何とか登れたっ、憧れの頂き☆西穂高岳
- GPS
- 10:25
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 883m
- 下り
- 902m
コースタイム
15:30 ロープウェイ西穂高口駅
17:00 西穂山荘(テン泊)
3/29(金)
気圧の谷間が通過するという予報なので停滞日とする。
下界の天気が12時から晴れるのに合わせて出発、明日に備えて下見することに決定。
11:15 西穂山荘
13:05 独標 13:35
14:15 ピラミッドピーク 15:15
15:20 7峰
16:10 独標
17:00 西穂山荘
3/30(土)
5:35 西穂山荘
7:00 独標 7:15
9:25 西穂高岳山頂 10:10
11:55 独標 12:05
12:30 西穂山荘(昼食・テント撤収) 14:25
15:05 ロープウェイ西穂高口駅
天候 | 3/28(木)曇り 天気は下り坂。夜、みぞれ〜雨 3/29(金)曇り 気圧の谷が通過。風速15m程、時に5m程度。気温は-3℃程度 3/30(土)晴れ♪ 高気圧が西から近づく。西高東低で北風が強いかと思いきや、 等圧線の間隔が広くそこまで風は強くない。 風速15m程。西風。時に無風。気温-9℃程度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は、行き(平日夕方)はすいていましたが、帰り(土曜)はいっぱいでした。ロープウェイは天気が良くて人が多いと増便するようです。 ロープウェイは日帰りか1泊2日でないと往復券は無理、片道ずつ料金を取られます。 でもmontbell会員・JAF会員は10%OFFです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■独標(11峰) 今回、登り・下りは問題なかった。 登りのくさりもしっかり出てて使えた。 ■独標の次、10峰からの下り ○印から下るには勇気がいる傾斜。 今回、×印の先に踏み跡があった。 ×印ルートはスタンスはあるが、手がかりとなるホールドがない(岩が下向き) スリングがあれば怖くないと思うが、なければやばい。特に一日目は、雪が薄く着いており、かなり緊張した。 結局は○印から行けば、スタンス・ホールド共にあり確実。 ■ピラミッドピーク8峰への登り 10m程度の雪壁あり。 雪壁登りではダブルピッケル(特にベント付き)が安定して安心でした。 ■ピラミッドピーク8峰からの下り ここからノートレース。 下への矢印が示す先は、ただ広い雪庇があるだけでどこに降りるか不明。 結局、矢印は無視して稜線に沿って下った。 この下りは少し危険を感じたので、一旦ピーク上にピッケル支点を刺して確保、シュリンゲを数本つなぎ合わせた上で徐々に下った。 恐らく5〜6mの下り。 足下は雪の吹き溜まりでどこまでも沈んで行きそうだったが、体重をかけて何度も踏み固めステップを作った。 ■7峰手前の登り 雪壁あり。 ピーク直前にはくさり場あり。 ■3峰西側トラバース 4峰からいったん下ってから、突起した岩を抱きかかえるように回り込んで通過する箇所あり。 人によっては少し恐怖感があるかも。ただ慎重に行けば問題なし。 ■西穂高 山頂直下 ・ルンゼ上の雪壁を直登するが、雪氷の層が薄く(薄いところでは3CM程度)、 下は岩盤となっているため、ピッケル・アイゼンが効き難い。 ここが今回、一番怖かった箇所。 ・また、○印はルンゼの左手についているが、そちらに逃げようと思うと、 こちらこそ岩の上に雪がうっすら乗った状態で危険。 アイゼンの爪を置ける岩の割れ目を探すのに苦労する。 ・私が登るときには、懸垂下降しているソロの方がおられたが、 ここの下りはロープがあれば間違いなく出したほうが安心だと思う。 ■西穂山荘でのテン泊について \500/日。トイレは屋外のを利用可。 水は自販機で購入可能。PM10時まで利用可。 ※この時期の雪は水分を大目に含んでいるのでけっこうすぐに水になりました。 自炊は山荘の中では不可。 山荘利用は、有料。コーヒ・ーおでんなどの購入者はOK。 利用するなら何らかの形でお金を落としていってねって事でしょう。 |
ファイル |
地図からピーク解析を自分なりにしてみました。
(更新時刻:2013/04/03 07:11) |
写真
感想
いや〜、行ってきました!西穂高。
ソロですし、行ってみないと状況が分からないので
正直、山頂まで行けるかどうか不安でした。
当初は、年末年始に行く予定でしたが、北アルプスは荒れ模様なので計画変更。
その後、3月中には行きたいと思っていたのですが、
何とか念願のピークに無事立ててよかったです。大満足です。
しかも最高の天気。
実は始めは木金の予定だったのですが、天気が優れず、
土曜が晴れるという予報だったのでもう一日増やしました。
それが良かったようです。
おかげでアタック1日目に7峰まで下見をすることが出来、
2日目には、それほど不安はなくなりました。
でも、山頂直下のルンゼはやばかったです。
先行者の3人パーティが○印の方へ下って来られたので、
そちらへ線をつなごうと左に進路をとったのが失敗。。。
雪で隠れてスタンス・ホールドともに全く分からない岩の急斜面で立ち往生しました。
「これは雪山を登ってる」って感覚より、「岩を登ってる」って感覚ですね。
「雪が付いて表面が隠れた岩を登ってる」って表現が正しいような気がします。
当然、ピッケルやアイゼンも刺さらずに跳ね返されるので、
表面についた雪を丁寧に払いながら凹凸を探しました。
でもそのうちに、先行者のパーティがルンゼを下っていかれたので、
#今から思うと、先のパーティは降りようとしている場所にいる僕が邪魔だったんでしょうね(^^;
僕もそこまでで断念。
登って来たルートを辿って、ルンゼに戻ろうとしたのですが、
足の置き場所が分からない!
