屋久島主脈縦走(宮之浦岳・永田岳)【淀川小屋・白谷山荘泊】

2019年11月02日(土) 〜 2019年11月04日(月)

• GPS: 15:02
• 距離: 26.9km
• 登り: 1,793m
• 下り: 2,396m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:04
• 休憩: 0:02
• 合計: 1:06

14:40 紀元杉
15:08 15:10 淀川登山口
15:46 淀川小屋

2日目

• 山行: 10:34
• 休憩: 1:53
• 合計: 12:27

3:39 淀川小屋
4:47 4:50 小花之江河
4:59 5:00 花之江河
5:12 5:12 黒味岳分かれ
5:32 5:32 投石平
5:37 5:37 投石の岩屋
6:46 7:11 栗生岳
7:29 7:34 宮之浦岳
7:49 7:57 焼野三叉路
8:45 8:51 永田岳
9:21 9:26 焼野三叉路
9:50 10:02 平石
10:23 10:24 坊主岩
10:58 11:23 新高塚小屋
12:14 12:16 高塚小屋
12:21 12:31 縄文杉
13:30 13:30 ウィルソン株
13:48 13:50 大株歩道入口
14:43 14:50 楠川分れ
15:35 15:35 辻峠
15:48 15:49 苔むす森
16:06 白谷山荘

3日目

• 山行: 1:03
• 休憩: 0:02
• 合計: 1:05

7:45 白谷山荘
8:37 8:37 さつき吊り橋
8:45 8:47 飛龍おとし
8:50 白谷広場

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 飛行機

【初日】鹿児島から高速船利用して9:45宮之浦港到着。少し観光などして、合同庁舎前から13:30発のバスで紀元杉に14:45頃到着。
【3日目】白谷雲水峡から9:00のバスで宮之浦港に9:30頃到着。10:45発の高速船で鹿児島に戻った。

コース状況／危険箇所等

【紀元杉〜淀川小屋】
整備されていて歩きやすく、危険な場所は特にない。淀川小屋は満員ではないが余裕はなさそうだった。
【淀川小屋〜宮之浦岳】
この区間の大部分は、暗い中を歩いた。水が豊富で、登山道上にも水溜まりが多いので、特に暗い時は注意が必要。数ヶ所ロープがあるが、しっかりしたロープなので、安心して登ることができた。
また、笹が生い茂っているので、朝露で濡れてしまった。レインウェア等の方が良いかもしれない。
【宮之浦岳〜永田岳】
この区間も水が豊富なので、滑らないように注意が必要。永田岳は、ザックをデポして向かった。
【永田岳〜楠川分かれ】
下り基調なので体力的には問題なさそう。縄文杉からは人が増える。時期によっては渋滞しそう。
【楠川分かれ〜白谷雲水峡】
楠川分かれからしばらくは登り。なかなか急な登りに感じた。白谷山荘は設備的には何も問題なく快適に過ごせるが、この日は宿泊者は自分1人だった。
白谷雲水峡は渡渉が何度もあるので、増水時に要注意。

