記録ID: 6008869
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜
不帰キレット・猿倉in〜八方尾根out(1泊2日)
2023年10月02日(月) 〜
2023年10月03日(火)
greenpower
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,261m
- 下り
- 1,651m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:25
7:58
7:58
29分
白馬鑓温泉分岐
12:07
12:07
21分
鑓温泉下
15:55
2日目
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:20
11:54
11:54
9分
上の樺
12:50
八方池山荘
| 天候 | 10/02(月)→はれ/くもり 10/03(火)→はれ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
船
■交通→長野道・あずみ野IC〜約70分。 ■駐車台数→150台 ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★不帰キレットはバリエーションルートになります。 写真で細かい詳細を掲載してバリエーションルートの面白さが半減するので、不帰キレットを詳しく知りたくない人はご遠慮下さい。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ■猿倉駐車場(1,248m) 今回の下山口の猿倉駐車場は八方尾根から9km離れていますが、とても広く平日の秋シーズンに満車にはなりません。 八方尾根駐車場にはトイレ、周辺にはコンビニ・ガソリンスタンドがあり車中泊して猿倉駐車場に移動しても良いと思います。 猿倉荘前の駐車場は、バスの旋回の邪魔になるので駐車禁止です。 ■猿倉登山口(1,265m) 猿倉駐車場から約10分で猿倉登山口に到着です。 猿倉荘は営業を終了していますが、外トイレ(有料)と水場(無料)は利用可能です(自動販売機は不可) 外トイレの前に登山ポストがあります(用紙・ペンあり) ※猿倉荘と同じとします。 ■白馬鑓温泉分岐(1,324m) 猿倉登山口から約15分で白馬鑓温泉分岐に到着です。 左折→白馬鑓温泉は、直進→白馬岳へ向かいますが通行止めです(白馬大雪渓→08/27(日)・15時に通行止め) 小日向のコルまで標高差500mの緩斜面が続きます。 ■水芭蕉平(1,456m) 白馬鑓温泉分岐から約30分で水芭蕉平に到着です。 2年前の残雪期には黄色の看板が木に設置されていましたが、同じ場所で発見できませんでした。 今回は夏の雨不足で池塘が涸れている状態から前日の前で動物のヌタ場になっていたので、猪や熊に注意が必要です。 ■中山沢(1,628m) 水芭蕉平から約45分で中山沢に到着です。 YAMAPの地図では道迷いポイントですが、特別に危険や道迷いする場所ではありません。 迷う可能性があるならば白馬鑓温泉から猿倉へ向かう場合は登り道になり、その先の登山道を認識せずに右折して中山沢を下ると考えられます(写真添付) 猿倉から白馬鑓温泉へ向かう場合は下り道になり、その先に登山道が認識できるので道迷いする可能性は低いです。 無雪期ですが中山沢に道標はありません。 ■小日向のコル(1,824m) 中山沢から約45分で小日向のコルに到着です。 小日向のコルの直下にある標高1,718m地点の小さい沢は道迷いポイントです。 正規ルートは沢を渡渉せず南側へ登りますが、ミスルートは沢を渡渉して開けた草付きの斜面を約50m登ると正規ルートに合流します。ミスルートには明確な踏み跡があり、斜面は水が滲み出ていて滑りやすいです。 2年前の残雪期でミスルートを登り、凍結した雪壁を登った記憶があり気付きました。 小日向のコルは湿地帯で木道がありますが、何もないので白馬鑓温泉を目指します。晴天時には三白沢へ向かう登山道で正面奥に白馬鑓温泉が確認できますが、無雪期は三白平の大地を直進できず複数の沢(三白沢・杓子沢・落石沢・崩沢・鑓沢)を越えて大きくトラバース(距離3km)する必要があります。 ■三白沢(サンジロ・1,831m) 小日向のコルから約55分で三白沢に到着です。 積雪期は広くて平らな雪原ですが、無雪期は登山道が沢水で水浸しになり杓子沢までトラバース路が続きます。 三白沢がある三白平のカール大地は沢水が豊富にあり、2m以上の植生で熊に注意が必要です。 三白沢→水量あり、橋なし。 ※別称→三白・三白平と呼ばれます。 ■杓子沢(1,853m) 三白沢から約35分で杓子沢に到着です。 杓子沢の手前100mから杓子沢出合まで危険なトラバースがあり、滑落した場合は湯ノ入沢まで30m落ちます。積雪期も非常に危険ですが、無雪期も注意が必要です(写真添付) 杓子沢には木製の橋が設置されていますが、白馬鑓温泉の小屋番さんが下山する時に外されると思われます(10/02(月)から小屋を解体後の2週間後に下山予定) 当日は前日に雨が降りましたが水量は少なく、木製の橋がない場合でも飛び石で渡渉は可能です。 杓子沢→水量あり、橋あり。 ■落石沢(1,853m) 杓子沢から約5分で落石沢に到着です。 杓子沢に隣接した幅10mの涸れ沢になり、緩斜面なので危険はありません。 無雪期の杓子沢〜白馬鑓温泉の夏道は沢の上部にあり安全ですが、積雪期は落石とデブリ跡で沢の下部を歩くので危険です。 落石沢→水量なし、橋なし。 ■崩沢(1,862m) 落石沢から約35分で崩沢に到着です。 