暴風の唐松岳と滑落

2024年04月01日(月) [日帰り]

• GPS: 08:56
• 距離: 9.4km
• 登り: 1,134m
• 下り: 1,133m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:21
• 休憩: 0:30
• 合計: 7:51

9:09 八方池山荘
9:27 9:29 石神井ケルン
9:36 9:37 第2ケルン
9:41 9:43 八方ケルン
9:50 9:51 第三ケルン
9:51 9:51 八方池
10:05 10:07 下の樺
11:03 11:05 丸山
12:02 12:14 唐松岳頂上山荘
12:37 12:43 唐松岳
13:01 13:03 唐松岳頂上山荘
15:40 15:40 丸山
15:57 15:57 扇雪渓
16:16 16:16 第三ケルン
16:40 16:40 石神井ケルン
17:00 17:00 八方池山荘
17:00 ゴール地点

写真

3/31 16:02

15:40　八方BT到着　夜勤明け、寝ずにバスに揺られて到着　

3/31 16:32

16:30 ホテルグレース白馬到着　今日はここがお宿

3/31 16:39

小さいけど綺麗な所。コンビニで買った食事で夕飯をとり、お風呂へ。お風呂は強アルカリ。疲れて、20時には布団に入ったけど、身体が泡立つような感じで、思ったより寝れず。

4/1 6:00

4/1　6：00　綺麗な夜明け　さて、予報がころころ変わったけど晴れるかなぁ。最初は晴れ、次は曇り、・・どうなることやら。

4/1 8:24

8：25　最初の乗り物；ゴンドラ「アダム」　上までの往復をいっぺんに買おうとしたが、「強風でやってるか分からないから」と、適宜買う羽目に。登山計画書は電子で出してれば見せなくてもよかった。今回は、ヤマレコ越しのコンパス提出。

4/1 8:38

ボーダー・スキーヤーが多い。「風、今後強い予報だから早めに気をつけてね。」と声をかけられる。上の最終が15：20。

4/1 8:48

リフトは少し怖い。久しぶりに乗った。一面雲だ。うーむ。

4/1 9:09

9：00　八方池山荘前に到着　同じくらいに着いた登山者は3名。結構寒い。アイゼンをそそくさと装着し、出発。

4/1 9:18

ここら辺でもスキーヤーは居る。すごい。

4/1 9:27

09：25　石神井ケルンかな

4/1 9:29

この時はまだ先も見えていた。

4/1 9:30

雨が数日前に降った後で、あまり沈み込む事はなかった。

4/1 9:42

09：40　八方ケルン？顔の表情があるのでちょっと驚いた。

4/1 9:45

09：45　八方池で写真を撮っていた。

4/1 9:50

09：50　第三ケルンかな

4/1 9:53

踏み抜くとかなり深いみたい。気をつけよう。

4/1 9:55

うっすらと跡があるけれど、だんだん吹雪いてきている。先行者は1名程度。バラクラバが無かったら、ほっぺが痛くて撤退してたかも。

4/1 10:25

10：25　下の樺〜上の樺へ　少し風を防げてほっ。

4/1 10:33

4/1 10:44

4/1 11:02

11：02　丸山ケルン　かなり強い風が吹いて、大声あげないと聞こえないくらいだった。先行の人も近くになるまで気づかなかった。「行ける所まで行ってみたら」と言われ、頑張ってみる事に。

4/1 11:42

しかし見えない。

4/1 11:45

？ここが頂上山荘直下のトラバースの所？

4/1 11:54

暴風で全然見えない。無我夢中で登った。

4/1 11:59

12：00　ヘリポートの所についたみたい。こっから唐松岳がわからない。視界がない。

4/1 12:03

4/1 12:07

とりあえず、唐松岳頂上荘の所に行ってみる。此処で電源OFF.バッテリーを装着し再度起動。

4/1 12:08

山荘前からまっすぐ行くのは危険そうなので、手前で登る。

4/1 12:13

12：13　ここに分岐が存在してたので、やっとルートが分かる。風がビュービューしている。寒い。

4/1 12:15

右側には、すでに亀裂の入った雪庇。ここから唐松岳が長かった。何度も帰りたくなる。風は強いし、「あと5分頑張ってダメだったら」と思った所でようやく頂上らしきものが見えた。