写真

11/1 15:52

1年ぶりの鹿児島空港。後ろは霧島。

11/1 18:36

こちらも1年ぶりの吾国人(わかな)。黒豚とんこつ、きびなご、首折れサバなど最高だ！

11/2 9:51

前日は鹿児島に宿泊し、早朝の高速船トッピーで屋久島に到着。ちょっと曇ってるけど…

11/2 11:42

少し観光しながら安房から紀元杉にバスで向かう。昼食はトビウオの漬け丼の屋久うどん。

11/2 14:37

バスで紀元杉に到着し、ようやく登山開始。

11/2 14:38

まずは紀元杉を見に行く。樹齢約三千年！縄文杉の次に古いようだ。とにかく太い。

11/2 15:05

紀元杉から暫く車道を歩き、淀川登山口に到着。ここで協力金2,000円を支払い、登山届を提出して入山。

11/2 15:11

晴れたり曇ったり…。

11/2 15:14

本州では見られないような雰囲気。

11/2 15:23

名前が付いていなくても大きい杉はたくさん。手を当てると温もりを感じ、パワーがもらえる気がする。
下山まで、何度も手を当ててパワーをもらった。

11/2 15:27

普段は樹林帯は好まないけれど、屋久島は別格。

11/2 15:31

苔の付き方も素晴らしい。

11/2 16:02

苔がこんなにもキレイと思ったことはないかも。

11/2 16:04

紀元杉から1時間程度で淀川小屋に到着。淀川小屋は満員に近かった。

11/2 16:31

夕食は、屋久島に来てから買った鯖スモークとラーメン、そして屋久島の焼酎『三岳』。

11/3 3:40

翌日は早朝出発。多くの人が3時頃には起床していた。

11/3 4:47

花之江河周辺も素晴らしいなんだろうけど、今回は仕方ない…。
黒味岳は登頂しても暗いので今回はパス。

11/3 4:47

次回来る時には花之江河周辺の景色、黒味岳を登頂しようと思う。

11/3 5:46

栗生岳に向かう途中には、ロープが数ヶ所。

11/3 5:59

少しずつ明るくなる。

11/3 6:20

屋久島らしい、大きな丸い岩が見え始める。

11/3 6:22

九州の朝はやっぱり遅い。

11/3 6:32

そこら中に大きくて丸っこい岩がゴロゴロ。

11/3 6:56

栗生岳の巨大な岩の上で朝食を食べながら御来光を迎える。残念ながら曇りがちな空。

11/3 6:56

宮之浦岳も少し明るくなる。

11/3 6:57

主脈から西側の山々も少しずつ陽があたり始める。

11/3 7:14

11/3 7:13

太陽かと思ったら、海が太陽に照らされているようだ。

11/3 7:28

百名山74座目、宮之浦岳登頂！

11/3 7:31

晴れていれば最高なんだけど…。

11/3 7:32

晴れていなくても、なかなか良い雰囲気。

11/3 7:35

どこか違う国の景色のよう。

11/3 8:03

次に永田岳に向かう。分岐でザックをデポ。

11/3 8:15

これから登る永田岳。変わった形の山だ。

11/3 8:25

青空が広がっていく。

11/3 8:31

11/3 8:32

永田岳頂上付近。こんな山見たことない。

11/3 8:37

永田岳、頂上到着！

11/3 8:37

眼下には宮之浦港。

11/3 8:41

屋久島は森の印象が強かったけれど、こんな場所も。

11/3 8:42

振り返ると先程登った宮之浦岳。神々しく見える。

11/3 8:47

お隣の口永良部島は肉眼でうっすらと見える程度だった。

11/3 8:47

永田岳に立寄るか迷ったけれど、登って良かった！

11/3 8:50

11/3 8:54

何度も振り返りながら永田岳を降る。

11/3 9:43

デポしたザックを回収し、縄文杉方面に降る。
樹林帯以外は写真のように笹が多く、朝露で濡れてしまった。

11/3 9:54

平石近辺で休憩していると…

11/3 9:50

ヤクシカに遭遇。合計で5回程見かけることができた。

11/3 9:51

こちらを警戒しているのか、のんびり食べているのか…？

11/3 10:10

標高を下げると樹林帯に入る。

11/3 10:34

紅葉も少しだけ。

11/3 10:36

複雑に絡み合った木の株がいっぱい。

11/3 10:44

展望台から歩いた屋久島主脈を眺める。まだ帰りたくないなー。

11/3 10:57

11/3 11:00

新高塚小屋で昼食。この時間だからか、誰もいない。

11/3 11:45

標高を下げると、大きな木が増えてくる。

11/3 12:26

そして縄文杉に到着。近くには寄れないようになっていた…。

11/3 12:27

縄文杉から先は観光客で人が多くなる。

11/3 12:35

11/3 12:58

11/3 13:26

ウィルソン株は確かにハート♡

11/3 13:27

横から見たウィルソン株。

11/3 13:32

11/3 13:45

11/3 13:49

大株歩道入口からはトロッコの軌道沿いに歩く。

11/3 13:52

11/3 14:26

屋久島は、ホントに水が豊富。

11/3 14:27

11/3 14:52

楠川分れから白谷雲水峡方面に向かう。途中までは登り。朝からずーっと歩いているので、登りが辛かった。

11/3 14:54

白谷方面も大きな杉がたくさん。

11/3 15:35

11/3 15:37

11/3 15:55

『こだま』がいそうな雰囲気。

11/3 16:26

この日の宿泊地、白谷山荘。泊まる人は少ないと事前に調べてあったけど、3連休でも泊まる人は誰もいない。まるで肝試しのようだけど、意を決して泊まる！
17時30分頃、疲れ果てた2人組が現れる。
『えっ！？仕事で泊まるんですか？』
→自分『いえ…。』
『好きで泊まるんですか？』
→自分『は、はい…。』
といった会話をしながら、暖かい紅茶を淹れてあげた。