ガレ場のトラバースを進むと2つ目の木製の橋があります。 崩沢は幅2m〜3mの沢になり、木製の橋が外された場合は細く狭い沢なので水量があり飛び石での渡渉が困難です。 崩沢の下部50mには広い台地があり、幕営適地です(写真添付) 崩沢→水量あり、橋あり。 ■鑓沢(1,877m) 崩沢から約10分で鑓沢に到着です。 ガレ場のトラバースを進むと3つ目の木製の橋があります。 鑓沢は幅2m〜3mの沢になり、木製の橋が外された場合でも飛び石で渡渉は可能です。 鑓沢〜不帰キレット〜八方尾根まで渡渉地点(橋含む)はありません。 鑓沢→水量あり、橋あり。 ■鑓温泉下(1,890m) 鑓沢から約2分で鑓温泉下に到着です。 小日向のコルの反対側になり、大岩に白馬鑓温泉まで20分と赤ペンキで書かれています。 白馬鑓温泉の直下の岩場は流れ落ちる温泉の影響で、ぬめりと苔で滑りやすいので注意が必要です。 ■白馬鑓温泉(2,008m) 鑓温泉下から約20分で白馬鑓温泉に到着です。 当日は山小屋の営業を終了しているので、小屋番さんと情報交換をして通過します。 10/04(火)までテント場のみ開放、小屋番さんは十数人で小屋を解体後に下山予定です。 2023年営業→07/15(土)〜09/30(土)、テント場(予約制・30張り)→1張り2,000円＋大人1人2,000円→合計4,000円。入浴料→大人1,500円。 ■大出原(おおでっぱら・2,562m) 白馬鑓温泉から約145分で大出原に到着です。 白馬鑓温泉から鎖場を越えると、白馬鑓ヶ岳のカール大地になり視界が開けて稜線が見えます(雪渓あり) 白馬鑓温泉〜大出原まで標高差554m、稜線の鑓温泉分岐まで標高差736mありコースタイム180分の地味に長い登りです。 このカール大地で悪天候になり稜線手前にある2つの幕営適地(写真添付)でテントを張るか真剣に悩みましたが、翌日の不帰キレットの通過に影響があるので我慢して天狗山荘を目指します。大出原から稜線上の天狗山荘が見えますが、白馬鑓ヶ岳側へ大きく迂回するので精神力を削られます。 今回は猿倉荘・白馬鑓温泉・天狗山荘が営業を終了していたので幕営地と飲料水に不安を抱えた山行になり飲料水5.5L担ぎあげましたが、白馬鑓温泉を越えて標高2,231m地点が最終水場になります。 ■鑓温泉分岐(2,744m) 大出原から約40分で鑓温泉分岐に到着です。 大出原からガスに包まれて、気温2℃・風速15mでとても寒い稜線です。 天狗山荘までコースタイム30分なので防寒対策せずに進みましたが、標高2,500mでは秋山を通り越して初冬の環境です(長野県では今年1番の冷え込みを記録) 振り返ると白馬岳から縦走してきた4人パーティーが、ガスに包まれた鑓温泉分岐に確認できました。 テントが張れるか心配する程の強風(風速10m〜15m)が、翌日の昼前まで続きます。 ■天狗山荘(2,732m) 鑓温泉分岐から約20分で天狗山荘に到着です。 当日は山小屋の営業を終了しているので作業中の小屋番さんにテント場の利用許可を確認すると、テント場を無料開放・外トイレ(有料)を使える許可を頂きました。 小屋番さんは10/02(月)から1週間の作業終了後に下山予定です。 10/03(火)の午前5時に天狗池が凍結、テントの外張りが霜だらけでした(水場は撤去済みで使用不可) 2023年営業→07/01(土)〜10/01(日)、テント場(予約制・50張り)→1張り1,000円＋大人1人2,000円→合計3,000円。 ■天狗の頭(2,810m) 天狗山荘から約35分で天狗の頭に到着です。 天狗山荘から天狗の頭の平地が天狗平になり、稜線(標高差40m)まで登らなければ天狗山荘のテント場ではご来光が見えません。 もちろん晴天時には360℃の大パノラマを楽しめますが、風の通り道で防寒対策が必要です。 ほとんどの登山道は富山側にあり陽が当たらず寒く、当日は霜・岩場の凍結・霜柱があり滑りやすく岩壁や鎖は冷たいです。 天狗山荘から天狗の頭→距離0.9km、天狗の大下り→距離2kmの長野側は雲海と富山側は剱岳を見ながらの稜線歩きです。 ■天狗の大下り(2,689m) 天狗の頭から約30分で天狗の大下りに到着です。 ここから最低鞍部まで標高差291mのガレ場・鎖場を通過しますが、必要以上に恐れる必要はありません。 20mの鎖場(富山側は日陰)では岩壁から滲み出た部分が凍結していて、下降に難儀しました。 この辺りから唐松岳側からの登山者とすれ違いが始まるので、お互いに落石に注意が必要です。 天狗の頭から距離1.1kmです。 天狗の大下りの道標から不帰キレットは長野側(左側)になり、富山側(右側)の尾根や沢はミスルートです。9月に遭難した登山者は、ここから標高差609m下降した標高2,080m地点で9日ぶりに救助されました。 基本的に不帰キレットは稜線歩きなので、悪天候でも道迷いは考えにくいルートです。 ■不帰キレット(2,411m) 天狗の大下りから約50分で不帰キレットに到着です。 ヤマレコの地図では不帰キレットと明記され、山と高原地図では2,411ピークと明記されています。 朽ち果てた解読不明な道標が目印です。 目の前には不帰キレットの最低鞍部(2,398m)と不帰1峰があります。 ■不帰1峰(2,497m) 不帰キレットから約30分で不帰1峰に到着です。 不帰1峰は富山側をトラバースするので厳密には不帰1峰のピークを通過しません(ピークは長野側のハイマツ帯) 不帰1峰の肩口が登山道になり、不帰1峰は道標がなく気付かずに通過する場合が多いです。 不帰1峰を通過すると正面に核心部の空中階段(命名するならば不帰1.5峰)と左側奥に2峰北峰、右側奥に2峰南峰が見えます。 ■■不帰1.5峰(2,432m) 不帰1峰から約15分で不帰1.5峰に到着です。 