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Yamareco

記録ID: 200359
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀〜赤岳 超絶景ー神の悪戯ー台風当日

2012年06月20日(水) 〜 2012年06月21日(木)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
14.0km
登り
1,442m
下り
1,560m

コースタイム

08:00 船山十字路
09:10 御小屋山頂
11:40 阿弥陀岳山頂
13:15 赤岳山頂
<赤岳頂上小屋に宿泊>
05:00 赤岳山頂
05:20 地蔵の頭
06:00 行者小屋
07:40 美濃戸
08:25 美濃戸口
<アルピコタクシー>
08:40 船山十字路
天候 <一日目>
晴れのち曇〜濃霧、時々雨 強風
日没直前晴れ(赤岳山頂でのみ)
<二日目>
曇りのち時々雨 強風 
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
【往路】中央道小淵沢IC〜船山十字路
【帰路】美濃戸口〜(タクシー)〜船山十字路〜中央道小淵沢IC
コース状況/
危険箇所等
ルート自体は既存登山道なので大した危険箇所なし。
ただし、台風後の恒常的な強風、突然強くなる突風の風圧が物凄く、前後左右に余裕のないポイントでは滑落の危険があった。
特に摩利支天、竜頭の頭〜赤岳山頂間はヒヤヒヤもの。
船山十字路ゲートすぐ上の分岐。
御小屋は左折。
南陵、中央稜は直進。
2012年06月20日 08:03撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 8:03
船山十字路ゲートすぐ上の分岐。
御小屋は左折。
南陵、中央稜は直進。
御小屋山頂直前、美濃戸口からのルートと合流。
この前にも諏訪大社奥社からのルートと合流点有り。御柱祭の御柱はこの聖なる森から切り出す。
2012年06月20日 09:07撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 9:07
御小屋山頂直前、美濃戸口からのルートと合流。
この前にも諏訪大社奥社からのルートと合流点有り。御柱祭の御柱はこの聖なる森から切り出す。
なつかしい御小屋山頂上。平坦地。
2012年06月20日 09:08撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 9:08
なつかしい御小屋山頂上。平坦地。
御小屋山頂の先から南をみる。手前が立場岳(青ナギを経て阿弥陀南陵に続く)、奥が西岳の尾根。
2012年06月20日 09:13撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 9:13
御小屋山頂の先から南をみる。手前が立場岳(青ナギを経て阿弥陀南陵に続く)、奥が西岳の尾根。
紅い花
2012年06月20日 09:26撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 9:26
紅い花
不動清水入り口よりずっと先。
振り返ると御小屋尾根が綺麗に切り立っている。
この頃はまだ晴れていた。
2012年06月20日 10:20撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 10:20
不動清水入り口よりずっと先。
振り返ると御小屋尾根が綺麗に切り立っている。
この頃はまだ晴れていた。
少し経つと、濃霧+強風。時々雨粒。やむなくザックカバーかけ、上だけレインウェア着こむ。
ザックカバーめくられないよう風向きに垂直に背中を向けて耐風するが、突風の時は圧力に勝てず前につんのめる。
2012年06月20日 10:58撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 10:58
少し経つと、濃霧+強風。時々雨粒。やむなくザックカバーかけ、上だけレインウェア着こむ。
ザックカバーめくられないよう風向きに垂直に背中を向けて耐風するが、突風の時は圧力に勝てず前につんのめる。
森林限界超えて益々遠慮無く突風が襲う。いつも立派にそびえ立つ阿弥陀も見えない。右を向いても南陵、中央稜も見えない。
突風の最大風速は40〜50m/秒レベルか?
2012年06月20日 11:00撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 11:00
森林限界超えて益々遠慮無く突風が襲う。いつも立派にそびえ立つ阿弥陀も見えない。右を向いても南陵、中央稜も見えない。
突風の最大風速は40〜50m/秒レベルか?
やがて左前に、流れる濃い雲の中ぼんやりと岩稜が。右手には中央稜が迫ってきている。中央稜は御小屋尾根と摩利支天の下で合流しているので、もう少し。
2012年06月20日 11:25撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 11:25
やがて左前に、流れる濃い雲の中ぼんやりと岩稜が。右手には中央稜が迫ってきている。中央稜は御小屋尾根と摩利支天の下で合流しているので、もう少し。
中央稜と合流。
2012年06月20日 11:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 11:30
中央稜と合流。
稜線から摩利支天の方をみる。
2012年06月20日 11:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 11:30
稜線から摩利支天の方をみる。
摩利支天でも風が容赦なく巻いている。
2012年06月20日 11:32撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 11:32
摩利支天でも風が容赦なく巻いている。
腰をかがめた耐風姿勢で摩利支天通過。
2012年06月21日 14:55撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 14:55
