ジャンより怖かった【剱岳】北方稜線 命懸けのテン泊縦走「まさかの有名人と出会った〜」


- GPS
- --:--
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 2,939m
- 下り
- 1,990m
コースタイム
07:45 黒部ダム、出発
08:30 内蔵助谷出合
09:45 内蔵助平分岐
10:47 ハシゴ谷乗越
12:04 二股
14:20 池ノ平小屋、テン泊
9/10(水)
04:48 池ノ平小屋、出発
05:28 雪渓取り付き
05:54 小窓のコル
06:32 危険な雪渓
07:10 池ノ谷ガリー
07:39 三ノ窓コル
07:56 三ノ窓の頭
08:47 剱岳
10:35 剣山荘
11:39 別山乗越
12:36 雷鳥平
13:55 室堂ロータリー下山
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢に登山者用無料駐車場あります。 ★立山黒部アルペンルート 「行き」扇沢〜黒部ダム 「帰り」室堂〜扇沢 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<<剱岳 北方稜線>> ★黒部ダム〜池ノ平〜北方稜線〜剱岳〜室堂 別山尾根・早月尾根に比べたら、危険度が格段に増すバリエーションルート。 挑戦するには、天気を味方につけ、なるべく濃霧に覆われる前に山頂へ行くこと。 一旦濃霧に覆われると、迷い易くルートミスで危険な場所へ行ってしまい立ち往生してしまうでしょう。 危険と思われる箇所にはフィックスロープがありました。 たとえ秋と言えど、日差しがあると稜線歩きは暑い「飲料水は最低でも2ℓは必要かと」 岩場でテント泊装備の重さは厳しいので最小限にしました「13kgでした」 <<危険と感じた場所>> ★途中にある急傾斜の雪渓をトラバース(5m)する箇所「滑落でもしたら怪我ではすまない」 ★池ノ谷ガリー「石雪崩・落石」基本上りのときは左側の岩に沿って登るほうが良い。 また前後に歩いている人がいれば注意。 ★剱岳手前のピークに早月側・八つ峰側に垂直に近い岩場を降りる箇所があり、今回で一番緊張した「フィックスロープが両サイドにあるが、早月側はかなり危険だったので、八つ峰側を降りて正解(岩壁は5mほど)」 今回、テン泊した山小屋 池ノ平小屋 一張り(\600円) 水場は豊富 ビール500缶(\750円) |
その他周辺情報 | 下山後の温泉「室堂周辺」 雷鳥沢ヒュッテ・みくりが池温泉 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
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写真
感想
去年、北鎌を制覇してから、来年は剱岳・北方稜線に挑戦したいと思っていました。
そしてやっと挑戦できる日がやってきた。
天気が安定する二日間と決め、一泊二日のテン泊縦走。
剱のバリエーションを制覇するためザックの重量は必要最小限に。
飯は夕食の弁当・パン5個・おにぎり2個と質素にした。
量ってみると13kだった。
これが精一杯。
一日目
快晴に恵まれ未踏の道「下廊下・内蔵助・ハシゴ乗越」と順調に進めました。
二股に着いて、いよいよ仙人新道の激急登。
去年ね北ア全山縦走したときに歩いたが、またこの厳しい激急登を登らねばならない。
+日差しが暑くてヘロヘロになりました。
分岐よりトラバース気味に下ると、北アルプスの秘境といっても良いだろう「池ノ平小屋」に着いた。
小屋の人は優しくアットホーム的で良い小屋でした。
この日、テント泊は私含めて3名ソロ・小屋泊は4名
皆、明日は北方稜線へ挑戦とのこと。
挑戦する方がいて少しは不安が解消したかな。
小屋の方に天気予報とアドバイスを賜り、この日は一人宴会をして就寝。
二日目
北方稜線に挑戦する日。
天気も上々だ。
テント場の前から鉱山道をトラバース気味に進みますが、アドバイスいただいた通り、岩壁につけられた道で崩れている箇所もあり危なっかしい。
雪渓に降り立ち、軽アイゼンを装着して小窓のコルまで直登しました。
傾斜の緩い雪渓なので、雪山に慣れた方ならばノーアイゼンでも行けるでしょう。
コルにてようやく富山県側が見え出し、今から登る北方稜線が威圧的。
明瞭な踏み跡をノーミスで進み、アドバイスいただいた危険な「雪渓のトラバース」に着きました。
ステップが刻んでいるが、「よいしょっ!」っと雪渓に渡るときが怖かった。
「滑落したら助からない」と言われたので、無理せず高巻きをすることにした。
これが正解。
高巻きを降りるときが少し厄介でした。
激急登をこなし小窓の王のコルに着いて、池ノ谷ガリーの取り付きまで、通称「発射台」のザレた斜面を慎重に下って行く。
魔の池ノ谷ガリーはドM並み。
標高差200mを登るんだぜぇ〜♪
三ノ窓のコルで一休みしてから、目の前の岩壁を攀じ登っていく。
それほど怖くなかった。
登りきったら三ノ窓の頭で、ようやく剱岳本峰が見える。
ここから岩稜を行くのだが、踏み跡が定かではないので適当に進む。
だが、何度か行き詰まって引き返した。
剱岳手前のピークではフィックスロープが垂れ下がっている箇所が、今回の難所と言っていいですね。
早月側と八つ峰側の両方にロープが見てとれ、ほぼ垂直でテン泊装備での懸垂は緊張しました。
ここを突破すると難所は無く剱岳頂上。
北方稜線を征し嬉しい。
あとはkさんと歩いた別山尾根を下るのみ。
時間もたっぷりあるので、このまま室堂へ下山できる。
14時前には室堂に着いた。
ここで、無事に下山できたことをkさんに報告。
「その北方稜線にいきたい」と簡単に言うkさん。
あのう・・・そんなに簡単に言われてもぅ〜(^^;
「無理っ! また何時の日かね」っときっぱり(笑)
今回の北方稜線は楽しかった反面、ナメて挑戦したら痛い目に遭うことが分かりました。
怪我も無く無事に帰ってこれてよかったです \(^o^)/
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