チャレンジ!【黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳〜仙丈ケ岳・日帰りピストン】
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 4,562m
- 下り
- 4,558m
コースタイム
02:11 笹平分岐
03:09 刃渡り
03:24 刀利天狗
04:30 七丈小屋
05:04 八合目御来光場
05:42 甲斐駒ケ岳山頂 (休憩15分)
06:34 駒津峰
06:55 双児山
07:22 北沢峠(休憩10分)
09:03 小仙丈ケ岳
10:00 仙丈ケ岳(休憩20分)
10:48 小仙丈ケ岳
12:00 北沢峠(長衛荘にて昼飯+談笑・48分)
13:38 仙水峠
14:38 駒津峰
15:37 甲斐駒ケ岳(休憩10分)
16:37 七丈小屋
17:46 刃渡り
18:24 笹平分岐
19:00 竹宇駒ケ岳神社
歩行時間16:17時間+休憩時間1:43=全行程18:00
標準コースタイム29:10時間 ・ 短縮率56%
天候 | 早朝 晴れ・その後は風が強く雨、曇り、晴れが目まぐるしく変わる。 気温は山頂で12℃くらいだった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
しかし、下山した13日19時には満車でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【竹宇駒ケ岳神社〜笹平分岐〜刃渡り】 枯葉がフカフカしていて歩きやすく、急登、平坦、穏やかな登りの快適な登り。 【刃渡り〜刀利天狗〜五合目小屋跡】 刃渡りは鎖付きの手すりがあるので安心だが、暗い時間の通過は逆層の足場に注意。 それ以外は歩きやすく快適な登りだが、五合目小屋跡で少しの区間下る。 【五合目小屋跡〜七丈小屋〜甲斐駒ヶ岳山頂】 ここから梯子場・鎖場が多数出てくる。しっかり整備されていて無雪期は問題なく通過できる。 鎖・梯子が無かったら苦労するだろうと思った。整備してくれている方々ありがとうございます。 七丈小屋からしばらく登ると森林限界を超え、白いザレ場に這い松に高山植物と、一気に夏山の解放感! 【甲斐駒ヶ岳山頂〜北沢峠】 直登コースなので駒津峰までは森林限界を超えていて岩場とザレ場の快適な下り。 双児山経由で、このコースは樹林帯をひたすら650m下る。ここは走りやすくタイム短縮しやすい。 【北沢峠〜小仙丈ケ岳】 薮沢方面のルートはスノーブリッジ崩壊の恐れあることから当面の間通行止め。 樹林帯の中の急登。 【小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳】 森林限界を超え、勾配の少ない気持ちの良い稜線歩き。 【北沢峠〜仙水峠〜駒津峰】 仙水峠までは勾配の少ない沢沿いの気持ちの良い歩きと、歩きやすいガレ場の歩き。 駒津峰までは樹林帯の急登(下りよりも登りに使いたい感じかな・・・) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今回も相棒のO氏の骨折が完治していない為アルパインは出来ないので、トレランもどきの山行という事になりました。 これはこれでアルピニズムをくすぐる登山の姿だと感じるようになりました。
前回の黒戸尾根日帰りが自分の予想よりも早かったので、調子に乗ってもう少し長い距離を日帰りしようと考えた時に思いついたのが、今回行った黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を越え北沢峠経由の仙丈ケ岳の日帰りピストンでコースタイムで29時間10分。
もう一つの候補が観音平から蓼科山までの日帰り縦走でコースタイムで25時間35分。 迷った挙句選んだのが黒戸尾根で理由はこちらの方がキツそうで早くこなしておきたかったからという理由。
まず、最初に考えたのがこのコースを歩き通せるのか?という事でした。 最近の日帰りは短縮率は良くても歩行時間が極端に長い山行は行っておらず、北鎌尾根(大天井ヒュッテ〜北鎌〜ヒュッテ西岳)の時くらいの疲れは覚悟しなくてはならないと思った。
まず、体力を温存するために、走るのは控える事にした。特に登り。(結果的には走った方が早く終わるから楽なのかは分からないが。)
21時に無料駐車場手前の無料駐車場に着き0時まで寝たのだが、眠たくて仕方ないので1時スタートに変更。
竹宇駒ヶ岳神社手で神頼みをしてから登山開始。 黒戸尾根は最近来たばかりで枯葉でフカフカして歩きやすいしコースも記憶しているので暗くても安心して歩き、笹平で時間を確認すると歩きの割には良いペースで安心した。ただヘッドライトに群がる蛾と暗闇に光る鹿の目にはたまにドキッ!とさせられた。
順調に歩き七丈小屋手前で本日初の登山者テント泊のおじさんに出合う。七丈小屋のテン場には5張くらいのテントがあった。
