間ノ岳・北岳を日帰りで 〜初めての南アルプス〜
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- GPS
- --:--
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,300m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
乗合タクシー
広河原5:55-6-10
白根御池小屋7:35-7:40
二俣7:55
八本歯のコル9:15
北岳山荘10:00
中白根山10:20
間ノ岳11:15-11:25
中白根山12:00
北岳山荘12:10-12:20
北岳13:20-13:30
肩の小屋13:50
小太郎尾根分岐14:00
草すべり
白根御池小屋14:45-14:50
広河原15:55-16:00
乗合タクシー
芦安第2P16:45
※平地や下りは半分ぐらいが小走り
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
シーズン終盤のためかガラ空き 広河原までの往復:乗合タクシー 4時頃からジャンボタクシーが集まり、満杯になると出発。 夜叉神のゲートで5:00の開門まで待機します。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に危険箇所はないかと思います 色々な要素の道が揃った、山歩きの総合力を鍛えられるコースだと思います。 ●広河原〜白根御池〜二俣 樹林帯 静かな森の中、歩きやすい道 ●二俣〜八本歯のコル かなりの急登 前半は沢渡りや、ザレ場、後半は木製階段地獄です ●八本歯〜北岳山荘 岩場のトラバース道 木製階段や木製橋あり ●間ノ岳〜北岳山荘〜北岳〜肩の小屋〜小太郎尾根分岐 標高3000m級を進む素晴らしい稜線ルート 穂高ほどではないが岩場、ガレ場、ザレ場あり 浮き石注意 ●草すべり 歩きやすいですが、白根御池が見えてからが長く感じた ●下山後の温泉 駐車場向かい側の白峰会館を利用 食堂は営業時間終わってました |
感想
登山1年目の今年、幸運にもこれまで富士山、奥穂、槍と行くことが出来、それぞれ日本の標高1,3,5位ということでした。
2,4位の山にも行けば、1-5位まで行ったことになります。
調べてみると、それは北岳と間ノ岳。
南アルプス北部の2山でした。
もう10月も下旬。
最終土曜に何とか1日だけ日程がとれたので調べてみると、北岳方面、今年はまだ雪は降っておらず、当日の天気も良さそう。
無理なら、奥の間ノ岳はやめることにしてひとまずチャレンジしてみることにしました。
朝一で芦安から広河原に入りスタートです。
快晴で北岳山頂がよく見えています。
台風災害のため、最短コースの左俣は通行止め。
幸先悪いですが、気にせず勢いで白根御池経由で進みます。
平地や傾斜の緩いところは走って通過。
八本歯の木製階段地獄も、力でねじ伏せるように上がります(笑)
八本歯のコルからは富士山が見え出します。
快晴で、末広がりの裾まですべてが見える富士山。
南アルプスから見るのは素晴らしいです。
結局、稜線にいる間中ずっと見えていました。
途中、お話ししたジェントルマンは先週ハセツネを完走されたばかりの強者で、自分の今日の計画を話すと、このペースなら大丈夫だよと応援していただけました。
それを励みにまずは標高4位の間ノ岳へ。
静岡県の地図を見ると最北部が槍のようにとんがっていますが、その先端の位置です。
本当に奥地です。
ここでも富士山の眺めは素晴らしいものでした。
そして振り返ると、きれいなピラミッド形の北岳。
とても格好よくてほれぼれします。
同じ山でも見る角度によってこうも違うものとかと感動でした。
今度はその北岳へ。
山頂手前のザレ場は嫌らしかったですが、登りなので大丈夫。
こうして標高2位の北岳にも登頂。
目標達成です。
しかし、ここら辺りで気になりだしたのが、帰りの乗合タクシーの時間。
おそらくギリギリです
明日は友人とハーフマラソン大会の予定があり、今日中にどうしても帰らねばならず、乗り遅れるわけにはいきません。
小走りで下り始め、やがて肩の小屋の青い屋根が見えだした頃、ついにやってしまいました・・・
滑落です。
最初は何が起きたのか分かりませんでした。
難しくもない何でもない場所でした。
おそらく浮き石に乗り上げて転倒したんだろうと思います。
登山道から外れて5回転ほど転がり、運良くハイマツがクッションになって止まりました。
完全にダメだと思いましたが、何はともあれ止まりました。
転がっている間は不思議と冷静で、景色が回転しているのをまるでスローモーションのようによく覚えています。
上からは後続の登山者が、大丈夫ですかー!?と大声で叫んでくれています。
体を動かし立ち上がってみると、右太腿を打撲したぐらいで他は無傷。
奇跡です。
手を振って上の人に応えて「大丈夫です・・・」とお礼を言い、登山道に復帰。
多少痛みますが、歩くのには支障ない様子。
気を取り直して再スタートです。
動揺で体が震えていますが、深呼吸やマッサージで整えます。
その後は小走りながら気をつけて草スベリを進み白根御池へ。
この時点でなんとかギリギリ間に合うかなと確信しました。
広河原までの下りは森の中。
夕方で急激に暗くなり、少し恐怖感が・・・
登山者もほとんどいません。
秋の日は釣瓶落としとはこのことかと思いました。
薄暗い森の中を駆け下り、広河原に着いたのは本当に乗合タクシー出発時刻ギリギリ。
丁度空席もあり、すぐに出発。
間に合ってホッと一安心でした。
今回の計画、無事達成はできましたが、やはり滑落は猛反省です。
後半で足が疲れていて踏ん張りがきかない中、帰りの時間が気になり焦っていたため注意力が落ちていたのでしょう。
ただでさえ下り歩行技術が未熟な自分が、急いで小走りで下ったりするからこうなるのだと・・・肝に銘じた次第です。
山行日程が1日しかとれないような時、ロングルートの日帰りは、確かに達成感はあります。
ただし、自覚症状はなくても、後半は徐々に足にきています。
当たり前のことですが無理な計画は禁物
重ね重ね反省です。
滑落が5回転程度で止まって本当に助かりました。
登山1年目の今シーズン、標高が高い山はこれで終了。
この後は雪が降って寒くなるし、山小屋も閉まります。
最初は、日本の標高1〜5位の山に行くなんて考えてもいませんでした。
世界が広まりました。
滑落という大きな反省点はありますが、このシーズンはマラソントレーニングも積んでいて脚力は申し分なく、思い切って行ってきて良かったと思います。
そして、早くも来年行きたい山が色々浮かんできました。
オフの間に勉強しておこうと思いました。
※過去レコ
さらにドジなことに、後の携帯故障でこの山行の画像を全喪失・・・
ヤマレコにもアップできません
あの素晴らしい景色は記憶だけが便りです・・・
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