目指せ水晶岳!(自分は三俣蓮華まで)
- GPS
- 22:42
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 2,768m
- 下り
- 2,726m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 10:23
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:33
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
タナケンから突拍子もなく水晶行きましょうと数ヶ月前に誘われる。まあ、天気が悪かったら無理だからそん時に断ろうくらいの勢いで乗っかったものの、数日前になって天気がみるみる良い感じ。
あまりに高気圧なので腹を括って金曜日の有給を急遽とった。全員色々段階すっ飛ばしてのいきなり目指せ水晶とかアツすぎるぜ…
おまけにディー君は佐伯岩雄さんに救助責任者を引き受けていただいたという。これまでの人生自分の活動でこんな強力な後押しを受けたことがあっただろうか、心強さと同時にそこそこの成果を出さねば恥ずかしいぞという気持ちにもなった。
そして前日仕事が終わり、今晩は飯でも食べながら作戦会議しましょうって感じで準備もワタワタしてそのままスーパーで買い出しをすることに。
これを入れると3泊4日ではないか。
なんというか、これは登山ではない…肉3キロ酒2キロ、バーベキューかホームパーティーのノリだ。
すまんがおれのザックはいっぱいだ、タナケンとディーくんは100ℓガッシャー級のザックにでかい鍋やら豚のさがりやらドローンのバッテリー6個やら一眼のレンズ2、3本とか自分の倍以上を担いでいる、マジか笑
前日集合なので何時発かもよくわからないまま新穂高に到着してとりあえず車で寝ましょうと、タナケンはササッと自分の車の横にテント張って寝てる。スキーをおろせば仲良く寝れるんだけどせっかく譲ってくれたのでありがたく車内を利用させていただく。
お湯とか作らないんすかね…まあ水でいいかって感じで準備した。
起きると20センチくらい積もってて中々予想外に降り続いてる感じ。普通にみんなぐっすり寝て明るくなってから出発!
自分の倍以上のザックを後ろから見ているのはなんとも情けないので食材や撮影機材を運んでもらう代わりに自分がラッセルを率先してみる。これが翌日脚に効いてくるのだがやるしかない!
普段から2日連続で山に行くことなんてないしな。
でっかい荷物と自分のラッセルでスピードはなんだかうまい具合に釣り合っていた。
大ノマ乗越までぎっちりラッセルでかなり消耗してしまった。双六小屋あたりまで標高上げる予定だったのだがペースも落ち日も暮れだしたので途中の樹林帯に雪道を掘ることにした。
みんな100ℓ級のわりにツェルトが1つあるだけで誰もテントを持っていないという癖の強い集団。
上に見える双六岳の肩は暴風で飛ばされた雪で白くボヤけている。まあ谷底で静かだし正解だったかな。
両端からトンネルを掘って3人用の雪洞を作った。すぐ側に沢があって所々割れててロープがあれば水が取れそうだった。
その夜は鍋パーティーだった。自分の食料は一切使わずご馳走になった。帰りの荷物減らすために次々と具材が投入されていく。寝袋に入って目を瞑るとどこにいるのかわからないほどお腹もいっぱいであったかくてお休みなさいした。
2日目、3時に起きる予定でアラームが鳴ったがいつの間にか止まってしばらく寝てたらどうやら二度寝したらしい。4時スタートの予定だったが5時半スタートとなった。
タナケンは前日とは打って変わってカリカリの軽量装備となりガンガン飛ばしていく。調子が良いみたいだ。ディーくんはドローン一式と一眼装備ガッツリでそこそこ重そう。自分は前日のラッセルの疲れが抜け切らなかったらしく全く足が動かない… 三俣蓮華岳でタナケンと30分くらい差がついたので流石についていけないと思い自分は引き返すことにした。
ディー君のバッテリーをタナケンに担いでもらいバランスを取りつつ2人は引き続き水晶ピークを目指すこととなった。自分は双六まで戻りしばらく待機して無線で連絡を取り合った。
双六の稜線まで上がれば携帯の電波が入るので天気など確認して連絡したり。
2人はそのまま進み続け水晶小屋すぎたあたりの雪の繋がった斜面を落としたという。そんでもってドローンも飛ばしたって。
何回登り返すと思う…すごすぎるぜ。
その後、水晶の尾根から谷へ落とすと無線の電波が届かなくなるので一旦ベースキャンプの雪洞に戻ることにした。その際双六岳の山頂から南峰の間の谷を降りてみたのだが中々素敵な感じだったのは2人に秘密である。
穴に着くとお湯を2ℓ作り全員の寝袋を干して雪洞を拡張工事したりして思ったより頑張ってしまった。
うちで掃除をして料理を作って待っている妻の気持ちが少しわかったような気がする。寝落ちしそうになりつつもここでサボって2人が遭難したら1人おめおめと下山はできないなとか考えながら水と食料を持って登り返すことにした。
本日2度目の双六小屋に到着。何故か朝より足の調子が良い。2人のやりとりが途切れ途切れ無線で確認できた。生きているようだ!