腰をかがめた耐風姿勢で摩利支天通過。
阿弥陀岳頂上。展望ゼロ。
2012年06月21日 14:56撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 14:56
阿弥陀岳頂上。展望ゼロ。
阿弥陀〜中岳のコル。折れた道標、まるで十字架。字は劣化のため判読不能だが、向かって左「阿弥陀岳頂上」、右「中岳〜赤岳」奥「行者小屋」。
2012年06月20日 12:01撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 12:01
阿弥陀〜中岳のコル。折れた道標、まるで十字架。字は劣化のため判読不能だが、向かって左「阿弥陀岳頂上」、右「中岳〜赤岳」奥「行者小屋」。
中岳山頂。
2012年06月20日 12:14撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 12:14
中岳山頂。
中岳東面にて、超強風の中、一瞬濃い雲・霧がちぎれて赤岳が姿を現す。
2012年06月21日 14:58撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 14:58
中岳東面にて、超強風の中、一瞬濃い雲・霧がちぎれて赤岳が姿を現す。
白い花。
2012年06月20日 12:21撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 12:21
白い花。
中岳〜赤岳のコル。1m級のケルンが3つ。
2012年06月20日 12:24撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 12:24
中岳〜赤岳のコル。1m級のケルンが3つ。
コルから赤岳西面登坂。中腹に文三郎道(至行者小屋)の分岐。
2012年06月20日 12:41撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 12:41
コルから赤岳西面登坂。中腹に文三郎道(至行者小屋)の分岐。
阿弥陀も赤岳も西面の風直撃はきつい。突風で何度か倒されながら、竜頭が見えるところまで登る。
2012年06月20日 12:51撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 12:51
阿弥陀も赤岳も西面の風直撃はきつい。突風で何度か倒されながら、竜頭が見えるところまで登る。
竜頭の頭の上の鎖場。背後のキレット方面からの風が直撃。
2012年06月20日 12:57撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 12:57
竜頭の頭の上の鎖場。背後のキレット方面からの風が直撃。
最後にハシゴ登ると赤岳頂上へ。左がピーク表示、右奥が頂上小屋。濃い雲のため遠くに見えるがすぐそこ。
2012年06月20日 13:15撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 13:15
最後にハシゴ登ると赤岳頂上へ。左がピーク表示、右奥が頂上小屋。濃い雲のため遠くに見えるがすぐそこ。
赤岳頂上で手を合わせる。
2012年06月20日 13:17撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 13:17
赤岳頂上で手を合わせる。
頂上表示。
2012年06月20日 13:18撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 13:18
頂上表示。
赤岳頂上小屋入り口。
2012年06月20日 13:23撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/20 13:23
赤岳頂上小屋入り口。
まずは「天の窓」でこれ。
2012年06月20日 13:33撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 13:33
まずは「天の窓」でこれ。
強風にさらされながらの数時間に比べると、風を受けない平和な空間はありがたい。昼食。
2012年06月20日 13:43撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 13:43
強風にさらされながらの数時間に比べると、風を受けない平和な空間はありがたい。昼食。
17:30の夕食まで「岳」を読んで過ごす。副食に持参のパック入スパムも。
「岳」は1〜16巻まで揃っていた。
2012年06月20日 17:30撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 17:30
17:30の夕食まで「岳」を読んで過ごす。副食に持参のパック入スパムも。
「岳」は1〜16巻まで揃っていた。
夕食後「岳」読んでいると、西の窓から日が差してきたのを認識。慌ててカメラ持って飛びだすと、強風はそのままだが、雲の上面が下がり、赤岳山頂より下になっている。
2012年06月20日 18:37撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:37
夕食後「岳」読んでいると、西の窓から日が差してきたのを認識。慌ててカメラ持って飛びだすと、強風はそのままだが、雲の上面が下がり、赤岳山頂より下になっている。
横岳〜北八ッ方面を見ると、茅野方面(左)の谷から強風に煽られた雲が稜線を超えて野辺山方面(右)に流れていく。
2012年06月20日 18:37撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:37
横岳〜北八ッ方面を見ると、茅野方面(左)の谷から強風に煽られた雲が稜線を超えて野辺山方面(右)に流れていく。
野辺山方面に落ちていく雲。
2012年06月20日 18:37撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:37
