赤岳-横岳-硫黄岳(ツクモグサ今季最後のチャンスに賭けました)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,594m
- 下り
- 888m
コースタイム
天候 | 出発時 曇り 十分後〜2時間後 小雨or土砂降り 以降曇り時々晴れ 遠方は薄ぼんやりながらも穏やかな天気 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ある程度岩場慣れしていれば遊歩道とあまり変わらない。 ゆっくりと10時間歩き続けられる体力があれば良い。 |
写真
感想
今季はツクモグサを諦めていたが、土曜日の夕方天気予報を確認すると、日曜日は朝方まで雨だが、午後は晴れそう。
普段登山で賭けるのは好きではないが、今回は賭けてみよう。
夕飯を食べて即睡眠。
12時前に起きて、12時半出発。
SA,PAで仮眠を取りながら4時半過ぎに赤岳山荘駐車場到着。
現時点で雨も結構降っている。
そのため、車はほとんどないかなぁと思っていたが、既に難題も駐車済み。
皆考えることは一緒らしい。
駐車場に車を停め、雨が止むまで仮眠。
5時半起床すると、雨は弱い小雨。
周りの車の方々も動き始めている。
我々も動き出す。
天気予報では8時ぐらいまでは降るはずなので、合羽を着込み、ザックカバーも取り付ける。
しかし、暑い。
そのため、合羽の上は直ぐに取り出せる位置に仕舞う。
その後、トイレを済まし、出発。
今回は南沢からぐる〜っと一周する予定。
そのため、美濃戸山荘を過ぎ、南沢に入る。
北沢に比べれば、悪路だが、整備された登山道を進んでいく。
少し進むと、雨が強くなり始める。
やな感じ。
さらに進んでいくと、より強くなり、次第に土砂降り。
我々は比較的平らな箇所で荷物を降ろし、河童の上を着込む。
これで万全。
暑いけど・・・。
しかし、体が濡れるのとザックの中の防寒着が濡れることは、6月とはいえ状況によっては命の関わるので、背に腹は変えられない。
その状態で汗をかかないようにのんびりと進んでいく。
沢の水量、流れは激しく、岩の上を飛び移ることは不可。
そのため、水量の浅い箇所(靴内に水が浸入しない程度)を選んで自ら飛び込み、さっさと渡渉。
そんな道を幾度となく繰り返す。
しかし、渡渉、濡れた岩、道を歩いていくと体力消費も激しい。
雨が降る中でも時折立ち休みを入れ、エネルギー補給。
そして、進んでいく。
2時間半ほど進むと、行者小屋に到着。
この辺りまで来ると、雨もほとんど小雨になっていた。
それでも、行者小屋の屋根のあるベンチに飛び込む。
そして、荷物を降ろし、一服。
既に人も結構居る。
話してみると、我々と同じようにツクモグサを見るため、晴れを信じ、進んできた方々が多そう。
ベンチに座って一服していると、途端に寒くなる。
合羽を着ているので、内部はほとんど濡れていないはずだが、やはり冷える。
そのため、必然的に販売しているおでんに目が向く。
イカンイカン。
今日の行程は長いので、ここでまったりするわけに行かない。
というよりも、ここでおでん食べたら、満足して帰っちゃうよねきっと。
というわけで、白湯を飲みながら、我慢我慢。
外を見ると、光が広がり、赤岳山頂が見えはじめる。
雨は止んでいる。
予報どおり。
そのため、急いで荷物を纏めて出発。
行者小屋を出発し、少し歩き、地蔵尾根を進む。
この尾根が急、しかも階段あり。
しかし、階段には鎖もあるし、最初に登ったときはそれ程苦労した記憶もなかった。
しかししかし、過去の記憶とは当てにならないもの。
非常に足の筋肉に来る登りであった。
鎖のある箇所は問題ないのだが、それよりも上から稜線まで。
鎖はないし、階段の段差はきついし。
足の筋肉が悲鳴を上げる。
鎖場の階段を抜けた踊り場で合羽、ザックカバーを外し、快適性を増した体であったが、やはりきつめ。
しかし、空は時折青空も見え、赤岳の山頂も見えている。
雲は多いが、悪くはない。
今まで、赤岳山頂で展望を望めたことはない。
そのため、必然的に期待も高まる。
稜線に到着すると、風がビュービューを体に当たり、冷える。
留まっていると、凍えてしまいそうなため歩く。
ここから先は岩場がほとんど。
鎖もあり、岩自体のフリクションも良い。
しかもガバばっかり。
当然鎖を使用せず、ガシガシと登っていく。
地蔵尾根とは違い、足も使えるのでかなり楽。
途中、花を撮影したりしながら、進んでいくと、赤岳山頂に到着。
もやっており、周辺の展望はそれ程よくないが、今までガスガスでまったく見えなかったことに比べれば上等。