双六の中巻道あたりに入ったところで三俣蓮華岳の上にライトが見えたw おいマジか、もう日の入り時刻は過ぎているし今日は新月なので闇だぜおい。天候が変わったり踏み外したりしたらあっさり遭難案件ですねコレ。薄明るいうちになるべくルートの状況を確認しつつ2人のライトの移動を確認する。なんとか双六岳から降りた稜線あたりのところで合流できてテンションが上がった。まあ命削りすぎだと思います。
タナケンはスピードを上げるためディーくんは撮影機材を担ぐために水を最小限にしていて途中で尽きてしまったらしい。そういう所嫌いじゃないぜ…
双六小屋に着いたあたりでディー君が星空の撮影を始めた。自分が死にかけてるのに新月だから星が綺麗だと30分くらい粘る姿勢、命をかけるこの辺がプロと素人との差なんだと信じるしかない。
命からがら穴に戻ってくるとブーツも脱がずに今日も鍋パーティーですw本日はシャウエッセン入りました〜って明日うちに帰れたら一生もののネタになるなぁって盛り上がりました。
3日目、今日はどこも目指さないので寝るだけ寝て6時くらいからお湯作り出す。自分はウンコしようと思って準備するが中々バイブスが上がらずに一旦朝食とする。この際ウエットティッシュが凍りついてひと塊りになっていた。うんこをする前にポケットに移しておくべきだという教訓を得た。
スリーピングマットなど出しっぱなしで凍りついた装備をまとめて8時過ぎに出発した。
大ノマの真下までゆっくり滑ってシールを貼り直す。ここで朝不発だったバイブスが高まってきたのでみんながシールを貼り直している合間に呼吸をするようにウンコしてたらめっちゃ笑われて動画撮られた。
そこから1時間半くらいかけて乗越まで登って今回のツアーの登り全て終了でございます。
乗越の両サイドからかなり良い感じの写真が撮れそうということでディー君が少し登って槍ヶ岳が入る構図で乗越から撮影したり、反対側の斜面のタナケンを撮影とかしてみたり。空身で滑った2人分の馬鹿でかザックを両手に引きずって移動するという大役を仰せつかることができちょっと鼻が高いです。これ来シーズンのFall Lineに乗るんじゃねーとかってもりあがったり。で小池新道の入り口までグイグイ滑った。雪は重目で疲れるけどロケーションが半端なく良くて大満足。
あとは地味に平坦な林道をこなし、笠新道登山口過ぎた橋を越えれば林道の斜度も出てそのままスルッと無事新穂高まで到着できました。
目的が全く違う3人の即席パーティーでしたがそれぞれの目的をそこそこ達成することができ水晶岳のピークは誰も取れなかったものの非常に充実感のある旅となりました。
無事に帰ってきたのでこんなめちゃくちゃな話一生もののネタになったんじゃないかな。
2日目の水晶小屋越えた2人のログとは別行動です。
更新twitterでも発信中〜
Twitter : 髭男爵® (@langlang808) https://twitter.com/langlang808
こーいう場合ログってどーやってとるん?
ずっと入れっぱ?
たしかログ選ぶ時上書きか追記をチェックするとこありましたよ。
そういう感じになるんすね。ありがとうございます。
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