まで下ります
鞍部まで下ります
ここからが長かったなぁ
ここからが長かったなぁ
荷物も重いっす
ええ天気や
正面に平ヶ岳どん
4
正面に平ヶ岳どん
明日歩く平ヶ岳から剱ヶ倉山へと続く稜線。奥には中ノ岳
1
明日歩く平ヶ岳から剱ヶ倉山へと続く稜線。奥には中ノ岳
景鶴〜与作〜燧
会津駒ヶ岳の稜線
1
会津駒ヶ岳の稜線
歩いてきた稜線を振り返ります
1
歩いてきた稜線を振り返ります
白沢山に到着
(photo komemame)
あー疲れてきたなぁ
1
あー疲れてきたなぁ
近そうで遠い平ヶ岳
1
近そうで遠い平ヶ岳
疎らな樹林帯を抜けると…
疎らな樹林帯を抜けると…
さあ、平ヶ岳までのファイナルアプローチです
4
さあ、平ヶ岳までのファイナルアプローチです
東側には谷川岳〜朝日岳と…
東側には谷川岳〜朝日岳と…
柄沢山〜巻機山
平ヶ岳が近づきました
9
平ヶ岳が近づきました
バテバテですが頑張ります
3
バテバテですが頑張ります
振り返って至仏山
1
振り返って至仏山
そして燧ヶ岳と…
1
そして燧ヶ岳と…
日光連山
会津駒ヶ岳
山頂台地まで大斜面を登ります
山頂台地まで大斜面を登ります
山頂まであと少し!
2
山頂まであと少し!
平ヶ岳に到着
山頂は広々(photo komemame)。平らなだけにどこでもテントは張りたい放題
山頂は広々(photo komemame)。平らなだけにどこでもテントは張りたい放題
越後三山と荒沢岳(photo komemame)
2
越後三山と荒沢岳(photo komemame)
八海山&中ノ岳アップで(photo komemame)
3
八海山&中ノ岳アップで(photo komemame)
日が落ちます
夕暮れの越後三山
3
夕暮れの越後三山
夜ごはんは焼肉丼。にら&もやしに半熟卵を添えて
6
夜ごはんは焼肉丼。にら&もやしに半熟卵を添えて
満月でした
【4月30日 2日目】
撤収開始
1
【4月30日 2日目】
撤収開始
山頂より。早朝の越後三山
8
山頂より。早朝の越後三山
出発前に三角点ピークまで朝散歩
3
出発前に三角点ピークまで朝散歩
山頂より。早朝の至仏山
2
山頂より。早朝の至仏山
山頂より。早朝の燧ヶ岳
3
山頂より。早朝の燧ヶ岳
山頂より。早朝の日光連山
1
山頂より。早朝の日光連山
かろうじて頂上標が出ていました
3
かろうじて頂上標が出ていました
巻機山から続く稜線
1
巻機山から続く稜線
さて出発です
平ヶ岳からルートを西に取ります。背後に平ヶ岳
4
平ヶ岳からルートを西に取ります。背後に平ヶ岳
これから進む稜線。だいぶ標高を下げます
1
これから進む稜線。だいぶ標高を下げます
正面に円錐形の2072
5
正面に円錐形の2072
この辺りはまだ雪たっぷりでルンルン
2
この辺りはまだ雪たっぷりでルンルン
荒沢岳〜灰ノ又山〜源蔵山
4
荒沢岳〜灰ノ又山〜源蔵山
2072を越えて剱ガ倉山。早速薮が見えてるぞ
1
2072を越えて剱ガ倉山。早速薮が見えてるぞ
中ノ岳と越後駒ヶ岳を眺めながら…
5
中ノ岳と越後駒ヶ岳を眺めながら…
鞍部まで下ります
2
鞍部まで下ります
これから進む稜線を一望。手前から滝が倉山〜にせ藤原山〜藤原山〜大水上山〜丹後山に続く稜線。背後は越後三山
3
これから進む稜線を一望。手前から滝が倉山〜にせ藤原山〜藤原山〜大水上山〜丹後山に続く稜線。背後は越後三山
谷川〜朝日岳〜柄沢山。奥には谷川主脈と苗場山
1
谷川〜朝日岳〜柄沢山。奥には谷川主脈と苗場山
谷川〜朝日岳アップで(photo komemame)
1
谷川〜朝日岳アップで(photo komemame)
柄沢山と奥の谷川主脈と奥に苗場山(photo komemame)
2
柄沢山と奥の谷川主脈と奥に苗場山(photo komemame)
小沢岳〜下津川山。奥に巻機山
1
小沢岳〜下津川山。奥に巻機山
巻機山〜小沢岳〜下津川山(photo komemame)
2
巻機山〜小沢岳〜下津川山(photo komemame)
薮に入ります(photo komemame)
薮に入ります(photo komemame)
鞍部からは露出した岩場を登り返します
1
鞍部からは露出した岩場を登り返します
剱ガ倉山に到着
山頂より。中ノ岳と手前が兎岳
6
山頂より。中ノ岳と手前が兎岳
山頂より。うわぁ〜これから進む稜線は薮出まくり
1
山頂より。うわぁ〜これから進む稜線は薮出まくり
山頂より。荒沢岳と眼下には中ノ岐川
山頂より。荒沢岳と眼下には中ノ岐川