不帰キレットの核心部が不帰1.5峰の岩壁の登下降と空中階段になります。 不帰1.5峰は3つのパートで形成されいて�＿蕊瑤虜疹譟´�空中階段 ��上部の岩稜越え(富山側→長野側)です。 遠くから見た不帰1.5峰はそり立つ岩壁に感じますが間近で見ると手がかり足がかりが豊富で、高さ40mの岩登りです。 不帰キレットで有名な空中階段は長さ3m・幅40cmですれ違い困難で、富山側から長野側へ回り込みます。 残りはピークを目指して岩稜帯を登り上げて、短い鉄はしごを登ると核心部が終了です。 核心部を通過して気が緩みがちですが、2峰北峰まで鎖場のトラバースが核心部より危険に感じます。 当日にすれ違った登山者の多くが不帰1.5峰の核心部は大した事がないと話していて、私も正直物足りないと感じました。しかし初冬の降雪直後や積雪期をイメージしながら不帰キレットを通過しましたが、多くの鎖場が雪に埋まった状態での通過は経験と技術が必要です。 無雪期ならば西穂高岳やジャンダルムを通過した経験がある登山者ならば問題ありません。 不帰1.5峰はすれ違いが困難で、通過時間や地理的にみてもすれ違いが発生しやすい場所です。当日も空中階段ですれ違いがあり、無理やり岩壁側に移り待機したので渋滞に注意が必要です。 ■不帰2峰北峰(2,570m) 不帰1.5峰から約60分で不帰2峰北峰に到着です。 不帰沢(長野側)に切れ落ちた鎖場のトラバースを通過すると、有名な不帰嶮の古い道標が現れます。 ここから2峰北峰の直下まで鎖場があり、無雪期の晴天時でも危険な場所です。 長野側から富山側へピークを乗っ越すと2峰北峰になり、ここから唐松岳まで一般登山道並みの安全圏になります。 不帰沢・唐松沢の上部にはしっかりと雪渓が残っています。 ■不帰2峰南峰(2,603m) 不帰2峰北峰から約15分で不帰2峰南峰に到着です。 唐松岳から不帰2峰北峰まで登る日帰り登山者とすれ違いが発生しますが、すれ違いが可能なので問題ありません。 2峰北峰から2峰南峰まで0.2kmの細尾根になり、積雪期は痺れるナイフリッジになります(無雪期は問題なし) ■不帰3峰(2,565m) 不帰2峰南峰から約15分で不帰3峰に到着です。 不帰3峰は富山側をトラバースするので、厳密には不帰3峰のピークを通過しません(富山側から複数ルートで登れる) 不帰3峰から小ピークを越えて唐松岳へ向かいます。 ■唐松岳(2,696m) 不帰3峰から約35分で唐松岳に到着です。 山頂には9人の登山者がいるので、写真だけ撮影して通過します。 唐松岳から八方池山荘まで消化試合になり、八方尾根や八方池まで登る登山者と観光客が激増して渋滞します。 ■唐松岳頂上山荘・分岐(2,624m) 唐松岳から約20分で唐松岳頂上山荘・分岐に到着です。 唐松岳頂上山荘には立ち寄らずに下山します。 2023年営業→06/24(土)〜10/21(土)、テント場(予約制・25張り)→1張り2,000円＋大人1人2,000円→合計4,000円。 県警ヘリが天狗の大下りから不帰1峰の長野側と富山側でホバリングしていました。 ■丸山ケルン(2,441m) 唐松岳頂上山荘から約45分で丸山ケルンに到着です。 ■扇雪渓(2,323m) 丸山ケルンから約20分で扇雪渓に到着です。 7月には雪渓が残っていましたが、現在は雪渓がありません。 ■上の樺(2,213m) 扇雪渓から約20分で上の樺に到着です。 ここからガスに包まれてしまい、八方池まで稜線の景色はありません。 ■下の樺(2,133m) 上の樺から約10分で下の樺に到着です。 扇雪渓から下部では紅葉が見られますが、夏場に雨が少なく色付きが良くありません。 ■第3ケルン(2,089m) 下の樺から約15分で第3ケルンに到着です。 登山者に加えて観光客が増えて、八方池周辺には100人以上が集まり渋滞します。 第3ケルンと八方池は同じとします。 ■八方ケルン(2,037m) 第3ケルンから約5分で八方ケルンに到着です。 ■第2ケルン(2,009m) 八方ケルンから約5分で第2ケルンに到着です。 下山路は木道(登山者多い)ではなく、尾根道(登山者少ない)を通過して石神井ケルンへ向かいます。 ■石神井ケルン(1,943m) 第2ケルンから約10分で石神井ケルンに到着です。 ※別称→八方山・八方山ケルンと呼ばれます。 ■八方池山荘(1,822m) 石神井ケルンから約20分で八方池山荘に到着です。 これで無事に山行が終了です。 リフト・ゴンドラを乗り継ぎ、タクシーで猿倉駐車場へ戻ります。 リフト→所要時間40分、大人(片道)1,900円。 タクシー→所要時間20分、距離9km、料金4,100円。 ■■マークの名称は勝手に命名しています。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートは距離19.3km・標高差1,448m・コースタイム16時間05分になり、十分に日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 無雪期に日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★不帰キレットについて 不帰キレットの始点は2つあります。 �￣鄙�〜八方尾根 ��八方尾根〜猿倉 �，両豺腓惑鯒鰐�温泉 or 天狗山荘が幕営地になり小日向のコル〜白馬鑓温泉のトラバースと、白馬鑓温泉〜鑓温泉分岐までの登りで体力を削られます。 白馬鑓温泉で1泊した場合は稜線までに時間と体力を奪われた状態で不帰キレットへ突入するので、2日目の不帰キレットで渋滞に遭遇する確率が高くなります。 唐松岳〜八方尾根は消化試合になり多くの登山者・観光客で渋滞しますが、危険はなく八方池山荘まで下ればリフト・ゴンドラが利用できます。 �△両豺腓賄眈廠拂詐綮柿� or 天狗山荘が幕営地になりリフトを利用する場合は猿倉ルートに比べて大幅に出発が遅れます。 唐松岳頂上山荘で1泊して体力を温存して、2日目に早く不帰キレットを通過できるので渋滞を避けられます。 しかし不帰キレットを通過した後は消化試合になり、鑓温泉分岐〜白馬鑓温泉〜小日向のコル〜猿倉まで8.6kmの長い道のりを歩きます。このルートは天狗の大下りを登るので天狗の大登り(標高差291m)になり、蝶槍(蝶ヶ岳)から常念岳を登るイメージです。 どちらのルートも無雪期の難易度は変わらず、天候・体調・道路状況(ゲート冬期封鎖)によって選択が変化します。 日本三大キレットに選ばれる不帰キレットの難易度に不安を感じる人は、対策として妙義山に登る事をおすすめします。標高は1,104mと低山ですが鎖場の数が多く、変化に富んだ鎖場・岩場・高度感があります。鎖場・岩場の事前トレーニングになり、不帰キレットより妙義山の方が難易度・危険度が高いと言われています。どちらも経験済みですが、妙義山は難易度が高く滑落したので記憶に深く残っています(妙義山の山行記録あり) ★下山後(車の回収)について 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートは登り口と降り口が異なり、単独の場合はタクシーを利用してどちらかの駐車場に戻る必要があります。(週末のみバス有り) 2人以上の場合は、それぞれの駐車場に1台ずつ車を駐車して回収する事が可能です。 八方尾根側へ下山した場合はゴンドラ終点駅にシーズン中はタクシーが停車しています。タクシーが停車していない場合は停留所に記載された電話番号に電話すると約10分で到着します(猿倉駐車場に停留所がないので事前に予約する必要あり) 八方尾根〜猿倉荘→9km、金額→4,100円、所要時間→15分〜20分。 白馬観光タクシー(白馬駅近く・電話→0261-72-2144) ★積雪量について 八方尾根から猿倉荘(県道322号線)の道路に全く雪はありません。 2日目の10/03(火)は長野県で今年1番の冷え込みになり、日陰になる富山側の登山道・岩場・鎖には霜・霜柱・凍結がありとても滑りやすく10/05(木)から多くの山域で初雪が観測されました。 まだ降雪直後なのでアイゼン・ピッケル(チェーンスパイクはあれば安心)は不要だと思いますが、入山前にしっかりと情報収集をして防寒対策が必要です。 ★登山ポストについて 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートには、猿倉荘の外トイレの入口に登山ポストがあります(用紙・ペンあり) ★水場について 地図では、不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートには水場が2つあります。 �〇闇鯊� ��天狗山荘(撤去済みで使用不可) これ以外に猿倉荘の外トイレに水道・杓子沢・崩沢・鑓沢・標高2,231m地点(最終水場)で沢水を補給できます。また小日向のコル〜三白沢では複数の沢から補給が可能です(写真添付) 山小屋が営業を終了していますが、年内は沢水を補給できるので初めから多くの水を担ぎ上げる必要はありません。 今回は飲料水を5.5L(飲料水4L＋沢水1.5L→残り2.3L)担ぎあげて肩が死にました。 ★駐車場について 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートには駐車場が1つあります。 猿倉駐車場(150台)があり、八方尾根側のリフト運行前に出発が可能です。 猿倉駐車場は人気がないので、貴重品の管理と車上荒らしに注意が必要です。 ★山小屋の営業について 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートには山小屋が5つあります。 �￣鄙卅� ��白馬鑓温泉 �Ｅ袈藥柿� �づ眈廠拂詐綮柿� �ト�方池山荘 �きグ奮阿了馨�屋は営業を終了しています。 日帰りでも緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートには各所に道標・ピンクテープ・ペンキマークがあり、道迷いする場面が少ないです。 無雪期の登山道に雪はなく、落枝と共に落ちた古いピンクテープは回収済みです。 ★天候や服装について 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートの6割〜7割が樹林帯になり、朝露や降雨後は衣類が濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 当日は気温1℃〜16℃あり、平均気温は1日目→9℃です(2日目→10℃) 悪天候では、装備や服装に気を配り防寒・防風対策が必要です。 ★幕営適地について 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートには10ヶ所の幕営適地があり、詳細は写真を添付します。 三白沢〜不帰2峰南峰以外に幕営適地はなく、幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 三白沢がある三白平のカール大地は沢水が豊富にあり、2m以上の植生で熊に注意が必要です。 ★山バッジについて 秋山シーズンになり営業を終了する山小屋が多くなり、今後は山バッジの購入が難しくなります。 