薬師岳三大カール滑りまくり
- GPS
- 20:33
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 2,838m
- 下り
- 2,820m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 7:58
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 3:18
- 合計
- 12:14
天候 | 5日: 晴れのち曇り,6日: 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2017年の6月に日帰りで薬師岳に行き、金作カールを滑って来た。いつか他のカールも滑り降りてみたいと思い、今回泊りで3大カールを制覇しようと企てた。
西日本は梅雨入りしているが、関東・北陸はまだでこの週末も崩れない予報、今行くしかない。
5日: 亀谷ゲート朝のオープンは6時だが、今日は宿泊地に着ければ良いと少しゆっくりの折立8時着。テン泊装備一式+スキー・兼用靴を担いで太郎平を目指す。日帰りの人達はとっくに出発しているので始めは誰にも会わず、三角点以降で小屋泊まりであろう人達に追いつかれるようになった。4時間弱で太郎平小屋に到着。小屋泊りは完全予約制だが、テン泊は先着順。早速申込したが十分余裕はあるようだ。
時間的に余裕はあるので、直ぐにテン場に行かず、兼用靴を履き荷物を軽くして北ノ俣岳に登った。登りは夏道を歩いた区間が1/3位あったろうか。夏道が出ていても東側の斜面には雪が乗っていて、帰りは概ね滑って来られた。一ヶ所雪切れで板外して草地を渡った。また太郎山への緩い登り返しはシールなし、踵開放のスキーで歩けた。
薬師峠のテン場にやって来たのは16時過ぎていて、僅かな雪のない場所、雪上でも平らな場所は残っていない。売店建屋の近くに下地コンクリの場所を見つけて確保した。2人用位までの広さの場所だった。
6日: 6時出発で薬師岳方面を目指す。最初からアイゼン装着で、テン場近くで僅かに夏道が出ていたり、沢の横断があるが、薬師平までの上2/3は雪に覆われ、ここまでスキーで下りて来られると分かった。薬師平から上の稜線では夏道が出ているところが多いが、直ぐ横の雪をつないで歩くこともできる。僕は雪の上を選び、避難小屋跡の直下までアイゼンで歩き通した。ピークに出ると、中央カールが見渡せる。
避難小屋跡から薬師の山頂に直ぐには行かず、カール巡りのため先ずは南陵カールの取り付きを目指して東南稜を行く。地図に道のない東南稜を行けるのだろうかと思っていたが、雪の上を歩ける散歩道が続いていて楽勝だった。雪が消えた稜線上も踏み跡が出来ている様子だったが、どこまで続いているかは分からない。避難小屋跡からほんの15分ほどで、中央カールと南陵カールの接点である2855pに着いた。
2855pからいよいよ今日初の滑降。南陵カールを上から眺めると、それなりに斜度はある。僕の力量でまともに滑れるかは雪質次第。恐る恐るエントリーすると、雪は硬めだがこなせないことはない。休まず下りてモレーンの平坦地に着いた。ここまでDPから標高差200m。もう一段下、50mほどの標高差で次の平地があるが、今日は登り返しを3回するので、ここまでで勘弁してもらう。3分で下りたところを40分で登り返してDPよりは僅か下で中央カールに乗り越せる地点に着いた。
中央カールは一番広々としていて、ドロップする地点が南の端、登り返すのは北の端にある薬師岳山頂で、南北縦断して行く。下りる斜面は先ほどの南陵カールと似たようなもので、山頂への斜面は割と緩い。トラバースを交えてカール底へ。底からの景色を堪能して、再びアイゼンシートラとなって登り返す。
薬師岳山頂に着いて11時少し前。誰もいなかったが、少しして2人組が到着。今朝折立着の日帰りだと言う。折立発は7時頃の筈だから4時間で登頂、速いな。僕は少し休んでから3番目の金作カールへ。先ずは北薬師方面に少し下りてDPを探す。2人組も北薬師を目指してほぼ同時に出発し、僕が滑り出すところを見ていてくれたようだ。
金作の滑り出しが一番急で、45度位か。横滑りで下り出して、エイヤッと一回曲がれば、後は大丈夫。モレーン地帯まで一気に。南陵と中央ではシュプールがとても薄くて写真ではわからないくらいだったが、少し雪が緩んだここでは割とはっきり付いてご満悦。誰か見ていないかなと山頂を見上げるが、山頂の祠周りで普通に休んでいるとこのカール内は見えず、身を乗り出して覗きに来ないと見えない。
これで3度目、今日の最後のカール壁登り返し、登る間に正午になる。今日は日帰りでChikauさんが登ってくることを知っていて、彼の山頂到着が、早くて正午、遅くても1時頃と予想していた。LINEの情報交換で正午には着かず、予想の遅い方に近いと判明し、慌てずじっくり登って山頂へ。僕が山頂到着直前、「キャーカッコいい!」と騒がれた。滑り降りて戻って来たのを認識してくれたようで、若干気恥ずかしかったが、嬉しくもあった。
Chikauさんも無事に山頂に着き、少しだけ休んでもらって下山開始。避難小屋跡までは歩き、スキーヤーになって雪をつないで滑り降りる。薬師岳山荘まで快走、山荘横はスキーのままでも多分行けるが、少し落ち込んで急なトラバースになり、登り返しそうなので一旦板外して山荘脇を歩き、直ぐ裏の小屋まで雪上に戻った。以後また快走が続き、薬師平の平坦地を板歩きやスケーティングで抜けると、沢筋の下部は狭くなって横滑り多用、沢が出て板外し、薬師峠のテン場に帰還。
さて荷物を回収して僕は重荷となり、兼用靴で太郎小屋への登り返し、太郎小屋から木道を少し下りてスキーを履き、2196p手前の鞍部でスキーは終了、軽登山ぐに替えてひたすら歩く。折立下山は午後6時を回ったが、夏至が近い今はまだ明るい。
Chikauさんとも合流できて、終始1人だったより格段に楽しくなって、感謝します。でもカール滑降も一緒にできたらさらに良かったと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する