立山と五色ヶ原へ 景観、花、雷鳥を楽しんだ
- GPS
- 48:23
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,291m
- 下り
- 2,277m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 4:32
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 8:04
天候 | ずっと晴れた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
天気と日程を勘案して、立山から五色ヶ原の山行を計画した。一の越山荘と五色ヶ原山荘に泊まろうと考えたが、五色ヶ原山荘は予約一杯とのことでテント泊とした。天気に恵まれ、景観、花、雷鳥を楽しめた。
2020年8月30日(日)
大宮発6時42分の新幹線に乗ると富山駅は8時26分、電車、ケーブルカーとバスを乗りついで、室堂に11時半に着く。速い。準備をして12時に歩き出し、まずは一の越へ。50分ほどで到着。大勢の登山者が寛いでいた。ここに前に来たのは日航機事故の翌年の剱岳登山の時だから34年ぶり!まずは一の越山荘にチェックイン。6畳の個室だった。一休みして必要なものだけ持って、雄山に向かう。上りと下りの路が別々になっている。50分ほどで頂上。ここもけっこうな人が休んでいた。頂上の社務所はもう今期は終わっていた。神仏習合ということなので般若心経を奉納した。時間もあるので富士の折立まで往復する。数組の登山者とすれ違う。大汝山、富士の折立からの眺めはなかなかのものだ。34年ぶりなので初めて来るのと同じ。3時半に雄山に戻るともう誰もいなかった。ゆっくりと下って山荘に戻る。夕食は6時から。クリームシチューがメインだった。今夜は3組4名のようだ。夕食後外に出る。室堂方面の夕空が素晴らしい。湧き上がる雲、聳える積乱雲、薄明光線も見ていて全く飽きない。標高2700mの稜線からでないと見られない眺めだ。これだけでもここに泊まった値打ちがある。反対のダム方面ではひっきりなしに雷光が見られた。音は全くしないので大分遠くなのだろう。こちらもすごい眺めだった。星空も期待したいところだが、晴れても月齢的に期待できないのが残念。
小屋でテレビを見て、岳人のバックナンバーを読み、8時過ぎに横になる。布団でゆっくり眠ることが出来た。ダム側の窓は断続的に稲妻で明るくなった。
2020年8月31日(月)
5時に起きて外にでると若干ガスはあるがよさそうな天気。下から上がってくる登山者もぼちぼちいる。朝食は6時から。スティックタイプの納豆は初めて見た。TVの天気予報を見るが下界と山の上は大分違うようだ。トイレは洋式の水洗で気持ちがよかった。快適な小屋だった。準備を整えて6時45分にスタート。山歩きとしては遅めだが、五色ヶ原までなのでまあいいだろう。小屋を出てすぐのところにクマの糞。以降登山路のあちこちにクマの糞を見かけた。30分ほどで浄土山南峰の分岐に。ここからは五色ヶ原を一望できる。遠く薬師岳まで望む定番の山岳景観だ。赤い屋根の小屋のあるところまですぐ着きそうな気がするが、そう考えるのが間違い、ゆっくり行こう。大きく下りながら龍王岳を巻く。鞍部まで下って振り返ってゴツゴツした龍王岳を見上げる。鬼岳に登り返したところで小休止。反対側から来たキャンパーに聞くと五色ヶ原のテン場はもう水は出ていないとのこと。雪が残っていれば気を使いそうな斜面をトラバース気味に下り獅子岳に登り返す。少し進むと五色ヶ原を一望できる。見下ろす小屋も先ほどよりは大きく見える。そこからザラ峠まで、その名の通りザレており、気を使う下りとなる。下るにつれて小屋が自分の目線に近づき、やがて見えなくなる。鞍部がザラ峠。小休止して登り返すとほどなく木道も出てきて平になる。キャンプ場分岐から先にキャンプ場に向かう。10分弱くらい、トイレ棟があるところがキャンプ場。11時15分。一の越から4時間半だった。まだ誰も張っていない。テントを張ってから山荘で手続きする。キャンプ代700円。水は無料でもらえる。ただし沸かして使うようにとのこと。時間も早いので鳶山まで歩くことにした。路沿いは花がたくさん咲いている。鳶山からは五色ヶ原の全容が見える感じ。池塘も大きなのが5つほどある。テント場に戻るとテントは4つほどになっていたが、最終的にこの日は7張だった。このテン場は針ノ木岳が目の前に大きく、おそらく東一の越へ張り出す尾根を背景に伸びる樹々が高天原を思い起こさせるようなところだ。6時過ぎに夕食を済ませるとすることもなくシュラフに入って横になる。持ってきたデジタルオーディオで音楽や録音したラジオ番組を聞きながら、起きているのか眠ったのか、わからないような夜を過ごした。
2020年9月1日
4時半頃に目が覚めた。室堂に戻るだけなので6時出発にした。5時に起きて行動開始。天気は悪くない。トイレは洋式でけっこうきれい。5時40分くらいに針ノ木岳の横から日の出。準備を整え、簡単な食事を済ませて6時に出発。ザラ峠への下りにかかると対面の獅子岳への登山道が下から上まで見え、精神的に圧迫を受けるところだ。ザラ峠で登山者の方と雑談。獅子岳への登りを淡々とこなす。ところどころザレて歩きにくい。ハシゴを越すとほぼ終わり。少し平らになってまた下る。今度は鬼岳へのトラバースしながらの登り。登り切ったところから最後の龍王岳を巻く大きな登りが目の前。登山路がクッキリで圧力をかけられるような感じ。気を入れて歩く。何だか急に疲れてきたようなイヤな感じがしたが、何とかよじ登って、もう少し我慢して歩こうと思って歩いていると、浄土山南峰の分岐のところまで戻ってきた。やれやれという感じ。この辺りからガスってきて五色ヶ原も見えない。下りは浄土山経由のショートカットで室堂まで楽勝と思ったが…。下りだしてすぐに雷鳥のツガイがいた。すぐ近くだが人を怖がる様子はない。もう少し下ったところが浄土山の頂上だがよくわからない。軍人霊碑もある。一の越山荘も大分下に見える。ここからの下りが大変だった。大石のゴロついた登山路で気を使うし歩きにくい。下までずっとそんな感じだ。こういうところは登りより下りの方が鬱陶しいと思う。浄土山登山口からは少し道が良くなるが歩きにくい。何とか12時前に室堂に戻ってきた。ヤレヤレ。用事もないので直ぐにバスに乗り、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継いで黒部ダムまで下りる。平日とはいえ、コロナ禍のせいかアルペンルートは驚くほど空いていた。あまりに腹が減ったのでレストハウスでラーメンとミニカレーのセットを食べる。ビールも飲もうと思ったが、アサヒしかなかったのでコーラで我慢する。新しくなった電気バスで扇沢に下りたら、14時40分発の長野行きの特急バスに間に合った。この次は17時なので危なかった。16時20分に長野駅に着き17時3分発の新幹線で大宮は18時2分、自宅は18時半頃に着く。新幹線の威力を再認識した山行だった。
しかし、コロナ対応をよく考えないと、来年も同じことが続けば、山小屋の経営が持たなくなるのでないか。今冬のスキー場もどうなることか。
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