今回は営業を終了した天狗山荘で山バッジを購入、不帰ノ嶮の山バッジは唐松岳頂上山荘のみで販売しています(14種・700円) ★猿倉駐車場までの自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートでは、スマートフォンの電波が10割入りました(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートでは登山者のすれ違いは登り1日目(猿倉荘〜天狗山荘)→18名、2日目天狗山荘〜八方池山荘)→226名、不帰キレットの通過者は10名です。 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットを全行程で使用しました。 ストックは猿倉駐車場〜天狗の頭の登りで使用しました。 天狗の大下り〜不帰2峰北峰は岩壁が連続して現れるのでストックは不要です。 ★緊急時の連絡先 大町警察署(長野県)→0261-22-0110 ★今回の山行の危険箇所 �‥袈蕕梁膕爾�〜不帰1.5峰→滑落・落石。 ��不帰2峰北峰の直下のトラバース→滑落・落石。 ★猿倉駐車場→07時30分に気温15℃、天狗山荘→15時55分に気温3℃、唐松岳(2日目)→10時16分に気温10℃、猿倉駐車場(2日目)→13時50分に気温16℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→05時36分、日の入り→17時41分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートでは、杓子沢〜白馬鑓温泉・天狗の大下り〜唐松岳の区間で落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★不帰キレット・猿倉〜八方尾根ルートにはトイレが5つあります。 �￣鄙卅� ��白馬鑓温泉 �Ｅ袈藥柿� �づ眈廠拂詐綮柿� �ト�方池山荘(全て有料) 不帰キレット(天狗の大下り〜唐松岳)は岩場・鎖場・渋滞で通過には時間が掛かります。 他にトイレが無いので、必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★無雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★無雪期ですが強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・防虫ネットがあると便利です。 ★今回の山行 6月〜8月に予定していた山行が、休日と天候が噛み合わず山小屋が終了した時期に不帰キレットを目指します。 不帰キレットは日本三大キレットに分類されていますが、多くの情報が溢れていて危険だと勘違いされますが鎖が設置されていて山登りに慣れた登山者には一般登山道レベルに感じるはずです。 西穂高岳・ジャンダルム〜奥穂高岳・涸沢岳〜北穂高岳を通過した登山者には物足りなく感じ、大キレットがより距離が長く険しいです。 まだ八峰キレットは未踏ですが�‖腑�レット��八峰キレット�Ｉ垉▲�レットの順番で難易度が高いと考えられます。 積雪期をイメージしながら不帰キレットを通過しましたが、現在の技術と経験では五分五分の確率と実感しました。2週続けて服装や装備の防寒対策に不備があり寒い思いをしましたが、朝日で迎えた天狗尾根の2kmの稜線歩きと水5.5Lを担ぎ上げて肩が死んだ記憶が鮮明に残る山行でした。 ★猿倉駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがあり、とても便利なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項があるので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で不帰キレットを楽しんでください。 |
| その他周辺情報 | ■白馬八方温泉・おびなたの湯 ■営業時間→12:00〜18:00 ■休館日→7月中旬〜10月中旬 ■料金→大人(中学生以上)700円 子供(小学生)400円 幼児(未就学児未満)200円 |
写真
拍手
��猿倉荘の外トイレ(1,265m)
※小便器4台、水道・電気あり。
※小便器4台、水道・電気あり。
登山ポスト(1,265m)
※用紙・ペンあり。猿倉荘の外トイレの前。
※用紙・ペンあり。猿倉荘の外トイレの前。
��猿倉荘(1,265m)
※赤→水道(沢水)利用可能、自動販売機→利用不可。
※赤→水道(沢水)利用可能、自動販売機→利用不可。
中山沢の道迷いポイント(1,628m)
※1→猿倉荘、2→白馬鑓温泉。
※1→猿倉荘、2→白馬鑓温泉。
道迷いポイント(1,718m)
※1→猿倉荘、2→白馬鑓温泉。夏季・冬季も渡渉せず小日向のコルへ向かう。
※1→猿倉荘、2→白馬鑓温泉。夏季・冬季も渡渉せず小日向のコルへ向かう。
ガスに包まれる白馬鑓温泉(1,807m)
※反時計回りに大きくトラバースする。
※反時計回りに大きくトラバースする。
三白平(さんじろたいら・1,844m)
※奥中央→小日向のコル。
※奥中央→小日向のコル。
�’鯒鰐�温泉の直下の岩場(1,984m)
※岩場はぬめりと苔で滑りやすい。
※岩場はぬめりと苔で滑りやすい。
��白馬鑓温泉の直下の岩場(1,984m)
※岩場はぬめりと苔で滑りやすい。
※岩場はぬめりと苔で滑りやすい。
白馬鑓温泉小屋のテント場(2,008m)※テント→予約制30張り、大人1泊→4,000円(テント1張り2,000円＋大人1人2,000円)
10/2 12:27
白馬鑓温泉小屋のテント場(2,008m)
※テント→予約制30張り、大人1泊→4,000円(テント1張り2,000円＋大人1人2,000円)
※テント→予約制30張り、大人1泊→4,000円(テント1張り2,000円＋大人1人2,000円)
