八ヶ岳完全�検頁�草峠以北）
ALFAROMEO
FFF
yuky
- GPS
- 53:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,630m
- 下り
- 2,014m
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北横岳北峰ー13：55大岳ー天狗の露地ー16：15双子池ヒュッテ＜泊＞
（2日目）6：30双子池ヒュッテー7：15亀甲池ー8：30双子池ヒュッテー9：24双子山ー9：53大河原ヒュッテ＜昼食＞ー前掛山ー12：10蓼科山荘＜軽食・喫茶＞ー13：20
蓼科山頂ヒュッテー13：40蓼科山頂ー蓼科山頂ヒュッテ＜泊＞
（3日目）7：05蓼科山頂ヒュッテ発ー10：00女乃神茶屋ー10：24ヒュッテアルビオレ＜珈琲＞ー11：10八子ヶ峰東峰ー11：40女乃神茶屋
| 天候 | 1日目：強風、ガスのち晴れ 2日目：快晴（どピーカン） 3日目：晴れ、時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
女乃神茶屋〜麦草峠（タクシー） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
すべて一般登山道。 三ッ岳通過と大岳〜双子池下りは、初級者禁。 |
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感想
F氏の八ヶ岳完全制覇山行をガイドする一応の最終回、麦草以北の山行。
今回は、前回オーレン小屋で同泊したyuky嬢も参戦。当初は、宿泊小屋は共通するものの、別々のルートの予定だったが、何だかんだで同一PTとして麦草から出発。
【麦草峠〜雨池山】
ガスでお日様が見えない。その上強風。雨池峠など、風の通り道ではすこぶる強く、風速12〜16m/秒に曝されながらの山行となった。
茶臼山展望台で、一瞬ガスが流された瞬間に阿弥陀が顔を出したのみで展望きかず。
雨池山頂は樹木に囲まれ無風だったので、おにぎりタイム。
【雨池山〜三ッ岳〜北横岳ヒュッテ】
本日の核心その一。
雨池山で休憩した時点で、ザックのサイドポケットなどに入れてあるものを中に収納してもらう。三ッ岳で四つん這いになったり飛んだり跳ねたりするときに荷物が飛び出て落ちると、岩の間隙の深い穴に落ちてしまい、回収不能になるからだ。
Y嬢にハーネス装着し、サイドポケットに120cmスリングとカラビナを入れる。万が一岩の間に落ちた時や、怖くて進めない場合にロープで引きあげたり、ビレイして岩の間を通過させるためだ。また、ストックのキャップを外すよう指示。金属の先端で確実に岩を捉えて、両足と2本のストックの先端で三点支持を維持するようにさせて前進。
�喫�に到着。これから進む�曲�、�景�など、岩岩ゴツゴツの独特の風景を楽しむ。
�曲�通過。�景�で北横方面から来たジジババPTとかち合う。
強風に曝されながら彼らの通過を待っていた我々に向かって挨拶もせず「そこどいて」（我々は十分通れるだけのスペースを空けていたのに）と言い放った横柄で失礼なCLジジ以下、とても登山に来たとは思えない格好の軽装軍団が死にそうな形相で次々（しかし各々物凄く間隔あけて）上がってくる。
そのうち一人のババさまなど、ザックも背負っておらず、どう見てもロープウェイで上ってきた観光客の格好だ。
強風の中、岩のテーブルの端ギリギリまで後退し、10人程度のPTがゆっくり通過するのを長時間待つ。嫌味の一つでも言ってやろうと、PT最後と思われるジジに「貴方で最後ですね！」と言うと、「すみません」と謝罪の一言。先頭の「厚かまCL」よりは常識的。
�景�降下。この頃にはY嬢も器用にWストックを使って鎖を触らず降りてくるレベルに上達。
�景�〜三ッ岳分岐では、ロープを肩に掛けた私と、ハーネスにカラビナぶら下げたY嬢をみてビビり、二人のおさんPTがUターンして引き返していった。