これはやばいよ〜、ということですかさずシュリンゲを出しました。
昨日、7峰下りでシュリンゲを連結しておいて良かった〜!
シュリンゲをすぐに出せるようにセットしておいて良かった〜!
もう少し戻ると、シュリンゲを数本持ってきておいてよかった〜。(^^;
#普段はお守り的存在なので、持ってて良かったのを今回本当に実感しました。
ルンゼに下れば、あとは地道にアイゼン・ピッケルを効かせる場所を
慎重に選びながら攀じ登りました。
ただし、氷雪が薄いところではピッケルも先しか刺さらないので体重移動を
慎重にしました。
先行者のトレース上は弱くなっているので、かえって崩れそうで危ないように感じました。なので、まだトレースがない雪面が深そうな箇所を探しながら進みました。
ここでは、ベントが付いたピッケルが重宝しました。
ベントが付いていると2箇所で雪面に刺さってより安定するし、
接点が増えることでそれぞれの接点にかかる負荷が分散されるので、
デリケートな氷雪に対してローインパクトとなり、だいぶ安定する感じの様です。
でも、山頂でご一緒した私の後続の方々2人は、
ルンゼから左に折れたルートから登って来られたようです。
一応そちらに○印があったので正規ルートと思われたのでしょうね。
いずれもソロの方、内一人は女性。本当にスゴイです!
やっぱ技術力なんでしょうか?
わたしの登り方は、アイゼンの角度がもしかしたら雪面に優しくないのかもしれません。
あるいは、アイゼンを研いでこなかったからしっかり効かせるためには
どうしても強く蹴り込まないといけなくて、結果、雪面を壊していたのかもしれません。
いずれにしても、デリケートな雪面にはローインパクトな利かせ方を意識したほうがいいようです。
いろいろ勉強になった今回の山行でした。
でも、天気のいい中、無事山頂を踏めて、何事もなく帰ってこれて何よりです。
登らせてもらえて、ありがとう!!
あの時西穂山頂から下ってきた3人組のものです。
本当にあの場所は怖かったですね。
我々はロープもなく、ピッケルもシングルでしたので
出来ればあの下りは遠慮させていただきたかったです。
でも他のルートが見つからずあきらめて下る事にしました。
reserveさんがしばし岩の上で休まれている姿を後方に見ながら下ってきました。
お互い本当に無事帰ってこれて良かったですね。
y-uranoさん、
あそうですか、3人パーティの方でしたか。
お疲れ様です!
そして登頂おめでとうございます!
いやあれは、休んでいたんではなくて、
実は立ち往生していたんですよっっ(笑)
アイゼンのつま先で岩場に立ってシュリンゲを出してたら、傾斜が急だったんでしょうか、だんだん足がへたってきて、ガクガクしてきました。(笑)
そのうちに、皆さんがルンゼ方向をスタコラ降りていかれながらこちらを何度も振り向いておられたので、
あぁ、僕の無様な姿を見て心配して下さってるのかな〜、
と思っていました。(笑)
最初、ルンゼ登りでステップを余計目に切っていたのも、下りのことを考えてだったんですが、
途中からそんな余裕もなくなってましたよ。(^^;
まあ、でもお互い無事に登頂でき帰ってこられて
何よりです。
reserveさん、こんにちわ。
お花、詳しいんですね!
どちらにいかれてるんだろうと思ったら、
西穂じゃないですか〜。
いいお天気で、空の色が美しい写真が多いです。
一杯拍手しときました。笑
それにしても人が多いですね!
色んな方と喜びあえたようで何よりでした。
これからもよろしくお願いいたします。
tamaoさん
そうなんです。西穂です。
tamaoさんの行かれたときとは違い、山頂直下が怖かったです。
tamaoさんも大きなカメラをもってけっこう頻繁に取っておられるようですが、西穂なんか危険なところに行かれるときは、どうやって持ち運んでおられますか?
よければ参考にさせてください。
山頂直下は怖かったですよ!
ピッケル二本目も素直に出すべきでした。
カメラは西穂は持ってっちゃったんですが、
危ないルートのときは、一眼はリュックにしまって
安全な場所のみでだし、あとはコンデジを使ってます。
今のところジャンダルムと槍の北鎌尾根がその方式でした。
あ、山頂直下の状況はやっぱり怖かったですか。
これは失礼。(^^;
カメラ、やっぱり危険箇所はリュックの中ですよね。
けっこうな頻度で取っておられたんで、都度立ち止まってはリュックから出しておられるのかなぁと思ってったんですが、
じゃあ、西穂では出しっぱなしでしたか?
⇒これまたすごい!
肩掛けして歩いているとブラブラして邪魔で嫌じゃありませんか?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する