野辺山方面に落ちていく雲。
雲の量と風の強さのバランスで、少し稜線の凸部の先端が顔を出す。
2012年06月20日 18:38撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:38
雲の量と風の強さのバランスで、少し稜線の凸部の先端が顔を出す。
もう少し。
2012年06月20日 18:38撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:38
もう少し。
段々と横岳の凹凸が乗り越える雲を切り裂き出す。
2012年06月20日 18:39撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:39
段々と横岳の凹凸が乗り越える雲を切り裂き出す。
西日の直撃で雲も赤味を帯びる。
2012年06月20日 18:39撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:39
西日の直撃で雲も赤味を帯びる。
まるで雲を引き裂く獅子の爪の如し。
2012年06月20日 18:46撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:46
まるで雲を引き裂く獅子の爪の如し。
山と雲の戦い。
2012年06月20日 18:46撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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山と雲の戦い。
展望荘のあるコルは流れる雲の通り道。
2012年06月20日 18:47撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:47
展望荘のあるコルは流れる雲の通り道。
その頃阿弥陀は・・・
2012年06月20日 18:51撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:51
その頃阿弥陀は・・・
諏訪盆地〜原村方面からの雲の直撃を受けていた。
2012年06月20日 18:51撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:51
諏訪盆地〜原村方面からの雲の直撃を受けていた。
西から阿弥陀にぶつかった雲は左右に割れて阿弥陀を包む。北アまで青空が見える。
2012年06月20日 18:52撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:52
西から阿弥陀にぶつかった雲は左右に割れて阿弥陀を包む。北アまで青空が見える。
美濃戸〜南沢を通ってきた雲も北から阿弥陀に襲いかかる。
2012年06月20日 18:53撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:53
美濃戸〜南沢を通ってきた雲も北から阿弥陀に襲いかかる。
揺るがない山陵、標高を下げたフルボリュームの雲、超強風、西日の直撃、の共演。
2012年06月20日 18:53撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:53
揺るがない山陵、標高を下げたフルボリュームの雲、超強風、西日の直撃、の共演。
神々しい。神の住む諏訪大社奥社を戴く阿弥陀〜美濃戸口周辺ならではの邂逅。
2012年06月20日 18:53撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:53
神々しい。神の住む諏訪大社奥社を戴く阿弥陀〜美濃戸口周辺ならではの邂逅。
獅子の爪に切り裂かれた雲は、沈みゆく紅い斜光を受け変色。
2012年06月20日 18:53撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:53
獅子の爪に切り裂かれた雲は、沈みゆく紅い斜光を受け変色。
雲は北八ッ稜線もすべて飲み込んでいる。
2012年06月20日 18:54撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:54
雲は北八ッ稜線もすべて飲み込んでいる。
阿弥陀にぶつかり砕ける雲。
2012年06月20日 18:54撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:54
阿弥陀にぶつかり砕ける雲。
砕けても北から回りこむ。
2012年06月20日 18:54撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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砕けても北から回りこむ。
日没直前、赤岳山頂小屋からでしか見えない青空。
2012年06月20日 18:55撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:55
日没直前、赤岳山頂小屋からでしか見えない青空。
まるで生き物のように動き続ける雲。
2012年06月20日 18:58撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:58
まるで生き物のように動き続ける雲。
さあ、北アに日が沈むぞ。
2012年06月20日 18:58撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:58
さあ、北アに日が沈むぞ。
最後の紅い雲。
2012年06月20日 18:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:59
最後の紅い雲。
拡大。
2012年06月20日 18:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 18:59
拡大。
阿弥陀にぶつかる雲も最後の紅い輝き。
2012年06月20日 19:01撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:01
