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Yamareco

記録ID: 58578
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳

2010年03月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:10
距離
12.1km
登り
1,032m
下り
1,569m

コースタイム

リフト最上部9:30 - 肩の小屋11:10 - 山頂12:00 12:30 - 肩の小屋12:50 - リフト最上部13:40
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2010年03月の天気図
アクセス
リフト終点から上はスノートレッキングコースになっているらしく、森が切り開かれている。
このようなルートが位ヶ原まで続く。
2010年03月14日 09:50撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 9:50
リフト終点から上はスノートレッキングコースになっているらしく、森が切り開かれている。
このようなルートが位ヶ原まで続く。
2300〜2350mのところで位ヶ原に向かうルートと、トラバース気味に位ヶ原山荘に向かうルートが分かれる。
この辺りから剣が峰と高天ヶ原が良く見えるようになる。相当風が強いらしく、常に雪煙が舞っているのが見える。登れるのか?と不安になる
2010年03月14日 10:07撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 10:07
2300〜2350mのところで位ヶ原に向かうルートと、トラバース気味に位ヶ原山荘に向かうルートが分かれる。
この辺りから剣が峰と高天ヶ原が良く見えるようになる。相当風が強いらしく、常に雪煙が舞っているのが見える。登れるのか?と不安になる
位ヶ原上部から見下ろす。なだらかな斜面が広がっている。
2010年03月14日 10:33撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 10:33
位ヶ原上部から見下ろす。なだらかな斜面が広がっている。
やっと肩の小屋に到着。スキーヤーで賑わっていた。
2010年03月14日 11:15撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 11:15
やっと肩の小屋に到着。スキーヤーで賑わっていた。
肩の小屋から山頂方面。
ウインドクラストしており、表面がてかてかに光っているのが分かる。
2010年03月14日 11:15撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 11:15
肩の小屋から山頂方面。
ウインドクラストしており、表面がてかてかに光っているのが分かる。
山頂直下。
鋭峰の剣が峰(の岩場)全体がエビの尻尾にびっしりと覆われていて、とても不思議な景観を成している。
2010年03月14日 11:56撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 11:56
山頂直下。
鋭峰の剣が峰(の岩場)全体がエビの尻尾にびっしりと覆われていて、とても不思議な景観を成している。
烈風(激風)と壮絶な格闘の末、登頂。
山頂の碑と御嶽
2010年03月14日 12:16撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 12:16
烈風(激風)と壮絶な格闘の末、登頂。
山頂の碑と御嶽
山頂からは360°の展望。
目の前には北アの大展望が広がる。前穂と奥穂の吊り尾根が美しく、槍や、遠くは白馬までも見える。感動♪ 
これが見たくて、登ったのだ。
2010年03月14日 12:19撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 12:19
山頂からは360°の展望。
目の前には北アの大展望が広がる。前穂と奥穂の吊り尾根が美しく、槍や、遠くは白馬までも見える。感動♪ 
これが見たくて、登ったのだ。
白山
巨大な白い屏風が立ちはだかっている
2010年03月14日 12:17撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 12:17
白山
巨大な白い屏風が立ちはだかっている
エビの尻尾にびっしりと覆われて、訳の分からない、異様な姿になっている山頂の社。
写真を見てもらって、伝わるだろうか?
2010年03月14日 12:17撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 12:17
エビの尻尾にびっしりと覆われて、訳の分からない、異様な姿になっている山頂の社。
写真を見てもらって、伝わるだろうか?
まるでハリウッド映画とかに出てくるモンスターのよう。間近で見るとホントに異様・・・
どれだけ風の強いところかが分かる。
2010年03月14日 12:17撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 12:17
まるでハリウッド映画とかに出てくるモンスターのよう。間近で見るとホントに異様・・・
どれだけ風の強いところかが分かる。
下りてきて、親切なスキーヤーに撮ってもらった1枚。
2010年03月14日 13:09撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
3/14 13:09
下りてきて、親切なスキーヤーに撮ってもらった1枚。
撮影機器:

感想

最下部のゲレンデより数百メーター下にある観光センターという無料駐車場に車を
停め、出発。
リフトを3つ乗り継いで、2000mのかもしか平へ。リフト券売り場ではスノーシュー
を持った30人くらいの団体が、かもしか平では20人ほどの山スキーヤーが、準備を
していたり、既に斜面を登り始めたりしていた。やはり人気のコースらしい。

リフト終点からはいきなり急坂が始まる。登り切ると樹林帯を切り開いたコースが
続いている。このコースはスノートレッキングコースになっているらしく、2300m付
近で位ヶ原に行くコースとトラバース気味に位ヶ原山荘に行くコースに分かれる。
樹林越しに剣が峰が見えるが、常に雪煙が舞っており、相当風が強いことが伺え
る。登れるのだろうかと不安になる。