11/4 7:03

中はキレイだし、快適に過ごすことができた。

11/4 7:51

最終日は白谷雲水峡周辺を散策しながら下山する。

11/4 7:56

ジブリの世界みたいだ。

11/4 7:57

白谷雲水峡周辺だけでも、十分に雰囲気は味わえる。

11/4 8:21

11/4 8:22

11/4 8:23

11/4 8:37

11/4 8:42

11/4 8:46

バス停に到着し、バスて宮之浦港に向かった。

11/4 10:47

屋久島さようなら。また来ます。

11/4 10:48

船に乗る前、昨夜の2人組が紅茶のお礼にと、地元で人気のハンバーガーを2つ差し入れしてくれた。とても美味しかったが、何よりその気持ちが嬉しかった。

11/4 12:30

鹿児島に到着し、

11/4 15:34

シロクマを食べて帰路についた。

撮影機器：

iPhone SE Apple

D5600 ボディ ニコン

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 着替え 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ テントマット シェラフ 携帯トイレ

備考

携帯トイレとガスカートリッジは、屋久島で購入した。

感想

じゅん

登山を始めた頃から行きたい場所の1つだった屋久島。3連休に合わせて1日休みを取って4日間、少し強行スケジュールではあるが屋久島主脈縦走に行ってきた。

初日、淀川登山口から入山する。バス停から淀川小屋までは1時間程度の距離だが、その短い間でも杉など、多くの植物が楽しませてくれた。これまでの山行とは違うという期待感が更に高まった。淀川小屋は賑やかで、満員に近かったと思う。

2日目、宿泊地を高塚小屋にするか、白谷山荘にするか迷い、船の時間が10:45なので、できるだけ登山口に近い白谷山荘へ。
3:40頃に淀川小屋を出発して宮之浦岳に向かう。途中、三岳のひとつである黒味岳は登頂しても暗い時間なので諦めて進む。花之江河など、明るければ絶景であろう場所を暗い中通り過ぎていく。次回は、ヤクスギランドから黒味岳にでも行ってみようと思う。
栗生岳の手前で徐々に明るくなり、栗生岳の大きな岩の上で御来光を迎える。少し曇りがちの空ではあったが、屋久島らしい景色が見え始めた。
栗生岳で朝食を摂った後、最大の目的地である宮之浦岳を無事に登頂し、永田岳に向かう。永田岳からは神々しい宮之浦岳や宮之浦港、口永良部島も眺めることができ、忘れることのできない素晴らしい景色を楽しめた。
永田岳からは縄文杉方面に下山する。高塚小屋は新しく、ここで泊まるべきか再度悩んだが、そのまま進む。高塚小屋までは人は少なかったが、縄文杉以降は途端に人が多くなった。きっとハイシーズンは渋滞することだろう。
楠川分かれから白谷方面は途中まで急な登りとなる。ここまで約11時間歩いている自分にとってはキツイ登りだった。
事前に調べたところ、白谷山荘に泊まる人は少ないということで不安はあったが、到着すると何人かの登山者がいた。安心したのもつかの間、みんな休憩のみのようだ。夕食を済ませた後、2人の疲れ果てた登山者が休憩のため立ち寄ったようだ。お腹を空かせていたようで、暖かい紅茶を淹れてあげた。結局1人で泊まることになってしまい寂しい思いはあったが、快適に過ごすことができた。
3日目は、白谷雲水峡周辺の景色を堪能して下山した。宮之浦港では、昨夜出会った登山者が昨夜のお礼ということで、地元で人気のハンバーガーを差し入れしてくれた。旅の最後に暖かい気持ちになれた。

屋久島は、自分の想像以上に壮大で自然豊かな場所だった。一生のうちに1度は…と思っていたが、何度でも行ってみたい。

百名山は、これで74座目。