【北横岳ヒュッテ〜大岳】
風の当たらない七ツ池に降りて、残りの昼ごはんを食べる。
ヒュッテで珈琲。先日の仙台から来た60台のソロ女性が到着していたかどうか、小屋主の島立さんにに聞くと無事到着していたという。
ヒュッテからの登りは、観光客も混じった中を超スローペースで進む。
北横岳南峰から再度強風にあおられるなかものすごい人数の登山者・観光客がひしめいていたが、北峰から大岳方面に抜ける東の稜線に乗った途端、風のない、誰もいない静寂の世界へ。
北横頂上から2〜3分のところで、上から七ツ池を見下ろす写真スポットあり。
北横〜大岳の稜線では、10m程度距離をおいて、三脚持った男性ソロが我々PTの後ろについてくる。
途中止まって「どうぞ」と先行を促すが「イヤイヤ」と拒否。
大岳分岐にザックデポして大岳山頂へ。さっき通った三ッ岳がすぐそこに。
ずっと後ろを付いてきた男性と、頂上表記を入れたポートレイトを撮ってあげたら、その男性は早々下山。
入れ替りに女性二人のPTが登ってきた。
見える池を指して「雨池ですか？」と聞かれる。
「雨池です」と応答。
【大岳〜双子池】
本日の核心第二段、大岳北面の降下。
大型のゴロ岩の連続を降下するのだが、湿気が多く岩が滑りやすい。
Y嬢を無事に下ろすのがミッション。
A「恐いところはロープ張るから正直に言いなさい」
と告げるが、結果的にロープを出すことなく降下。
途中、天狗の露地の上で先ほど山頂であった女性二人が追いつく。
「どうぞ」と促すが、CLの方が足を負傷しているとのことで、我々PTとの同行を希望された。もう片方の女性はごく初心者とのこと。
一気に5人PTとなり、ゆっくり降下。天狗の露地のご無体な岩場も無事に越え、ヒュッテが見えてあと少しのところで、私にアクシデント。
カラマツの落ち葉が敷き詰められ、地面と確信してストックを突いたところが、木の根のメッシュに土と落ち葉が乗っかっていたポイントで、ストックが貫通。
重心崩し、右足で50cm位下の岩に飛び乗って体を支えた。
この時にふくらはぎの筋肉が肉離れを起こし激痛。
とても先頭で誘導できないので、F氏に皆さんをリードするよう依頼し、数分その場で痛みに耐えて、騙し騙し後から降下。
【双子池ヒュッテ泊】
大岳降下でご一緒した女性軍と、トイレ臭のきつい大部屋で隣同士となり、山談義の話が盛り上がる。年長のTさんはなかなかの山暦で、丹沢のバリがしたいとのこと。私がそっち方面に少し通じていることを打ち明ける。
Tさんの職場の後輩というNさんは、負傷したCLの重いザックを担いで昇り降りしたパワフルな女性。見た目は華奢だがポテンシャルが高そう。
シングルモルトを大量にコップに入れ、水で割らずに飲み始めた様にびっくり。下界では相当飲んでいそうだ。
小屋のオーナー井手さんとは15年ぶりぐらい。当然私のことなど覚えていない。
良い年の重ね方をしてきたお年寄りになっていた。
井手さん以外にもうお一人男性の小屋番さんがいらっしゃったが、非常に心が暖かく親切な方。こちらから要求しなかったのに、ビッコひいている私を見て湿布薬を2枚くださった。
ほぼ満員御礼の混雑の中、ここまで親切にして頂くことに感激。
来季、湿布とテープを大量にお届けするために再訪する決意をする。
【双子池ヒュッテ〜大河原ヒュッテ】
負傷した足が思うようにならないので、F氏とY嬢二人に亀甲池ピストンしてもらう。その間、私は小屋に留まり池の撮影。
亀甲池までは、昨日の女性二人PTとほぼ同行だった様子。
二人が帰ってきてから双子山経由で大河原ヒュッテへ。
双子池〜双子山は舐めてはいけない急登。
双子山から360度の眺望を楽しみ、大河原ヒュッテへ。電気が通じている世界なので、自動販売機が置かれている。
ヒュッテで昼食に何か作っていただけないか伺うと、「うどんぐらいしかできない」と、ヒュッテ切り盛りしている女性が応対。うどん3つを注文。
この女性こそ、2年前に逝去された元諏訪遭対協隊長、田中さんの奥様だったのだ。
田中さんは「山と高原地図」八ヶ岳版の著者で、八ヶ岳登山者ほぼ全員がお世話になっている方。