位ヶ原直下くらいで森林限界を越えるので位ヶ原に着くと肩の小屋方面から吹き下
ろす風が強くなってくる。時折、飛ばされてくる粉雪が顔にバチバチ当たって痛い
くらい。
ここまで登ってくると目の前に剣が峰と高天ヶ原がそびえ立ってくる。でかい。

位ヶ原から先は大雪原となっていて、かなり先に肩の小屋が見える。見えるけれど
も、歩いても歩いてもなかなか着かない。終始向かい風で辛いところだ。
この辺りは視界が無いと下山時は難しいだろうと思われる。ホワイトアウトには注
意だ。

何とか肩の小屋に着くと、30人近くの人で賑わっていた。ほとんどがスキーヤーで
ピッケルを持っている山屋は2割程度だった。
小屋から臨む剣が峰は盛大に雪煙を上げており、来る者を拒絶しているかのよう。
行けるところまで行ってみるかとアイゼンに履き替えて出発。まずは朝日岳を目指
す。斜面はウインドクラストしていて硬く締まっており、アイゼンの軋む音が心地
よい。途中からトラバース気味に剣が峰の方に進む。朝日岳を過ぎた小鞍部に出る
と凄まじい風となる。風があまりに強すぎて呼吸がままならないくらい。風に対し
て完全に背を向けないと十分に呼吸が出来ないので、息が上がる。さらに2980mの小
ピークの辺りまで来ると、立ったままでの耐風姿勢ではしのげないくらいの烈風と
なる。雪面に思いっきりピッケルを突き立てて、四つんばいになったり、伏せたり
してしのぐ。これが厳冬期の風なら凍傷や体温を奪われることによる体力低下が恐
くなるところだが、全然冷たくない春の風なので、ピッケルにしっかりつかまって
いる間は冷静でいられた。

さて、どうしたものかと考えるが、風にも強弱があって、弱い間なら何とか進めそ
うである。そういえば、孤高の人の中でもそんなことが書いてあったなあなどと
思いながら、風が強い間はしのぎ、弱くなっては数歩進む、ということを繰り返し
て、何とか山頂へ。
山頂の社はエビの尻尾にびっしりと覆われて、何とも訳の分からない、異様な姿と
なっていた。どれだけ風が強いかが分かる。こんなにも不思議なのを見たのは初め
てだ。
山頂からは360°の大展望。特に目の前に広がる北アルプスの絶景に目を奪われる。
前穂と奥穂の吊り尾根が美しく、その奥には槍が見え、かすかに白馬まで見える。
南アや中ア、白山など本当に素晴らしい。
岩陰で風を避けながら十分に眺めを楽しんだ後に下山。下りも大変だったが、何と
か無事に肩の小屋に帰り着く。私がいる間は誰も登らなかったようだ。

肩の小屋からはスノーシューでのんびりと下山した。

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コメント

きれいです乗鞍岳
yoshi629さん。見てました。越百山から360度の展望に、乗鞍岳も素晴らしい。隣には御嶽山とまだまだ雪をつけてきれいです。白山は真っ白
2010/3/15 8:27
さすが3000メートル独立峰の展望!
yoshi629さん、こんばんは。

3000メートルの独立峰、さすがの展望ですね。
視界がとっても広い感じが伝わってきます。

御嶽山、カッコイイです。
また、この角度から北アルプスを見ることは
少ないので、一瞬吊り尾根を探してしまいました

私は昨日 平標に行ってきたのですが、yoshi629さん
と一日違いだったのですね
(尾根の途中から尻滑りの決断は私にはできないです )

それではまた。
2010/3/15 19:35
越百山
こんばんは、riekoさん。

山頂から中アの方を見た時に「riekoさん、いるかも知
れないなあ」なんて思っていましたが、やっぱり行って
たんですね
この日は快晴で、ホントに素晴らしい眺めでしたね
2010/3/15 20:26
Re : さすが3000メートル独立峰の展望
こんばんは、youtaroさん。

本当に素晴らしい眺めでした。
ただ、本文にも書いたように独立峰ゆえの凄まじいまで
の風にはかなり苦労させられました

この角度からの北アは私もあまり見たことがなかったの
で、強風の中、ずっと眺めていました

これで、国内3000m峰21座の内、有雪期登頂数が10にな
りました。あと11座、がんばって登り切りたいもので
2010/3/15 20:32
ゲスト
素晴らしい景色ですね。
yoshi629さん、はじめまして。

日曜は天気が良くて素晴らしい景色でしたね。
湖北のすっかり緩くなった雪山で遊んできましたが、
乗鞍も良く見えていました。

エビノシッポ付き具合も凄いですが、山頂の風の強さは、体験しないと分からないぐらいつよそうですね。

雪山初心者なので、冬季の3000m級の山はまだまだ無理ですが、いずれ登ってみたいと思います。
2010/3/15 23:48
プロフィール画像
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