阿弥陀にぶつかる雲も最後の紅い輝き。
日が落ちた・・・はずなのにまだ光っている。
2012年06月20日 19:06撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:06
日が落ちた・・・はずなのにまだ光っている。
なんと日没は北ア大キレットの凹部だった!
2012年06月20日 19:06撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:06
なんと日没は北ア大キレットの凹部だった!
なんということでしょう。これぞ神の悪戯。
2012年06月20日 19:07撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:07
なんということでしょう。これぞ神の悪戯。
太陽を飲み込んだ大キレット。
2012年06月20日 19:08撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:08
太陽を飲み込んだ大キレット。
大キレット直上の雲の輝度が一番高い。
2012年06月20日 19:09撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:09
大キレット直上の雲の輝度が一番高い。
次第に上の雲も紅に染まる。
2012年06月20日 19:10撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:10
次第に上の雲も紅に染まる。
その上は抜けるような青い空。
西の先に台風5号がいるという。
2012年06月20日 19:15撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:15
その上は抜けるような青い空。
西の先に台風5号がいるという。
最後のフラッシュ。
2012年06月20日 19:15撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/20 19:15
最後のフラッシュ。
燃え落ちる紅。
2012年06月21日 03:56撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 3:56
燃え落ちる紅。
八ツの北側はパステルカラーの水彩画。
蓼科のピークが目立つ。奥が北信五岳。
2012年06月21日 04:16撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 4:16
八ツの北側はパステルカラーの水彩画。
蓼科のピークが目立つ。奥が北信五岳。
翌朝、一瞬の「赤富士」。
2012年06月21日 04:26撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 4:26
翌朝、一瞬の「赤富士」。
中岳〜阿弥陀の稜線。
2012年06月21日 04:31撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 4:31
中岳〜阿弥陀の稜線。
蓼科の奥、長野盆地方面にも朝靄が上ってきた。
2012年06月21日 04:33撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 4:33
蓼科の奥、長野盆地方面にも朝靄が上ってきた。
さらば、そしてありがとう頂上小屋。
2012年06月21日 04:59撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 4:59
さらば、そしてありがとう頂上小屋。
手前より、行者小屋、赤岳鉱泉。
峰の松目、西天狗、蓼科〜北横。
2012年06月21日 05:03撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 5:03
手前より、行者小屋、赤岳鉱泉。
峰の松目、西天狗、蓼科〜北横。
紫の花。
2012年06月21日 05:16撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 5:16
紫の花。
ありきたりな展望荘と横。
2012年06月21日 05:17撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 5:17
ありきたりな展望荘と横。
ありきたりな赤〜中岳。
2012年06月21日 05:21撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ありきたりな赤〜中岳。
ありきたりな中岳〜阿弥陀。
2012年06月21日 05:22撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 5:22
ありきたりな中岳〜阿弥陀。
阿弥陀アップ。ああ、ありきたりだ。
2012年06月21日 05:22撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 5:22
阿弥陀アップ。ああ、ありきたりだ。
地蔵の頭。
2012年06月21日 05:23撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 5:23
地蔵の頭。
地蔵尾根中腹のお地蔵さん。
2012年06月21日 05:29撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/21 5:29
地蔵尾根中腹のお地蔵さん。
行者小屋。無人。テン場には1〜2つだけ。
ここから雨。カメラ収納。
2012年06月21日 06:00撮影 by  XZ-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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6/21 6:00
行者小屋。無人。テン場には1〜2つだけ。
ここから雨。カメラ収納。