一昨年、硫黄岳に救助に向かう途中に亡くなられている。
最初は、お若いので田中さんの息子さんのお嫁さんと勘違して会話。そのうち田中さんの奥様とわかり恐縮。
大河原峠が砂利道で、御泉水の上に料金所があった頃のことや、田中さんのご存命だった頃のお話もでき、私個人としては感無量。大変でしょうが、今後もヒュッテを維持していただきたいと切に願った。
供されたうどんは、実に手の込んだ、炒めた野菜と肉の乗った美味しい一品。ヒュッテにメニューはなかった。
【大河原ヒュッテ〜蓼科山荘】
田中元遭対協夫人に見送られ、蓼科山へ出発。
途中急登箇所を過ぎて、蓼科山荘までほぼフラットな稜線歩き。
前掛山の地図上の頂上は赤谷分岐から北へ下がったところであるが、どう考えても最高標高地点こそが山頂なわけで、登山道途中の「佐久市最高標高地点」を真のピークと考えたい。
【蓼科山荘〜蓼科山頂ヒュッテ】
蓼科山荘は大賑わい。団体のツアー登山客の60台以上の方々が、超メガ牛丼のような大型の弁当を食べているのにびっくり。
F氏が探究心旺盛でラーメンを注文、Y嬢はケーキセット、私は珈琲を注文し、テラスで休憩。
テラスには模型の生ビールジョッキが置かれていた。
団体さんの後塵を拝さないよう出発。岩岩の急登にY嬢は少し苦戦するも、持久力発揮し登頂。途中シェルティー2頭連れて降りてくるペアあり。
【蓼科山頂ヒュッテ〜ヒュッテ・アルビオレオ】
まずチェックイン。
半袖Tシャツ一枚の私を見て小屋番さんが「寒くないのかい？」と一言。
「歩くと暑いですから」と私。
小屋にザックデポして頂上を踏みに行く。ここから見える赤〜阿弥陀は非常に格好が良い。
F氏は実質的にこれで八ヶ岳全制覇。
小屋に戻りビールで乾杯。続いて赤ワインのボトル。食事後まで計3本ワインを空けた。「お祝いだから」とここぞとばかりに飲む。
5時に夜明けのスカイラインのグラデーション見に小屋を出る。頃合いの良い5時半頃二人を起こしに行き、山頂から日の出を待つ。
山頂からの日の入りと日の出は、山頂の小屋に泊まったものだけの特権。
ヒュッテで朝食。夕食の時と違った楽曲がBGMで流れる。ショパン〜ドビッシーあたりは定番だが、サティーのジムノペディ−が流れた時には少々唸った。
7時過ぎに出発。
縦走3日目でバテバテのY嬢が途中でヘタるように転倒。大事に至らず無事下山。
駐車場に停めておいた車にザックデポして八子ヶ峰へ。
幸運なことにヒュッテ・アルビレオが開いていた。
デザインや装飾、すべてに並々ならぬセンスを感じさせる山小屋。格好良さではトップだろう。
珈琲を注文し小屋番の野嶋さんとしばしお話。GW〜10月下旬まで、週末営業とのこと。食事提供はなし。
来年は今回の山行でお知り合いになった皆さんとここで宴会するのも悪くない。
珈琲飲んで八子ヶ峰東峰までピストン。
八子ヶ峰の西峰は東峰より標高が低いので、東峰を真の頂上とした。
一体、八子ヶ峰が「八ヶ岳」なのかどうか？議論のあるところ。私的には八子ヶ峰はビーナスライン南西側だし、標高低いし、霧ヶ峰との間に白樺湖を挟む「丘陵地」と認識しているが、ウィキペディアの「八ヶ岳」には、八子ヶ峰も入れられているのでついでに寄った次第。
八ヶ岳かどうか？は別として、非常に良い小屋〜草原に大満足。
駐車場に戻り、河童の湯経由。時々行くレストランに電話して、あらかじめ用意をしてもらって昼食。渋滞の中央道で帰京。
これにてF氏をガイドする八ヶ岳完全制覇、一応の幕引き。
【八ヶ岳完全�機銑犬離圈璽�ハント】
西岳、編笠山、西ギボシ、東ギボシ、権現岳、奥三ツ頭、三ツ頭、旭岳（南峰・北峰）、ツルネ（南峰・北峰）、赤岳（竜頭峰・南峰・北峰）、中岳、阿弥陀岳、横岳（石尊峰・三叉峰・無名峰・奥の院・台座の頭：日ノ岳と鉾岳は高山植物保護のため立入禁止）、硫黄岳、赤岩の頭、峰の松目、箕冠山、根石岳、東天狗岳、西天狗岳、中山、丸山、冷山、ニュウ、稲子岳、茶臼山、縞枯山、雨池山、三ッ岳、北横岳、大岳、双子山、前掛山、蓼科山、八子ヶ峰（東峰）