上段右→男湯、上段左→女湯、下段→足湯(2,008m)※2023年営業→07/15(土)〜09/30(土)、入浴料→大人1,500円。
10/2 12:28
上段右→男湯、上段左→女湯、下段→足湯(2,008m)
※2023年営業→07/15(土)〜09/30(土)、入浴料→大人1,500円。
※2023年営業→07/15(土)〜09/30(土)、入浴料→大人1,500円。
白馬鑓温泉から眺める白馬鑓ヶ岳・南山稜(2,008m)
※白馬鑓温泉〜鑓温泉分岐まで標高差736m。
※白馬鑓温泉〜鑓温泉分岐まで標高差736m。
白馬鑓温泉→解体作業中(2,008m)
※小屋番十数人で2週間で解体後に下山。テント場は10/04(火)まで利用可能。
※小屋番十数人で2週間で解体後に下山。テント場は10/04(火)まで利用可能。
危険ポイント(2,037m)
※登山道を補強する針金が無数に飛び出していて危険。
※登山道を補強する針金が無数に飛び出していて危険。
9つ目の水場(2,231m)
※白馬鑓ヶ岳側ルートの最終水場、八方尾根側ルートは水場なし。
※白馬鑓ヶ岳側ルートの最終水場、八方尾根側ルートは水場なし。
4個目の幕営適地(2,270m)
※白馬鑓ヶ岳カールの大地(下部)〜鑓温泉分岐まで標高差474m。
※白馬鑓ヶ岳カールの大地(下部)〜鑓温泉分岐まで標高差474m。
白馬鑓ヶ岳カールの大地(下部)から眺める白馬鑓ヶ岳(2,270m)
※赤→鑓温泉分岐。
※赤→鑓温泉分岐。
天候悪化(2,270m)
※気温11℃→2℃、風速0m→10〜15m。
※気温11℃→2℃、風速0m→10〜15m。
稜線まで遠い120分の登り区間(2,270m)
※鑓温泉分岐の下部で幕営した場合は、翌日の不帰キレットの通過に影響が出る。
※鑓温泉分岐の下部で幕営した場合は、翌日の不帰キレットの通過に影響が出る。
��大出原(2,562m)
※おおでっぱら。岩の裏側に雪渓あり。
※おおでっぱら。岩の裏側に雪渓あり。
�¬�温泉分岐の直下(2,738m)
※赤→鑓温泉分岐、青→鑓温泉分岐の目印のピナクル。
※赤→鑓温泉分岐、青→鑓温泉分岐の目印のピナクル。
天狗尾根から眺める白馬鑓ヶ岳カール(2,766m)
※青→大出原、黄→ 白馬鑓ヶ岳カールの大地(下部)
※青→大出原、黄→ 白馬鑓ヶ岳カールの大地(下部)
天狗山荘の手前の雪渓(2,724m)
※営業中はパイプが設置される水場。
※営業中はパイプが設置される水場。
天狗山荘の内部(2,724m)
※営業・売店→終了。テント場→無料開放、トイレ→1回100円。
※営業・売店→終了。テント場→無料開放、トイレ→1回100円。
��天狗山荘の外トイレ(2,724m)
※小便器1台、電気・水道あり。
※小便器1台、電気・水道あり。
天狗山荘のテント場(2,724m)※テント→予約制30張り、大人1泊→3,000円(テント1張り1,000円＋大人1人2,000円)
10/2 16:24
天狗山荘のテント場(2,724m)
※テント→予約制30張り、大人1泊→3,000円(テント1張り1,000円＋大人1人2,000円)
※テント→予約制30張り、大人1泊→3,000円(テント1張り1,000円＋大人1人2,000円)
天狗山荘(2,724m)
※2023年営業→07/01(土)〜10/01(日)
※2023年営業→07/01(土)〜10/01(日)
テントの外張りの霜(2,719m)
※長野県は今年1番の冷え込み。
※長野県は今年1番の冷え込み。
�〔詭世荏�(2,719m)
※ご来光は右側の稜線で隠れるので、天狗平の稜線まで登らないと見えない。
※ご来光は右側の稜線で隠れるので、天狗平の稜線まで登らないと見えない。
天狗山荘(2,724m)
※2023年営業→07/01(土)〜10/01(日)
※2023年営業→07/01(土)〜10/01(日)
凍結した小さい天狗池(2,724m)
※大きい天狗池は淵だけ凍結。
※大きい天狗池は淵だけ凍結。
初冬の天狗尾根(2,781m)
※日陰(富山側)は凍結・霜・霜柱あり注意。
※日陰(富山側)は凍結・霜・霜柱あり注意。
近づく不帰沢(2,731m)
※天狗山荘〜天狗の大下りは快適な稜線歩き。
※天狗山荘〜天狗の大下りは快適な稜線歩き。
��天狗の大下り(2,689m)
※左→不帰キレット、右→ミスルート。
※左→不帰キレット、右→ミスルート。
�‘嗣造ぅ櫂ぅ鵐�(2,689m)
※中央の沢・右側の尾根はミスルート。
※中央の沢・右側の尾根はミスルート。
��道迷いポイント(2,689m)
※1→天狗の大下り、2→不帰キレット、緑(沢)・黄(尾根)→ミスルート。
※1→天狗の大下り、2→不帰キレット、緑(沢)・黄(尾根)→ミスルート。
天狗の大下りの直下(2,682m)
※青→天狗の大下り道標、赤→鎖場、緑→安全な迂回路。
※青→天狗の大下り道標、赤→鎖場、緑→安全な迂回路。
不帰キレットの遭難事故(参考写真)
※天狗の大下りから沢へ下り遭難。09/10(日)に入山→09/20(水)に救助。
※天狗の大下りから沢へ下り遭難。09/10(日)に入山→09/20(水)に救助。
不帰キレット手前の崩落地(2,675m)
※左→正規ルート、右の尾根に吸い込まれそうな道迷いポイント。
※左→正規ルート、右の尾根に吸い込まれそうな道迷いポイント。
赤→不帰1峰、黄→空中階段(核心部)、青→不帰2峰北峰、緑→不帰2峰南峰、紫→不帰3峰、黒→唐松岳(2,634m)
落石エリア(2,634m)
※当日の稜線は風速10m〜15mあり、自然落石あり。
※当日の稜線は風速10m〜15mあり、自然落石あり。
��20mの鎖場(2,588m)