感想

台風の通過直後に山に行くのは非常識である。
しかし、時に台風の引っぱる強烈な風や雲が、この世のものとは思えない情景を見せてくれることがある。
6月20日、朝4時に起きたところ、すでに雨は止んでいた。「賭けに出てみるか」と向かった先は赤岳山頂。強風や前後の台風(4号、5号)の影響による豪雨などに当たったら、潔く撤退しようと八ヶ岳へ向かう。

土地勘がある船山十字路から、御小屋尾根〜阿弥陀岳経由で赤岳を目指す。
御小屋頂上は約10年ぶり。不動清水分岐を過ぎ、しばらく登った頃から天候急転。諏訪盆地の方から怒涛の雲が攻めてくる。雲の中で強風を受け、ほんの近くしか視界が効かない中、途中一時的に雨が降ったので、ザックカバー&レインウェア(上のみ)を装着して登る。風が右横から当たる。ザックカバーがバタバタと悲鳴を上げる。煽られてカバーがめくられないように、特に強風の時は、背中を風に向ける。しかし、突風の風圧が強い時は、前に押し出されてしまう。
こんな強風は初体験だ。

阿弥陀頂上直下西面、摩利支天、赤岳西面、竜頭の頭〜頂上は本当に肝を冷やしたが、屈んだ耐風姿勢で何とか通過。

展望は望むべくもなく、さっさと頂上小屋へ入る。飛び込みだが泊まれるとのこと。予約は台風のため1パーティー2名のみという。
「台風行っちゃったので、日没や明日の日の出の頃景色良くなりませんかね?」と、髪の短い方の小屋番の方に聞くが、「いやあ、もう明日から梅雨の天気だそうですよ」と否定的。

まあいいや、とビール、ラーメンの昼食をとってその時を待つ。
調理や受付してくれたのは、長髪の方の小屋番さん。多分、オープン時期になればキレット小屋に常駐している清瀬さんと思われる。その後、予約の2人が展望荘まで来たが強風でそれ以上登れない?のでキャンセルと言う電話があったそうだ。
ということは、飛び込みがなければ、宿泊客は私一人ということになる。

天候は一向に良くならず、夕食も摂って「岳」を読みふけっていると、西の方から陽の光が・・・、カメラを持って表に出るとそこには信じられない世界が展開していた。
小屋番さん2人も小屋の中から感嘆の声をあげながら見ていたが、そのうち清瀬さんが一眼レフ持って飛び出してきた。

A「いや〜〜凄いですねこれ。」
K「いま、ただならぬことが起こっています!!」

途中、雲と風と光の共演に「ここが地球であるという当たり前の認識」すらも危うい状態で時間を過ごしたが、最後の最後に、なんと太陽が北アルプスの稜線の高さ以下になっても光を出し続けているではないか。
清瀬さんも無言でどんどんシャッターを切っている。
太陽は、北アの大キレットの凹部にすっぽり飲み込まれて落ちていったのだった。

A「いや〜今日泊まってよかったな〜〜」
K「今日泊まってよかったですねえ〜〜」

翌朝早発ちのためお弁当にしてもらった朝食を、4時前に食べ、日の出時間の4:20前後にほんの一瞬赤く染まった富士を撮って出発。

あとは、ありきたりの風景をとっての下山。

今回の山行中行き会った登山者は、一日目はゼロ。二日目は、赤岳山頂〜展望荘間で行者から来たという早起きの青年ソロ、行者〜美濃戸で若いカップルのパーティーと、若い3人パーティーの2組、美濃戸〜美濃戸口で若い3人パーティー一組という驚異的少なさだった。