裏越後三山を一望。中ノ岳〜越後駒ヶ岳〜荒沢岳(photo komemame)
2
裏越後三山を一望。中ノ岳〜越後駒ヶ岳〜荒沢岳(photo komemame)
荒沢岳アップで(photo komemame)
3
荒沢岳アップで(photo komemame)
下ります
滝が倉山〜1740の鋭鋒〜にせ藤原山〜藤原山〜大水上山
滝が倉山〜1740の鋭鋒〜にせ藤原山〜藤原山〜大水上山
今日はどこまで行けることやら
今日はどこまで行けることやら
振り返って平ヶ岳と2072
1
振り返って平ヶ岳と2072
1780付近でいったん傾斜が緩みます
1
1780付近でいったん傾斜が緩みます
(photo komemame)
今日も良い天気になりました!
2
今日も良い天気になりました!
雪の上を歩ける幸せもここまで
雪の上を歩ける幸せもここまで
この先から本格的な薮に突入
この先から本格的な薮に突入
薮の中にはカタクリ(photo komemame)
1
薮の中にはカタクリ(photo komemame)
標高が高いとこはまだ背が低くてマシ
標高が高いとこはまだ背が低くてマシ
標高を下げてこれから進む稜線を目の当たりするとわかっちゃいたけど萎えるわな
1
標高を下げてこれから進む稜線を目の当たりするとわかっちゃいたけど萎えるわな
標高を下げ薮に閉ざされ始め暑い
標高を下げ薮に閉ざされ始め暑い
剱ガ倉山を振り返ります
1
剱ガ倉山を振り返ります
滝が倉山山頂に到着。疲れて早くも大休止
1
滝が倉山山頂に到着。疲れて早くも大休止
核心部に入ります。komemameを探せ!
1
核心部に入ります。komemameを探せ!
1740峰の手前は少し切れ落ちた岩場。岩が脆いので慎重に
1740峰の手前は少し切れ落ちた岩場。岩が脆いので慎重に
1740峰より。振り返って滝が倉山〜剱が倉山〜2072〜平ヶ岳
1
1740峰より。振り返って滝が倉山〜剱が倉山〜2072〜平ヶ岳
1740峰を通過
かろうじて尾根脇に付いている残雪。流石にここは使えません
かろうじて尾根脇に付いている残雪。流石にここは使えません
1680肩を通過
鞍部よりにせ藤原山を見上げます
1
鞍部よりにせ藤原山を見上げます
バテバテですが、何はともあれにせ藤原山を目指します
バテバテですが、何はともあれにせ藤原山を目指します
歩きてきた薮稜線。奥が1740峰
歩きてきた薮稜線。奥が1740峰
にせ藤原山に到着。二人してしばらく倒れこみます
2
にせ藤原山に到着。二人してしばらく倒れこみます
にせ藤原山からの眺望は最高でした。山頂より。平ヶ岳〜剱ガ倉山〜滝が倉山
1
にせ藤原山からの眺望は最高でした。山頂より。平ヶ岳〜剱ガ倉山〜滝が倉山
山頂より。手前は歩いてきた薮の稜線。奥に至仏山と赤倉山
山頂より。手前は歩いてきた薮の稜線。奥に至仏山と赤倉山
山頂より。谷川連峰
山頂より。谷川連峰
山頂より。越後沢山
山頂より。越後沢山
山頂より。丹後山と丹後山避難小屋
山頂より。丹後山と丹後山避難小屋
山頂より。大水上山〜兎岳〜中ノ岳
3
山頂より。大水上山〜兎岳〜中ノ岳
山頂より。越後駒ヶ岳〜巻倉山〜源蔵山
1
山頂より。越後駒ヶ岳〜巻倉山〜源蔵山
山頂より。荒沢岳
山頂より。荒沢岳
山頂より。会津の山々。360度の大展望でした
1
山頂より。会津の山々。360度の大展望でした
にせ藤原山から下ります
にせ藤原山から下ります
おおー!久しぶりにまとまって雪の上を歩けます
2
おおー!久しぶりにまとまって雪の上を歩けます
あぁなんと幸せなことかっ!
2
あぁなんと幸せなことかっ!
予定では向こうに見えている稜線まで行くつもりでしたが到底無理
1
予定では向こうに見えている稜線まで行くつもりでしたが到底無理
こちら側から見ると越後沢岳の存在感が抜群
2
こちら側から見ると越後沢岳の存在感が抜群
再びの薮
ヘロヘロになりながら逆目の藪漕ぎ
1
ヘロヘロになりながら逆目の藪漕ぎ
1670峰より藤原山
藤原山手前の雪の付いた適地で本日の行動は終了。いや、疲れた〜
2
藤原山手前の雪の付いた適地で本日の行動は終了。いや、疲れた〜
ハンバーグ丼。キャベツ、タマネギ、ニンジン、コーンとフライドオニオンと温泉卵を添えて
3
ハンバーグ丼。キャベツ、タマネギ、ニンジン、コーンとフライドオニオンと温泉卵を添えて
【5月1日 3日目】
藤原山手前からスタート(photo komemame)
2
【5月1日 3日目】
藤原山手前からスタート(photo komemame)
藤原山への登り