森林限界辺りで朝日が出たきたが、少し曇り気味で雲を赤く染め、鳳凰、富士山がとても綺麗でしばらく写真撮影。
山頂付近で七丈小屋泊まりの方達数パーティーと会い本日の予定を話すがあまり理解していないようだった。
山頂は風が強くウィンドブレーカーを着て朝食のパンとウィダーインゼリーを食べ少しゆっくりしてから下山。ここから北沢峠までは走りやすい下りなので我慢せずに思いっきり下る。 長衛荘は僕の一番好きな山小屋!二年前に意気投合し仲良くなった支配人とこの小屋で調理をしているトレラン君。この山域で鋸岳や甲斐駒に来る旅にこの二人に会うのが本当に楽しみなのだが、長衛荘に入り見た事のない可愛らしい小屋番さんに、トレラン君達は居るかと聞くと休憩中との事なので仙丈ケ岳を下山してからまた来ると言い仙丈ケ岳の登山道へ...。
しかしバス停の辺りで今日はやけに人が多い事に気付く。最近の登山ブームは凄いですね。僕が登山を始めた頃は若い人たちは少なく、いわゆる中高年の方達が大多数でよくおじさんやおばさん達に「山では珍しく若いねぇ」と言われたものですが今では若くてお洒落な登山者が多くなったものですね。
仙丈ケ岳の登山道は結構な渋滞。早歩きをして少しずつ道を譲ってもらいました。
トレランという体系でも登山には変わりない訳で順番、モラルは大事にしましょう。自分も黒戸尾根で抑えていた筈の登りの足がかなり効いていたので丁度良かったのかもしれませんでした。途中小雨も降り森林限界を超えてからは少し肌寒い稜線歩きでした。仙丈ヶ岳山頂も雨の中かなりの人数の登頂者がいて記念撮影をして少し早いお昼ご飯。
北沢峠までの下りもあまりペースは上がらずゆっくりな下山。
二度目の長衛荘で受け付けに支配人!久しぶりに会い、花谷さん情報やベンチプレス、プロテイン情報などお互い共通の趣味の話で盛り上がる。お腹も減っていたのでおすすめのカレーを注文、この日は過去最高の人が北沢峠に上がってきていて、長衛荘はもちろん、峠のどの小屋も満員だろう。というくらいの大賑わいでした。
カレーが出来上がる頃、調理のトレラン君(彼の話を聞く前はトレランの事を全く知らず、一流の選手はどれくらいの距離を一日で走れるのかを聞いた時に僕の常識を全然超えていて興味を持った。)
ぞの彼も、かなりの速さで仙丈ケ岳を1時間43分で往復出来てしまう!!
僕には到底出来ない事ですが、こういう事が可能なのだと知る事が僕にとっては非常に価値のある事です。ちなみにトレラン君の今夏の目標は北沢峠スタートの仙丈ケ岳経由の塩見岳を日帰りで往復。素晴らしい!!! 成功を切に願ってます。
トレラン君とは本日の僕のコースの事や、トレラングッズの事で盛り上がってしまい長い間話し込んでしましました。 それから長衛荘は食事の美味しい事で有名ですが、このカレーはマジ旨!! 行く機会がありましたら是非食べてみてください。 また近いうちに泊まりに行きますのでヨロシク!
仙水峠経由で甲斐駒ケ岳の方がオススメとトレラン君に聞き仙水峠へ...。
実は一度このコースを下山で使った事があるのですが、駒津峰から仙水峠までがかなり急な下りというイメージがあり、それから避けていたコース。
仙水峠までの道は沢沿いの道や歩きやすいガレ場の道で気持ち良く歩ける。沢沿いの道で朝甲斐駒を下っている時にお話ししたおばちゃんと会い計画がちゃんと出来ているんだね!と喜んでくれました。握手をして別れましたが、おばちゃんの言葉で凄く嬉しかったです。仙水小屋の手前でこの小屋の主らしい方が食料などを歩荷していて、この年でこんなことが出来るなんて大したものだと感心しました。
仙水峠〜駒津峰までは記憶していた通りの急登、緩やかになる箇所が無くこれぞ急登という感じだが登りに使うと案外気持ちよく高度を稼ぐ事が出来、トレラン君の言っている事が正解でした。
甲斐駒ヶ岳山頂には、3時半過ぎだったので誰もいないと思っていたのですが、イケメン君と可愛い彼女ともう一人の男の子がいて写真を撮ってもらいました。
七丈小屋泊まりという事で、山頂でコーヒーを沸かしてました。
今日の行程と今から黒戸尾根を下ると言うとビックリしていました。 山頂では、もう登らなくても良いという解放感とこの長い尾根を全て下れば温泉に入り帰れるという幸せな気持ちと、本日の山行での達成感、この下りなげぇ〜という気持ちが交錯してました。
黒戸尾根の下りはこの状態の僕には厳しく、ペースはかなり落ちていて、途中に一度は抜いた神社まで下るおじさん(八丁尾根を登ってきた59歳なのだがとても59歳には見えず59歳らしからぬ健脚)に追い抜かれ、話しながら必死について行ったのですが、このおじさんが早いこと早いこと。おかげで(あの状態でついて行くのは本当に苦しかった)3時間ちょいで山頂から下山出来ました。
おじさんがあのペースでなかったら20時くらいになっていたと思います。ありがとうございました!