※鎖場の末端は固定されていない。
※鎖場の末端は固定されていない。
凍結した20mの鎖場の下部(2,579m)
※下部5mの岩壁は凍結あり。
※下部5mの岩壁は凍結あり。
天狗尾根から眺める剱岳(2,463m)
※富山側→緩斜面、長野側→急斜面。
※富山側→緩斜面、長野側→急斜面。
道迷いポイント(2,418m)
※赤→天狗の大下り、黒(尾根)・黄(沢)→ミスルート。
※赤→天狗の大下り、黒(尾根)・黄(沢)→ミスルート。
2,411ピーク(2,411m)
※2,411ピーク〜唐松岳が不帰キレットの区間。
※2,411ピーク〜唐松岳が不帰キレットの区間。
不帰キレットの最低のコル(2,398m)
※天狗の大下り〜唐松岳の最低鞍部。
※天狗の大下り〜唐松岳の最低鞍部。
不帰1峰(2,398m)
※赤→不帰2峰北峰、黄→不帰2峰南峰、緑→核心部の空中階段。
※赤→不帰2峰北峰、黄→不帰2峰南峰、緑→核心部の空中階段。
核心部の鎖場(2,443m)
※日陰で岩・鎖が冷たく、岩の表面は霜があるので注意。
※日陰で岩・鎖が冷たく、岩の表面は霜があるので注意。
核心部の岩壁の中間テラス(2,454m)
※黄→不帰1峰、中間テラスは高さ20m地点。
※黄→不帰1峰、中間テラスは高さ20m地点。
�ヽ某管瑤龍�中階段(2,471m)
※長さ3m・幅40cm、すれ違い可能。
※長さ3m・幅40cm、すれ違い可能。
��核心部の空中階段(2,471m)
※富山側〜長野側への回り込みの登下降は注意。
※富山側〜長野側への回り込みの登下降は注意。
�３某管瑤龍�中階段(2,471m)
※すれ違いが発生して待機中。
※すれ違いが発生して待機中。
黄→天狗の大下り(道迷い注意)、緑→不帰1峰、紫→登山者、青→白馬鑓ヶ岳(2,471m)
紫→核心部の空中階段、青→不帰1峰、黄→天狗の大下り、赤→天狗の頭(2,490m)
不帰2峰北峰の直下の鎖場(2,557m)
※悪天候・積雪期は注意。
※悪天候・積雪期は注意。
黒→天狗の頭、赤→不帰1峰、青→核心部の空中階段、黄→不帰2峰北峰(2,603m)
不帰3峰(2,565m)
※不帰3峰は富山側を巻くので登頂しないが，登頂は可能。
※不帰3峰は富山側を巻くので登頂しないが，登頂は可能。
唐松岳から眺める五竜岳(2,696m)
※五竜岳の裏側→八峰キレットあり。
※五竜岳の裏側→八峰キレットあり。
�“�方尾根の紅葉(2,208m)
※夏の雨不足で色つきが悪い。
※夏の雨不足で色つきが悪い。
��八方尾根の紅葉(2,208m)
※夏の雨不足で色つきが悪い。
※夏の雨不足で色つきが悪い。
八方池山荘で山行終了(1,822m)
※リフト運転終了時刻→16時30分。
※リフト運転終了時刻→16時30分。
グラートクワッドリフト(1,822m)
※八方尾根までリフト2台・ゴンドラ1台を乗り継ぐ。
※八方尾根までリフト2台・ゴンドラ1台を乗り継ぐ。
黒菱平(1,680m)
※ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男�契�(白馬村の公式キャラ)
※ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男�契�(白馬村の公式キャラ)
リフト料金→片道1,900円(1,356m)※1台目のリフト降車で支払い、所要時間→40分。リフト営業→06/03(土)〜11/05(日)
10/3 13:02
リフト料金→片道1,900円(1,356m)
※1台目のリフト降車で支払い、所要時間→40分。リフト営業→06/03(土)〜11/05(日)
※1台目のリフト降車で支払い、所要時間→40分。リフト営業→06/03(土)〜11/05(日)
タクシー乗り場(781m)
※白馬観光タクシー(電話0261-72-2144)
※白馬観光タクシー(電話0261-72-2144)
八方尾根→猿倉駐車場(1,000m)
※距離9km・金額4,100円・時間15分〜20分。
※距離9km・金額4,100円・時間15分〜20分。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
風速計
モバイルバッテリー10000mAh4個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
腕時計
ザック60L
スマートフォン2台
ボールペン
マスク
ゴミ袋
現金
ココヘリGPS
ザックカバー
三脚
針金
ストック
熊鈴
プラティパス(水1.5L)
帽子
アームカバー
合羽(下)
ウィンドシェル(上)2枚
トレランシューズ
インナーシャツ(半袖)2枚
靴下(夏用)
長ズボン
ミドルシェル(上)
手袋
ベースレイヤー(長袖)
ゼリー飲料2個
パン2個
おにぎり2個
粉末アミノ酸4本
チョコバー
わらび餅(100g)2個
ハンバーグ(100g)2個
お汁粉(150g)2個
カップ麺2個
ウエストバッグ
ソロテント
ペグ
テントシート
寝袋
テントマット
スリング120cm2本
手ぬぐい
バナナ3本
メスティン
マッチ
ライター
割り箸
水4L
雑炊2個
おでん
軍手
固形燃料(30g)6個
|
|---|---|
| 備考 | ��10月の山は初冬で冬山装備を準備(行動着・テント・手袋・毛帽子) ��白馬岳側〜唐松岳側→朝日でサングラス必須。 �Ｉ弦�2,231m地点→最終水場(大出原の下部) �で鯒鰐�温泉→2週間で解体→小屋番は下山。 �ヅ袈藥柿顴�1週間で小屋番は下山。 ��山小屋と水場の事前確認が必要。 �С某管瑤�1.5峰(小ピーク)の40mの岩壁。全ルートが鎖場で20m地点にテラス、40m地点に空中階段で北側から南側へ回り込む。 |
