記録ID: 74124
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
雲の平〜台風4号に邪魔されながらも日本最後の秘境へ〜
2010年08月11日(水) 〜
2010年08月14日(土)


- GPS
- 104:00
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 3,075m
- 下り
- 3,056m
コースタイム
<8月11日>
新穂高温泉6:30〜7:20わさび平7:35〜8:45秩父沢8:55〜11:10鏡平11:40〜13:40双六小屋 台風接近のため行程打ち切り
<8月12日>
台風4号通過待ち。小屋で宴会!
<8月13日>
双六小屋5:00〜6:50三俣蓮華岳(2841m)7:00〜7:45三俣小屋8:00〜8:20黒部源流標識8:25〜9:30岩苔乗越9:35〜10:15祖父岳(2825m)10:20〜11:40雲の平小屋12:20〜13:10祖父分岐13:15〜15:10三俣小屋
<8月14日>
三俣小屋7:00〜7:30三俣峠7:35〜8:20双六小屋8:35〜10:00鏡平10:20〜14:10新穂高温泉
新穂高温泉6:30〜7:20わさび平7:35〜8:45秩父沢8:55〜11:10鏡平11:40〜13:40双六小屋 台風接近のため行程打ち切り
<8月12日>
台風4号通過待ち。小屋で宴会!
<8月13日>
双六小屋5:00〜6:50三俣蓮華岳(2841m)7:00〜7:45三俣小屋8:00〜8:20黒部源流標識8:25〜9:30岩苔乗越9:35〜10:15祖父岳(2825m)10:20〜11:40雲の平小屋12:20〜13:10祖父分岐13:15〜15:10三俣小屋
<8月14日>
三俣小屋7:00〜7:30三俣峠7:35〜8:20双六小屋8:35〜10:00鏡平10:20〜14:10新穂高温泉
天候 | 台風4号万歳!台風一過はなしよ!全く日焼けのしない真夏の山行でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
<復路>往路の逆 |
コース状況/ 危険箇所等 |
*日本最後の秘境といわれる雲の平に訪れてきました。 *4日間の行程中3日は雨降りでうち二日は台風でした。残り一日はどうにか曇りでした。結局合羽を着ない日は双六小屋での停滞の12日だけでした。 *一日半、双六小屋で停滞したため実質二日半での雲の平への強行軍でした。つぶれた一日は、鷲羽岳・水晶岳に登りたかった! *双六小屋での停滞中はやることがなく他の停滞登山者との宴会開始!この日小屋に落とした酒代はなんと8000円!一泊できるやんか! ちなみにこの日はビールがバカ売れ!小屋のあんちゃんもほくほくのえびす顔。 *天気に恵まれればルートに超危険個所はありません。ただし天気に左右されやすいルートです。荒天になれば双六小屋から先は危険ルートに急変します。(沢の徒渉がかなりたくさんあり、その沢が急流・濁流に急変します。もちろん橋などなく渡るのに難儀します。) *黒部川源流域に行かれる方は予備日を設けた方が無難です。黒部源流域は北アルプスの最深部です。天気はかなり難解です。長野県、岐阜県、富山県の天気予報はどれもあてはまらない可能性があります。一旦天気が大荒れになると登山道は沢と化し、沢は急流となり渡れなくなる危険があります。(実際に2日3日足止めをくらった話もあります) <新穂高温泉〜双六小屋> #今回は台風接近直前に通過しましたが、それほど登山道は荒れてませんでした。 #まず初めは、小池新道始まりのお知らせの標識まで約二時間の気合いの林道歩きです。 #小池新道はよく整備された登山道です。危険個所はありません。ひたすら登るのみの標高かせぎです。 #秩父沢は夏場は橋がかけられているので渡るのは問題ありません。 #鏡平は晴れていれば槍穂高の絶好の展望地です。池に槍穂高が映ることもあるそうです。無論今回はダメでした。 #鏡平から小一時間登ると弓折乗越にでます。この辺が森林限界です。 #弓折乗越から双六小屋までは稜線歩きです。花畑やハイマツの中を通過します。特に危険個所はありません。稜線なので強風の時は注意です。運が良ければここで雷鳥に出会えます。自分は二回ここで雷鳥に出会いました。 <双六小屋〜三俣小屋> #双六小屋からは双六岳頂上を巡るコースと巻き道コースがあります。小屋から20分ほど登ると分岐点に出ます。 #今回は頂上に行く時間がなかったため巻き道コースを進みます。 #巻き道コースは晴れていれば危険個所はありません。鷲羽岳や大天井岳、樅沢岳を見ながらの展望コースです。 #何か所も沢を横切りますが、増水していなければ普通にまたげます。(増水すると危険です) <三俣小屋〜祖父岳> #黒部源流の徒渉地点まで沢にそって急降下します。 #黒部源流徒渉地点で雲の平方面へは道が二手に分かれます。ここで岩苔乗越へ登るルートを行きます。 #岩苔乗越までは沢にそって登ります。何回か沢を徒渉します。 #岩苔乗越から水晶岳と鷲羽岳・ワリモ岳の展望は圧巻です。祖父岳までは稜線歩きです。 <祖父岳〜雲の平小屋> #祖父岳から雲の平はよく見えます。雲の平まで急降下です。 #雲の平は大半が木道です。 <雲の平小屋〜三俣小屋> #祖父分岐まで来た道を戻ります。 #しばらくはほぼ平坦な道です。祖父岳・黒部五郎岳・三俣蓮華岳、遥か槍ヶ岳を見ながら進みます。 #平坦な道が終わると黒部源流徒渉地点まで急降下です。 #黒部源流渡渉地点はロープにつかまりながら渡るちょとスリリングな徒渉です。 #三俣小屋までは沢沿いを登ります。 <三俣小屋〜新穂高温泉> #来た道を戻ります。今回は暴風雨でかなり危険なルートとなり難儀しました。 |
写真
双六小屋は北アの交差点。
ここから新穂高温泉は下山する者、双六岳に登る者、西鎌尾根を経て槍ヶ岳向かう者、雲の平・立山・裏銀座・黒部五郎岳・鷲羽岳へ向かう者。ここは様々な山へ向かう登山者が集うのでとても話が楽しいです。
ここから新穂高温泉は下山する者、双六岳に登る者、西鎌尾根を経て槍ヶ岳向かう者、雲の平・立山・裏銀座・黒部五郎岳・鷲羽岳へ向かう者。ここは様々な山へ向かう登山者が集うのでとても話が楽しいです。
岩苔乗越。
ここで、ワリモ岳・鷲羽岳・水晶岳に向かう道と祖父岳・雲の平へ向かう道。そして、その風呂に入るには二日か三日は歩かないと入れない秘湯中の秘湯‘高天原温泉’へ向かう道に分かれます。
ここで、ワリモ岳・鷲羽岳・水晶岳に向かう道と祖父岳・雲の平へ向かう道。そして、その風呂に入るには二日か三日は歩かないと入れない秘湯中の秘湯‘高天原温泉’へ向かう道に分かれます。
撮影機器:
感想
四日間の行程中ほとんどの日が雨と風になかされましたが、楽しい山旅でした。
台風で一日停滞しなければ、鷲羽岳と水晶岳にも登りたかったのですが残念です。次回の楽しみにとっておきます。
今回も老若男女たくさんの登山者とふれあうことができました。酒を酌み交わしながら、コーヒーをわかしてのみながら、食事をしながら、休憩をしながら、あるいは寝床で、今回の山行の様子や全国各地の山の様子の話を聞けるのは、北ア縦走の楽しみでもあります。
100名山を制覇しまた再び100名山をまわり始めた方や、九州の山専門の方、東北の山専門も方、北海道からお見えの方、学生さん、夫婦で楽しんでいられる方、長期縦走の途中の方、北アを剱岳草月尾根から西穂まで一週間以上かけて超ロング縦走されている途中の方、ものすごい健脚さん、黒部源流の沢に挑む沢専門さん、老齢で達者な夫婦、あつあつカップルさん、親子孫三代で来られた方など様々なジャンルの方とのお話はとても勉強になりました。
今回出合った方々とまたどこぞの山で出合って、またその後のお話ができれば楽しいですね。
出合った方々も今後もいい山旅ができればと思います。
今夏は日帰りも含めて多方面の山へ遠征登山しました。
お盆が過ぎれば今年の夏山シーズンも間もなく終了です。
今年の秋の遠征登山は、尾瀬周辺(至仏山)、北岳または甲斐駒ケ岳あるいは鳳凰方面、安達太良山、もう一回くらいは北アルプスに行きたいな。
最大のネックは時間とお金です。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2285人
コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
ご無事でなによりでした^^
渾身の写真を拝見できて嬉しいです。
いつか行ってみたいな黒部源流。
このたびは心配かけて申し訳なかったです。
黒部源流域は山、山、山の山祭に花、花、花の花祭に、沢、沢、沢の沢祭でした。北アルプスの一番深いところ、なにもかもスケールの違う雲上の楽園でした。
帰京後早速丹沢詣でとは熱心で元気があってよろしいですな。
近いうち飲みましょうや。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する