無事に下山して駐車場に着くとサプライズが!!!
二週間前に笊ヶ岳で知り合った静岡県人のお兄さん達が駐車場で宴会しているではありませんか!
何処かで見た顔だと思ったらお互いに「あああ〜〜〜」と叫んでしまいました。
こんなに早く再会するとは思ってもいなかったのでビックリ!
お兄さん達も黒戸尾根日帰りを行ってきたとの事でした。 本当に若くて元気な方々です。
こういう山の楽しみ方も素晴らしいですね。 奇遇なのですがここでまた会ったのも何かの縁という事でみんなで写真を撮ってきました。
キツくて雨まで降って途中で止めようかと思うほど苦しい山行でしたが、いろんな方々の励ましの声が苦しい時に力になりました。
あまりお勧めは出来ないコースですが最高の充実感といろんな登山者と出合いに溢れた山行でした。
駐車場で宴会をしていたお兄さんたちです
1時に出発と聞いて午後からかぁと思ったら、午前1時、しかも仙丈ケ岳まで行ったと聞いて二度ビックリ
素晴らしいチャレンジでしたね
次は深南部あたりで会いましょう
確か仙丈の九合目くらいで、
”竹宇に帰らなくてはいけないんです”と仰っていて、
”いけない、って何言ってるんだろ?変わった人だな” と思ってしまい、失礼しました。息子の目も点になってましたヨ
お疲れ様でした!
駐車場で宴会していたお兄さん(おじさん)2です(^^)/
ほんとに眼が点な行動をお聞きして
感動すら覚えました
またどこかでお会いしてビックリさせてください
こんな記録を見せられちゃうと人間の力ってすごいなぁと思ってしまいます。
あぁ、申し遅れましたが・・・駐車場で宴会していた同県人のおじさん(じいさん)です。
誠に勝手ではありますが、ストーカーさせてください。
こんなことができてしまうのですね、、
トレランの方の記録には見るたびに驚かされます。
と同時に、たくさんの山を回れるので羨ましいです。
真似できないですけど。。
どこかでお会いできる日を楽しみにしています。
昨年の私の記録を参考にしていただいたそうで、ありがとうございます。
18時間でのピストンはお見事です。羨ましい足してますね。
次は八ヶ岳ですか。こちらも先日行って来ましたので良かったらレコ見てみてください。コースタイムは短いもののアップダウンが最後まで続いていてかなり泣きが入りました。
プロフィールにクライミングが趣味とのこと。私も山梨県でルート開拓してますので、パートナーさんが復活したらぜひいらしてください。
お疲れさまです。笊ヶ岳へのコメントありがとうございます。脱メタボのための登山をしている私からすれば、恐るべき体力ですね。
どこかでお会いしましょう。近日中に写真をあげます。
ありがとうございます。 笊ヶ岳を日帰りできる体力をお持ちのomata1971さんも恐るべき体力ですよ
どこかで会えたらいいですね
私は黒戸尾根往復7時間が限界です。
それでも翌日足を痛めました。
どれほど鍛えればここまでなるのか・・・
素晴らしいですね!
お疲れ様でした〜
メッセージありがとうございました
riCさん黒戸尾根を往復7時間はかなりの健脚ですよ 僕も今回の山行で異次元の筋肉痛に苦しんでいます 今週山に行きますので良かったらまた見てください
ainuです。先日はどうもです。
yamayoさんとまさか畑薙でお会いするとは思いませんでした。
こちらも数年前黒戸から仙丈をピストンしましたが、最後はヘロヘロでした。
久しぶりに思い出してしまいました(笑)。
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