朝方は少し雲が多め(photo komemame)
1
朝方は少し雲が多め(photo komemame)
藤原山山頂に到着(photo komemame)
1
藤原山山頂に到着(photo komemame)
兎岳が少し焼けました
2
兎岳が少し焼けました
藤原山から先しばらくは短い藪漕ぎはあるものの…
藤原山から先しばらくは短い藪漕ぎはあるものの…
ほぼ雪を繋いで進むことができました
ほぼ雪を繋いで進むことができました
崩落した雪庇も利用しながら
崩落した雪庇も利用しながら
1610付近から薮
薮に備えてアイピケをしまいます
薮に備えてアイピケをしまいます
この薮地帯を越えて…
この薮地帯を越えて…
前方に見えるピークを越えればようやく薮から解放されます
1
前方に見えるピークを越えればようやく薮から解放されます
カタクリ
最後の薮だから楽しもうなんて余裕はもちろんなし
1
最後の薮だから楽しもうなんて余裕はもちろんなし
薮につかまりながら急斜面をよじ登り
1
薮につかまりながら急斜面をよじ登り
ようやく藪漕ぎが終了!しばらく解放感に浸ります
2
ようやく藪漕ぎが終了!しばらく解放感に浸ります
昨日歩いた平ヶ岳から続く稜線
2
昨日歩いた平ヶ岳から続く稜線
本日藤原山から歩いてきた稜線を振り返ります
2
本日藤原山から歩いてきた稜線を振り返ります
あとは雪道を登って中ノ岳から続く稜線に乗るだけ
2
あとは雪道を登って中ノ岳から続く稜線に乗るだけ
荒沢岳〜灰ノ又山〜源蔵山〜巻倉山
1
荒沢岳〜灰ノ又山〜源蔵山〜巻倉山
利根川の水源方面
1
利根川の水源方面
大水上山は薮を避けて北から巻いて…
1
大水上山は薮を避けて北から巻いて…
大水上山に到着。並行世界
5
大水上山に到着。並行世界
ここからはアイゼン外します
ここからはアイゼン外します
すぐに利根川水源碑へと至ります
2
すぐに利根川水源碑へと至ります
夏道を進みます
丹後山に到着
丹後山避難小屋で15分ほど休憩
丹後山避難小屋で15分ほど休憩
いよいよ本日の最後の正念場。丹後山からの1300mの下り
1
いよいよ本日の最後の正念場。丹後山からの1300mの下り
今年は雪解けが早く8〜9合目あたりから夏道が出ていました
今年は雪解けが早く8〜9合目あたりから夏道が出ていました
ショウジョウバカマ(photo komemame)
2
ショウジョウバカマ(photo komemame)
八海山の入道岳と阿寺山を眺めながら下ります。雄大な景色です
2
八海山の入道岳と阿寺山を眺めながら下ります。雄大な景色です
(photo komemame)
ジャコ平5合目
(photo komemame)
イワイウチワ(photo komemame)
2
イワイウチワ(photo komemame)
シャクナゲ(photo komemame)
5
シャクナゲ(photo komemame)
タムシバ
タムシバ(photo komemame)
1
タムシバ(photo komemame)
イワウチワだらけ
2
イワウチワだらけ
徐々に足に力が入らなくなってきました(photo komemame)
徐々に足に力が入らなくなってきました(photo komemame)
上は雪、下は新緑
2
上は雪、下は新緑
スミレ(photo komemame)
スミレ(photo komemame)
二人とも足がガクガクブルブルで最後は老人のように
2
二人とも足がガクガクブルブルで最後は老人のように
栃ノ木に到着
三国川林道。今年はやはり雪が少ない。フツーに右岸が歩けました
三国川林道。今年はやはり雪が少ない。フツーに右岸が歩けました
こんな感じで林道がデブリで塞がれているのは3〜4箇所ほどだったかな
こんな感じで林道がデブリで塞がれているのは3〜4箇所ほどだったかな
美しい三国川1
美しい三国川2
ここが一番でかいデブリで川を完全に覆っていました
4
ここが一番でかいデブリで川を完全に覆っていました
十字峡の林道入り口に架かる橋が見えてきました
1
十字峡の林道入り口に架かる橋が見えてきました
十字峡登山センターに到着
2
十字峡登山センターに到着
中ノ岳への登山口を横に見送ります
中ノ岳への登山口を横に見送ります
堰堤を流れる幾何学的な水
2
堰堤を流れる幾何学的な水
振り返って丹後山の稜線と桑ノ木山へと続く送水管
2
振り返って丹後山の稜線と桑ノ木山へと続く送水管
三国川ダム管理所に到着。3日間お疲れ様でした!
1
三国川ダム管理所に到着。3日間お疲れ様でした!