4/1 12:34

視界ほぼゼロ

4/1 12:35

12：35　時間ギリギリ

4/1 12:41

これで帰れる。ストック終い、ここでようやくピッケル出す。（遅い）

4/1 12:48

たまに風が少し収まって、視界が少しだけ開ける。

4/1 12:51

頂上直下から、山荘までの途中がまた怖いのなんの・・・。直下はピッケル突き刺しながら後ろ向きに降りる。

4/1 12:51

12：50　ヘリポート前には着いたけど・・行きに登ったのに、帰りのルートが分からない。

4/1 13:04

13：04　視界は少し見えるんだけど、岩の上を登ったのか？でも、雪山の本では左をトラバースして登り上げると書いてあった筈。岩につかまりながら足を下に出した途端に落ちた。足を降ろした先に、地面の感覚は一切無かった。私は岩から飛び降りたみたいになったのだろうか。。

4/1 13:52

途中、傾斜が緩やかな所もあり、何度も「止まって」と思ったが、止まらず。十数秒の後、何故か止まった。携帯は飛んでいた。そのままでは、風が吹いてまた落ちるか、低体温で死ぬしかない、と思ったので登り返した。
1時間登り返した所で携帯が見つかった。電池残量残20％。場所を確認した。
元の所に登り返すのは難しそうなので、右に進んで登山道と合流する事にした。

4/1 14:32

14：30　岩で休憩　視界は少し開けて、こんな状況でも下の景色は綺麗だった
14：50　合流できた所で電源が切れた。強風は変わらず、時折耐風体制で様子を見ながら歩いた。誰も居なかった。
17：00　八方池山荘へ到着

4/1 17:31

事情を説明し、泊めて頂く事に。肋骨部分が痛かったがそれ以外の外傷は無いと思った。が、ハードシェルと冬パンツが切れて、赤いものがのぞいていた。右太腿が切れていた。山荘のスタッフさんに協力してもらい、水で傷口を洗浄し、圧迫止血・ガーゼで覆った。

4/2 5:54

05：55　夜、窓にたたきつけられる風の強さに今更慄いた
朝日は昨日の事が嘘のように綺麗だった

4/2 5:56

4/2 5:57

4/2 8:30

ゴンドラが開始となり、下界へ

4/2 9:17

駅付近のクリニックさんで縫って貰った。少し安心した。

4/2 12:10

白馬駅から帰宅

撮影機器：

iPhone 13 Pro 256GB SIMフリー Apple

感想

clambon

　1人で冬山を登山するからこそ、下調べをきちんとして登る。無理をしない。そんな事をスポーンと忘れ、数日前に出た勤務表の日程から、この日しか冬山登山難しい、登りたい。という欲望で登り始めた唐松岳。暴風も、いつもなのだろう、みたいな感覚でつっこんでいき、道が分からないのに早く帰りたいというので不用意な1歩で滑落しました。今思えば恐怖と不安が頂点ぐらいに達していたのだろうとも思いますが、そんな自分の気持ちを冷静に見る事も出来なかったのだと思います。下調べも不十分と思われる点、甘さを感じる点も多々ありました。今回助かったのは宝くじ以上のラッキーが重なっただけで、どのタイミングで命が吹っ飛んでいてもおかしくなかったのだと思います。初心者おすすめと言われる唐松岳ですが、決して甘くない。まだ現実感がなく、ふわふわ生きている気がします。。滑落の反省はまた後日。
　
　

コメント

さだお

コラ！心配をさせないでーー！！
無事帰還できてよかったけど、何かあってからでは遅いんだからね!!!
反省しなはれ。

clambon

さだおさん
　本当だね。。1人のリスクとか山の事とか、あんまり考えず、登りたい、って気持ちが先行してしまったです。。心配かけてごめんね。ありがとう。

ときちゃん

雪の唐松はGWしか登ったことないけど尾根が広いから視界不良だと迷子になるみたいですね
てか、落ちたんだ😳
無事でなによりです
1人だとなおさら心細かったでしょう
今回のことを経験にして次はこうしようって勉強ですね