【八ヶ岳完全�機銑犬領�ち寄り山小屋】
＜宿泊＞権現小屋、赤岳頂上山荘、オーレン小屋、白駒荘、双子池ヒュッテ、蓼科山頂ヒュッテ
＜食事＞青年小屋、硫黄岳山荘、高見石小屋、青苔荘、大河原ヒュッテ、蓼科山荘
＜喫茶／飲み物＞キレット小屋、黒百合ヒュッテ、しらびそ小屋、麦草ヒュッテ、北横岳ヒュッテ、蓼科山荘、ヒュッテ・アルビレオ
＜トイレ＞青年小屋、根石山荘
【八ヶ岳完全�機銑犬遼�れた湖沼】
摺鉢池、白駒池、ミドリ池、茶水の池、雨池（稜線より）、七ツ池、双子池、亀甲池
登山を始めて丹沢をうろつくこと約1年…、そして八ヶ岳デビュー！
と思ったら超ハイペースで師匠（A氏）に付いて行き、気が付けば全制覇？。
今になりしみじみと様々な光景を思い浮かべ、地図と写真を見ながら記憶と位置をつなぎ合わせております。
おかげさまで勝手にかなりの達成感を味わっております、A氏に感謝。
今後の目標としては印象に残った場所を重点的に攻める、異なったルートを辿ってみる、権現小屋のカレーを食べにいく、少しは山の知識をつける、後は考え中です。
今回は新たなメンバーが加わり、A氏のスケジュールをいきなり参加でこなしたことには驚きました。
またさらに新たなお二方と合流し、お互い何処の誰かも知らず、お酒を飲みながら談笑したことも新鮮でした、通常街中ではあり得ないことです。
「山」は奥が深い
オーレン小屋のストーブで、仙台から来た女性とAさんの間に座ったことが、すべての始まり。
アレヨアレヨと今回ご一緒させていただけることとなり、
なんだかんだで自分ひとりでは体験できないコースを、Aさん＆Fさんに助けていただき、なんとか3日間完走！
そして、Fさんの八ヶ岳完全制覇のフィナーレに同行という幸運にも恵まれました。おめでとうございます☆
登山経験の豊富な方に先導していただいたことがなかったので、今回、本当に勉強になりました。
ストックの使い方にしても、「上達したね！」の言葉についニヤニヤ。
技術的なことだけではなく、山やそれに関する知識・情報の多いこと！毎日驚きっぱなしでした。
充実で楽しい3日間、ありがとうございました。
また今回、道中お会いした方ともお友達になり、山友が増えてこれから更に楽しみです♪
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こんばんは、ALFAROMEO様
麦草峠以北も楽しんで・・・・。
と、おっしゃっていたように今回もＦＦＦ様を
ご案内しながら、晩秋の北八を満喫されたようで何よりです。
双子池辺りのニアミス・・？
もしやと手がかりを探しておりましたが
発見できませんでした。
ただただ、乾杯のシーンの多さをうらやましく拝見しております
aonumaさん、ご来訪ありがとうございます。
レコのコースタイムを見ると、双子池〜双子山間ですれ違ったのではないかと思います。
私達は、FFF氏、yuky嬢、私の順番で登っていたはずです。
今回の山行では個人的に、好々爺になった井手さん、故田中遭対協隊長夫人とお話出来たことが一番の財産でした。山そのものも楽しみましたが、山に関わる人々との交流も十分楽しみました。
レポ拝見しました。負傷のTです。
その節は大変お世話になりました。
ALFAROMEOさんは足の具合どうですか？
私は予想通り足首剥離骨折でした。
しばらくは山はお預けです。ショボン
八ケ岳完全制覇の前半戦もあとでゆっくり読ませてもらいますね！
toshimamaさん、その節はどうも。
剥離骨折を負いながら、亀甲池〜北横の急登やっつけてから帰られたのですね。凄い。
おかげさまで私の方は８割方回復です。
当日も、足の出し方、つま先の方向、体重のかけ方に注意して騙し騙し蓼科昇り降りできました。
ｙ嬢からは「小屋で歩いてるときより山の方が歩きが速い」と妙な褒められ方をしましたです。
早期回復を祈っています。ではまた後日！
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