感想
■不帰キレット・猿倉In〜八方尾根Out(1泊2日)
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■2023年10月02日(月) はれ/くもり
※不帰キレット・猿倉ルート 登り
猿倉駐車場 07:30 1,248m 15℃
猿倉登山口 07:41 1,265m 13℃
白馬鑓温泉分岐 07:58 1,324m 13℃
水芭蕉平 08:27 1,456m 10℃
中山沢 09:12 1,628m 10℃
小日向のコル 09:58 1,824m 13℃
三白沢 10:51 1,831m 17℃
杓子沢 11:27 1,853m 10℃
落石沢 11:32 1,853m 9℃
崩沢 11:56 1,862m 9℃
鑓沢 12:05 1,877m 10℃
鑓温泉下 12:07 1,890m 9℃
白馬鑓温泉小屋 12:28 2,008m 9℃
大出原 14:51 2,562m 5℃
鑓温泉分岐 15:28 2,744m 2℃
天狗山荘 15:55 2,732m 3℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■小屋番と情報交換 15:55〜16:05
テント設営 2,719m 16:05〜20 3℃
荷作り 16:20〜16:55 外3℃ 内10℃
夕食 16:55〜17:40 外3℃ 内10℃
自由時間 17:40〜21:10 外3℃ 内8℃
消灯 21:10 外2℃ 内6℃
※外→屋外の気温、内→テント内の気温。
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■2023年10月03日(火) はれ
※不帰キレット・八方尾根ルート 登り
起床 04:00 2,719m 外2℃ 内6℃
着替え・荷作り・朝食 04:00〜05:00
テント撤収 05:00〜30 2,719m 2℃
天狗山荘 05:30 2,732m 2℃
天狗の頭 06:03 2,810m 1℃
天狗の大下り 06:31 2,689m 6℃
不帰キレット 07:22 2,411m 8℃
不帰一峰 07:54 2,497m 10℃
不帰二峰北峰 09:07 2,570m 10℃
不帰二峰南峰 09:20 2,603m 11℃
唐松岳 10:16 2,696m 10℃
唐松岳頂上山荘 10:33 2,633m 14℃
丸山ケルン 11:19 2,441m 13℃
扇雪渓 11:36 2,323m 13℃
上の樺 11:54 2,213m 16℃
下の樺 12:03 2,133m 12℃
第3ケルン 12:16 2,089m 11℃
八方ケルン 12:21 2,037m 12℃
第2ケルン 12:24 2,009m 11℃
石神井ケルン 12:32 1,943m 11℃
八方池山荘 12:50 1,822m 12℃
リフト・ゴンドラ 12:50 1,822m
八方ゴンドラ駅 13:30 781m
タクシー移動 13:30〜13:50
猿倉駐車場 13:50 1,248m 16℃
着替え 13:50〜13:55
実家 13:55〜17:25 1,000m 19℃
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■先週は不完全燃焼で終えたジャンダルム。
2ヶ月ぶりの不帰キレットを堪能する。
今回は経由地の山小屋が全て閉鎖していて
10/06(金)から雪予報で行くしかない。
幕営地と水問題が解決せず水を5.5Lも担ぐ。
水は2.3Lが余り標高2,200mが最終水場。
17kgの冬山装備並みの荷物で肩が死んだ。
標高2,000mの鑓温泉まで準備運動になり
鑓温泉〜稜線まで標高差800mが長かった。
天狗山荘ではテント場を無料開放して貰い
わざわざ山バッジを買わせてもらい感謝。
風速15mと気温1℃でテントは霜だらけ。
長野県では今年1番の冷え込みで納得した。
寒さと強風でテント撤収と出発は嫌だけど
天気が良く最高の稜線歩きを楽しめた。
不帰キレットの核心部は物足りなかった。
ジャンダルムは岩壁登りが多く距離が長い。
不帰キレットは9.5割以上が岩場歩きだ。
積雪期の通過には実力と経験が足りない。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
■体重→61.0kg 荷物→17.0kg(水5.5L)
■日の出→05:36 日の入り→17:41
■距離→19.3km(合計)
1日目→9.5km 2日目→9.8km
■時間→15時間45分(合計)
1日目→08時間25分 2日目→07時20分
■休憩時間→00時間00分
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めっちゃ詳細で、写真も美しく、ボリュームも盛り沢山🤩
とても参考になりました。
ありがとうございます🫡
初めまして。
通常の山行記録では写真150枚前後ですが、今回はバリエーションルートなので写真が多くなりました。
写真だけでは場所と内容が伝わないので、コメントも寄せています。色々な角度から写真を残しておくと、積雪期や崩落した場合でも雰囲気が掴めて生きて下山できる可能性が高くなります。
毎回、多くのヤマレコユーザーから情報を頂いているので無料で還元しますが、下山後の記録の整理が億劫なのも事実です。
毎回、写真も300枚〜500枚は撮影するので早く歩く事は諦めて、その分早く出発して長い時間歩きます。
まだ先週のジャンダルムの山行記録の整理が残っています。
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