感想

今シーズンは降雪量は多かったものの3月の高温で雪融けも一気に進んでしまい、
昨年よりも条件は悪そうでしたが他に強く行きたいところもなく、
藪漕ぎ覚悟で尾瀬〜平ヶ岳〜大水上山を歩くことにしました。

1日目。
十字峡から入るか尾瀬から入るか直前まで迷いながら出発。
関越道を進んでいると湯沢で事故渋滞との道路情報が入ったため
沼田で降りて尾瀬へと向かいました。
いちお4日分の食料は持ちましたが、4日目は天気も芳しくない予報が出ていたので、
なんとか3日で仕上げたいなぁと、最短距離で鳩待峠から平ヶ岳へ向かいます。
例年3〜4月は山にほとんど行けず、
GWは久しぶりの山登りに加えて泊まりで重荷になるためキツイのなんの。
歩いても歩いても近づかない平ヶ岳。
好天と好展望に助けられてなんとか山頂でこの日の行動を終了することができました。

2日目。
平ヶ岳から大水上山へと続く稜線を一望すると、
標高を一番下げる滝が倉山から藤原山の間が黒々しているのが見て取れます。
残念ながら見た通り剱ガ倉山から先は薮との戦い。
行くも地獄、戻るも地獄。ならば行くしかあるまい。
しかし、背丈よりも高い薮の連続で足と腕は打ち身と引っ掻き傷だらけ。
重いザックと暑さがそれに追い討ちをかけ、行程が捗らず
10時間半ほど行動して9km弱しか進むことができませんでした。

3日目。
この日は尾瀬までクルマの回収のため午後早い時間には下山する必要があり、
早めの出発(と言っても5時ですが・汗)。
薮に疲れて感覚が麻痺してしまい、結構きわどい尾根脇の残雪を拾いながら進みます。
そして、1680肩でようやく薮から解放された時の嬉しさったら!
しかし、丹後山まで4時間もかかり、ここから林道までの1300mの急降下が、
これまたツラくて。
最後は這う這うの体(文字通り最後は這うように下りました)で栃ノ木橋へ。

今回は楽しさよりもツラさの方が上回っていたような気もしますが、
天候にも恵まれ充実感はたっぷり。
また、平ヶ岳から先で出会った人は1名のみ。静かな山行となりました。
これで稲包山〜三国峠〜尾瀬までつながりました。
 
 

去年のGW(巻機山〜丹後山)で、
藪漕ぎはかなり慣れたつもりでいたけど、
そんな経験値など、フッと吹き飛ばされました。
アリ地獄のような藪に、閉じ込められ、
もうここから出られないのじゃないか、
閉所恐怖症のような軽いパニック状態になるほどでした。