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コメント

絶景ですね。
 ALFAROMEOさん、こんばんは。

 素晴らしい景色ですね。私も、この日の紅色の夕暮れは、自宅から目撃して、思わずシャッターを切りましたが、赤岳からの眺望とは比べものになりませんね。
 苦労した者だけのご褒美だと思います。
2012/6/21 19:33
ALFAROMEOさん、初めまして、こんばんは。
間違いなく、素晴らしい写真の連続だとは思うのですが、うーん。

ノーコメント、NO拍手としておきます。
判断しかねます。
2012/6/21 20:04
SSSさんへ
事前の希望としては、果てしなく広がる雲海の上に、高山のピークが浮島のように顔を出す風景でした。
しかし、幸運な現実はそれをはるかに凌駕してくれました。人生史の中でも指折りの「千載一遇」だったのだと思います。
2012/6/21 21:39
ricalojpさん
『コメントを書く』の欄に、「ノーコメント、NO拍手としておきます。」とのコメントを頂き恐縮です。

僭越ですが、そのような場合は、わざわざご丁寧にお書きにならずにスルーなさるのが宜しいかと存じます。
2012/6/21 21:44
興奮と感激の一時
はじめまして、ALFAROMEO様

山頂小屋宿泊で得たものは多いですね。
大同心・小同心が雲を切り裂くようで素晴らしいです。
こんな素晴らしい光景を目にしたら
他の場面が”ありきたり”に写ってしまうのもわかります。
それでも、このありきたりの風景すら見えずに
山行を終えることもあります。
そんな時でも、山々に感謝しながら
充足感をもち、再度の訪問を誓いながら
山行を続けるのが楽しいものです。
次はどんな姿を見せてくれるのでしょう。
2012/6/21 22:38
aonuma1000様
おっしゃるとおり「感動」は相対的なものですので、あの日もし頂上で天候回復しなかったとしても、山小屋を独り占めしたことに「感動」していたかもしれませんし、下りで拝めた赤〜阿弥陀に「感動」していたことでしょう。

登山にかぎらず、一度の成功体験の裏には、千のありきたりな日常と、十の失敗があるのかもしれません。

次の「感動の頂点」に出会うまで、淡々と進むです。
2012/6/22 6:26
Beethovenの世界?
 スライドショーで堪能しました。田園シンフォニーが浮かんできました。激しいガスの動きと日没後の静寂、素晴らしい感動を疑似体験させてもらいました。
 山はこれがあるからやめられませんね。
2012/6/22 7:42
naochanさん
激しさの後の静寂、確かにB'venの交響曲かもしれません。もし、阿弥陀の上で豪雨になったら、摩利支天の鉄梯子の奥の岩の下のスペースでビバークとなったことでしょう。その場合は、Mussorgskyの「禿山の一夜」でしたね。
ところで、スライドショーという便利な機能があるのですね。ちょっと見てみましたが、確かに臨場感がまして良い感じです。教えて頂きありがとうございました。
2012/6/22 8:31
素晴らしい!
ALFAROMEOさん、はじめまして。

お写真、全部じっくり拝見させて頂きました。
素晴らしすぎて言葉が出ないです。
有り難うございます。

明後日、赤岳へ日帰りで向かう予定ですが、
こんな大雲海はよほど時間帯や気象条件が
揃わないと難しいですよね。いやはや・・・。

人生観が変わりそうなほどの絶景を
私もいつかこの赤岳で眺めてみたいものです。
2012/6/22 22:25
ryo555さん
感動を共感していただきありがとうございます。

登山は状況によって苦しい時が多々ありますよね。
時には血反吐を吐くような目にも会うことがありますが、逆に、泣き出さんばかりの場面に出会うこともあります。
苦しい場面は、きっといつか来る放心しそうな感動的出合いを保証する「心の預金」なのかもしれません。今回はそんなことを考えさせられました。

いつかきっと、膝が折れて泣き出すような感動的場面に遭遇されますよう、祈っています。
2012/6/23 5:46
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