軽く周りを撮影した後、記念撮影。
いつもならばここでまったりするところだが、今回はまだ序盤。
ゆっくりはしてられんと言うことでさっさと進む。
赤岳を展望荘側に下る。
ザレ場だが、綺麗に整備されており、歩きやすい。
さっさと下り、展望荘手前で風が回避できる箇所で少し休憩。
これから先は稜線歩き。
しかし、横岳があるので気は抜けない。
展望荘を通過し、横岳への登りに取り付く。
相変わらず急。
しかし、この稜線は花満開。
特にオヤマノエンドウ、キバナシャクナゲが満開。
他にも色とりどりの花があって、目を楽しませてくれる。
急坂を登りきると、今回の目玉商品。
ツクモグサのお目見え。
見事に群生しています。
曇りが多いためか、残念ながら花びらは閉じ気味ですが、非常に可愛らしい&奇妙な花です。
何枚も写真に収めてしまいます。
撮影した後は満足して、先に進む。
先ほどの地点から急下り、急登りまでは群生しているが、それ以降はほとんど見かけない。
やはり珍しい花なのね。
少し進み、三叉峰で昼食。
ちょうど半分。
まだのんびりとは出来ない。
飯をさっさとすまし、出発。
少し歩き、梯子を上ると横岳に到着。
記念撮影をし、直ぐに出発。
ここからは鎖場の下り。
初めてここに来たときは怖かった記憶があるが、今見ると階段?
と思ってしまうぐらい、普通の道。
まあそれでも落ちれば死にますが・・・。
鎖場を鎖未使用で通過する。
これ以降はほとんど下りで危険箇所もないため、ストックを取り出す。
後は一気に進む。
硫黄岳山荘を通過し、硫黄岳の登りに取り付き、ゆっくりゆっくりと登っていく。
そして、到着。
ここでも記念撮影をし、後は下るだけだぁと思っていたら、そこに居た3人のおばさま方に撮影を頼まれた。
これでも結構撮影を頼まれるのですよ。
そのため、快く引き受け撮影、念のためもう一枚撮影。
そして、さっさと進もうとすると、引き止められ残り二人のカメラでの撮影を頼まれた。
・・・断りたい。
正直、三脚を持っていない時点で3人での記念撮影は諦めるべきと思っている。
しかし、それで断るのは大人気ないし、お互い嫌な気持ちになるのは嫌。
そのため、なるべく良い記念になるように常に真面目に撮影をし、失敗をなくすため2回撮影している。
今回もそのつもりで撮影したにもかかわらず、更に2台で撮影しろと・・・
ちょっとイラッとしながらも、引き受け撮影していると、後ろの山頂も入れてとの要求。
珍しくカチンと来ました。
そんなこと最初のカメラから実施しているし、人に頼み、さらに構図の要求とは・・・
まあ撮りましたけど。
しかし、こんなことが今後2度3度あったら、今後記念撮影の依頼は断りますけどね・・・
最後にイラッとしながらも、硫黄岳を下り、赤岳山荘で少し足休め。
そして、北沢を一気に下り、林道に到着。
あとは林道を下って、駐車場に到着。
晴れに賭けて、初っ端に土砂降られたが、中々に満足いく山行だった思いながら、帰路に着いた。
ツクモグサ、良かったですね。
キバナシャクナゲも同時にとは羨ましいです。
天気は回復方向と、わかっていても横岳の稜線を目指すのは、強い意志が、、、。
私なら、おでん食べて撤退だったなー。
ricalojpさん、こんばんは
敗退も考えなかったわけではないですが、ツクモグサ見たさと天気予報を信じました。
行者小屋での天気も光がかなり出ていましたし、雨の割合も減っていましたので、突っ込めると確信しました。
最悪地蔵尾根を下れば良いし。
幸いにも賭けに勝ち、満開のお花畑を満喫した山行になりました。
ferminさん、こんばんは。suezouです。
今年も遠路、ツクモグサを見に来て頂いてありがとうございました。
天候は少し不安定でしたが稜線では
荒れることが無く、展望も花も見られたみたいですので
良かったです。チョウノスケソウも咲き始めて
ウルップソウも色づいてきたようなので私も
歩きに行きたくなりました。
おばちゃんパワーに少しまいられたようですが
そこは八ヶ岳を楽しまれた事で相殺して下さい。
私は危なそうな団体(賑やかな)とは目を
合わさないようにしています。(^^;
suezouさん、こんばんは
朝の時点ではどうなることか?と心配していましたが、10時以降は比較的穏やかな天気、花も一杯で楽しめました
私も山頂付近は危険そうな団体とは目を合わせないようにしているのですが、中々逃がしてくれません
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