そして、ラストにやってきたゲキ下り。
ヤブ後のこの下りは、早々に足がプルプルになり、
最後は、自分の体を支えられないほどで、
ずるずるお尻をついておりる始末。

たいていこういう大変さのあとは
わぁっ!という喜びやご褒美に気持ちが切り替えられるのだけど、
今回は、景色を見渡すそんな余裕もない。
冬のあいだ、だいぶサボって体力が落ちてしまっているのか……。

といいながら今は、充実感いっぱい。
このタイミングで、ここまで頑張れたので、
これからやってくる夏山で、どんな状況を突きつけられても
こわくないぞー!って思っています。


お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3321人

コメント

ゲスト
国境
danyamaさま、komemameさま
こんにちは。
藪漕ぎお疲れさまでした。
日に日に減って行く雪で今年は諦めましたが、まさか歩かれていたとは驚きです!
あの大荷物で藪漕ぎとは改めて恐れ入りましたm(_ _)m
今はさぞかし達成感でいっぱいなことでしょう。
残雪の状態で変わりますが参考にさせていただきます。
2018/5/7 13:31
Re: 国境
taka69さん

てっきり、お会いできるかと思ってたら、今年は北アでしたか。
数年前の同じ時季に同じようなルートを歩いたことがあります。
今年は北アも雪融けが早かったようですね〜。

ボクたちは薮にやられて性も根も尽き果ててしまいましたが、
taka69さんとchee2005さんの豪脚コンビであれば、ラクにこなせると思いますよ。
ホントお二人は精力的に歩かれていて、その体力と気力には尊敬の念を抱いています。
ボクたちにも少し分けてもらえないかなぁ(笑)

コメントいただき、ありがとうございます。
またどこかの山でお会いできるのを楽しみにしています!
 
2018/5/7 22:45
藪漕ぎお疲れさまです
行かれましたか、僕が行こうと思うところはお二人に必ず先を越されるようです。
藪が大変でしたね。
僕がこのコースを歩いたのは20歳の時ですから、37年前ですね。丹後山から平ヶ岳、景鶴山、そして東電小屋に降りて、その後上越国境全踏破へのきっかけになった思い出深い山行です。5月末ですが、三国川は殆ど雪で埋まってました。当時は地図磁石の世界なのでニセ藤原山に泊ったと思ったら藤原山だったりして晴れないと現在位置がわからず、それも面白みの一つでした。
数十年振りで再訪しようとここ数年思い続けていますが、チャンスに巡り会えないでいます。
お二人の山行を参考にして来年以降トライしたいと思います。
2018/5/7 21:07
Re: 藪漕ぎお疲れさまです
naga4687さん

行ってきました!山の大先輩を差し置いて先を越してしまってすみません!
はい!薮タイヘンでした(笑)。
それにしても昔は5月末でも三国川の林道がほとんど埋まっているとは、
今では考えられませんね〜。
ここ4〜5年だけ見ても(昨年だけはちょっとマシでしたが)、
毎年徐々に雪が減っているように感じます。

今回で三国峠から尾瀬まで繋ぐことができました(厳密には景鶴山〜大白沢山〜JP間の
稜線は歩いていませんが、来年以降この区間だけ折を見て日帰りで繋ごうと思ってます)。
近々登山道が整備されてしまうようなのでちょっと残念なのですが、
三国峠から白砂山まで早く繋げるのが楽しみです。

コメントいただきありがとうございます!
 
2018/5/7 23:07
Re[2]: 藪漕ぎお疲れさまです
あのー、殆ど雪で埋まっていたのは林道ではなくて、十字峡から栃ノ木橋間の三国川自体なんですよ。
想像できないですよね。
メンバーが雪が割れたところにザックを落とし、全て埋まった川を200m下流まで走って回収したくらいです。
なので、平ヶ岳までも藪漕ぎはほんの少しあった程度でした。
今じゃ中々信じてもらえない話です。
2018/5/9 9:00
Re[3]: 藪漕ぎお疲れさまです
あっ、林道とはnagaさんのおっしゃる通りの十字峡〜栃ノ木橋間の
三国川の左岸に沿って付けられた林道のことです。
誤解を招くような書き方になってしまいスミマセン!
今回はデブリが右岸まで押し寄せて川自体を塞いでいる箇所が1箇所だけありましたが、
5月も末になれば、雪はすっかりなくなってしまう勢いでした。
2018/5/9 12:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら