親子の北岳テント泊山行、ハナちゃんとお会いできました



- GPS
- 29:11
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,932m
- 下り
- 1,921m
コースタイム
8/22 北岳山荘6:17-7:48北岳8:20-9:01肩の小屋9:08-10:55白根御池11:46-13:42広河原-芦安
天候 | とにかく晴れ、満点の星空 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 広河原〜二俣 危険箇所なし、だらだらと続く上り坂。 二股〜八本歯のコル 雪渓は溶けて登山道上になし。 上部に行くにつれて木のハシゴが連続してくる。 滑らないように注意。 八本歯のコル〜北岳山荘(トラバースルート) 登山道はしっかりしているが、急斜面に付いている部分では転倒など厳禁。 花が豊富でついペースダウンしてしまう。 北岳山荘〜北岳 稜線ルートは岩が多く、登山道も狭い部分有り転倒転落注意。 普通に通ればよいが、雨天時はスリップに注意する 北岳〜肩の小屋 危険箇所はなし。急な下りとなる 肩の小屋〜御池小屋〜広河原 草すべりを筆頭に、急な下りが主体。 御池小屋周辺のみ緩斜面。 【登山届けポスト】 広河原山荘にあり。登山届けの用紙もあり 【下山後の温泉】 第5駐車場上の金山沢温泉 550円 男性の洗い場が少なく、混雑していた。 |
写真
感想
白山に行きたいという父の野望(?)は、私の都合によりうまくいかず。
花の最盛期にまたのチャレンジということにして、目標を選定。
まずは横浜からの距離が長くないところ。
八ヶ岳はいつでもいいので、違うところ…
南アにしよう。甲斐駒もいいな。鳳凰三山を再度でも。
…しまった。北岳!
ヤマレコ恐るべし。思い始めると止まらない。なんとか行きたい!
標高差…登りは一辺倒だからいけるかな。
山小屋の混雑…どーする? との問いに「じゃあ、テント」との父のお返事。
えーと、私ソロテントなんですけど。
…えいやっと冬用のエスパースナノを購入。シングルウォールのまま持って行くことにしよう。
大雨でもなければシュラフカバーでOKかなと。駄目ならソロテントに無理矢理潜り込むことにすればいいかな(笑)
重量は私の方に共同装備、食事類もろもろ入れて行けば…
だめなら二俣の時点で判断して白根御池にテントを張って翌日軽装でピークハント変更も視野に計画。
当日は4時に横浜自宅を出発。駐車場は第8。今日はさすがに混んでいる様子。
6時50分の乗り合いタクシーで広河原へ。
ここの道路を通るのは本当に久しぶり。自家用車の規制が入る前が最後になる。
紅葉の時期に車を走らせたのがなつかしい。
広河原で水をいれて、支度を再度調えてからのんびりと出発。
広河原山荘で登山届けを投函して、登山道へ。
大樺沢経由でまずは二俣を目指す。
スタートから汗がだくだく。しかし、ゆっくりとした登りをこなしているうちに沢風の涼しさが効いてきて少し快適に。水音は快適そのもの。
登山道周囲に咲いている花を見ながらゆっくりとしたペースで進む。
今回オーバーペースは厳禁。なにせ、3000m越え、さらにテントを持ち上げるのは久々の人に、さらには3000m越えが何十年ぶりという父。
のそりのそりと進んでいく。
二俣までは快調に進んでいく。仮設のトイレも置かれていて、ここで一休憩。
花と沢を眺めながら、おにぎりをほおばってさて出発。
ぐんぐんとバットレスが近づく。登っている人は…いた。がんばって〜。
…そんな物見遊山的に進んでいたのだが、ここでちょっとまずいことが。
ん? ちょっと父のペースが妙である。
ゆっくり進む私の後ろで立ち止まったと思うと、しばし離れてサクサクと追いつく。
何度かそんな感じを繰り返していた…
どうも辛いらしい。
そして、じつは足が攣っていたらしい! (実はそのときは知らず!!)
どうも調子がよろしくない様子。雪渓が近づいたところで、荷物を詰め直す。
私の方に水を3L分移動。本人の水はペットボトルのみで。軽くなった、とのことで再出発。
こちらは…ちと重いけど、支障はとりあえずなさそう。新しく買ったDEVA60に感謝。
登山道上の雪渓はなくなっていてわざわざ雪を踏みに足をだしてみる。
ちょっと残念。でも、来週末は涸沢で思い切り踏めるからいいか。
足取りは重いけれど、息は乱れて困るほどではなし。辛いけど私は大丈夫。
父のことを振り返りつつ、木のはしご一つ一つでわざとインターバルがとれるようなタイミングにする。ゆっくりゆっくりと。
いくつ目のはしごだったか、よじ登るとそこにヤマレコで見知ったお顔が!
hanameizanさんと、ハナちゃん!!
辛かったのもすっかり忘れて嬉しくなる。元気をありがとう!
勇気百倍でさらにさらに木のはしごを登る。八本歯のコルに乗ると、先ゆく稜線と北岳山荘の姿が見える。稜線上には岩がゴツゴツとつきだしている。
高所恐怖のある私は、…お手柔らかに…と祈る。
でも、困るほどのところはなく岩岩したところをよじ登ったりしてからトラバースルートに入る。
さすがに酸素が薄くなってきているのが実感できる。深呼吸。深呼吸。
雪渓ごろからこめかみのあたりの違和感が出てきていたが、だんだんと頭痛に変わっている。度がちょっとつらいサングラスも曇ったので外しているが効果はあまりなし。
よく分からない。高度障害にしては始まりがちょっと低めのような気もするが…。
歩くのに支障はないのでそのまま進む。周りの花畑がきれいで、その上にある北岳は偉大である。なんど口をあんぐりと開けたまま立っていたことやら…。
時間の余裕はたっぷりあるので堪能する。
のんびりと歩いて北岳山荘に到着。下の段の天場に2つのソロテントを張る。
私はエスパースナノのフライなし。南に向けて張らせていただく。
1時間ほどのお休みタイムを取って、夕食に。
頭痛はあまり治まらない。食欲もほとんどない。
でも、水分はとらねば…ということで、スープを作成してなんとか飲む。
どうも父も頭痛がするらしい。こちらはカレーを一食分だけ。
富士山を眺めて、寝ることに決める。夜になって少し復活。食べないわけにいかない。
昨日の残りのおにぎりを食べよう。
ふと目覚めて3時。テント内の気温11度。夏のシュラフにカバー、それに薄手ダウンジャケットで快適。調子が悪かったせいか、その格好で暑く感じない…。
外は…?
ずぼっとテントから顔だけ出して確認。
! 満点の星空が広がっている。
星降るというが、納得する。すぐそこに星が見える。
見えすぎで星座がまったく分からないくらい星がちりばめられている。
天の川もくっきり見えている。これをみるのは本当に久しぶり。
流れ星は…残念。願い事かんがえてみたのに。
もう眠くない。そして頭痛はよくなっている。食欲も出てきた。
ずぼっとテントの中に頭を引っ込める。
こそっとテント内でバーナー点火。お湯を沸かしてスープ一杯と緑茶一杯。それにパスタを。
また星空を眺める。19時頃に張られた隣のテントも起き出してきた。外でバーナー音がする。そして足音。しばらくしてお出かけしていったようだ。
北岳か、間ノか。こちらは父がすでに筋肉痛が出ているというし、のんびり出発で北岳のみにしぼることに決めたので日の出をのんびり眺めることにして体制作り。
父に声をかけにいくとすでに起き出してストレッチ中。
あやしい爺さま…
朝ご飯をたべながら明けゆく朝を堪能。ほっとする。
ゆっくりとテントをたたんで出発。雲海の上の高嶺を眺めながらのすてきな歩き。
足取りはゆっくりと。のんびりと。
昨日気に入ったトラバースルートを途中までたどり、稜線に出る。
山頂方面からは続々と登山者が降りてくる。いくつかのグループ、トレラン、数人…みんな元気に気持ちよさそう。
細い道も岩のよいしょも、そこのけそこのけ。
まけじと山頂に向けてゆっくりと進みます。
気持ちいい景色に後押しされて、快調に山頂に到着。甲斐駒、仙丈、中央、北。
圧倒される景色が雲海の上に展開されています。
景色を心いくまで堪能して下山です。
そう、下山。…長いんだった…
ふと見ると、肩の小屋から団体さんが50人ばかり!
…真ん中の人…引率ちゃんとしてください。
ちっとも分隊にしてくれず、完全に渋滞したところで無理矢理突破する羽目になりました。
道が狭いから勘弁して欲しいです。
肩の小屋のテントサイトはきれいでたくさん。夕べの体調不良のためにできなかったお茶タイムで、横浜喜久屋のアーモンドタルトをいただきます。
しっとりしていてやはり山のおやつにはいいです。
気合いを入れ直して下山開始。道は急傾斜。足にぐんぐん力がかかります。
ここでストックを初投入。一本ですが、この間痛めた右膝の補助にします。
段差があるところは助かりますね。
ただ、木のはしごでは邪魔気味になりますので要注意です。
草すべりは本当に滑っていきそうな急坂が白根御池まで続きます。
もう太ももが熱くなってきました。そして、空気もどんどん暑くなってきます。
風が…弱い。汗がしたたります。
でも、これを登ってくる人達に比べれば…と下ります。
御池の小屋は大変きれい。
ここで大休止。お昼ご飯に豚丼800円とソフトクリーム500円をいただきます。
ボリューム満点ですっかりお腹いっぱい。
しかし、まだ下りは終わりません。急な下りはまだまだまだ。
そろそろ膝が笑いそうになってきました。父はすっかり笑っているとのこと。
もういい加減にしてと思う頃に広河原到着。
戻ったところ、残り二人の席を残した乗り合いタクシーが待っていてすぐさま乗り込む。
揺られる車内、酔いそうだと思いながらも気づいたら寝ていた…。
芦安の駐車場そばの金山沢温泉に入って汗を流し帰路につく。
…渋滞にまたはまる。30km表示の中央道登りを見て、大月から20号線を裏道駆使してひた走る。
休憩なし、新たな裏道探索付きで相模湖まで。高速待つよりは早かった計算でした。
その後の渋滞は大したことなく、246号経由で横浜まで走り通しました。
反省点
…初めからもっと私が背負うべきでした。
3000m越えも、テントを上まで持ち上げるのも久しぶり過ぎ、その点明らかな無茶がありました。
お互いに体調に関しての意思疎通が悪すぎました。意地の張り合い合戦になりがちです。
体調不良は脱水か? (2.5L飲んでいるが…) 高度障害か? 要考察です。
収穫
荷物を持って上がるのは問題なさそう。
ザックの調子はよし。一部擦れが発生したが、問題ない程度。
膝はトラブルなく下山できました。ストックとサポートタイツ様々です。
…おとうさん、お疲れ様! この日の北岳山荘天場では最高齢のソロテントだと思います。
それから、雨男は返上ということでよいかと思います(笑)
本当に景色最高でしたね。
「もう登りはいいや」とのことですが、私は…「もう下りはいいや」という気分です。
そのうち南八つに行きましょう、作戦会議通りに。
追記…GPSファイルのはじめの方は合成しています。電源入れ忘れてました。
21の朝乗り合いタクシー二号車
八本歯上る同一コースのつもりがは雪山装備必要の看板に騙され(一応撤去された)右又経由で肩の小屋でツエルト。北岳ピストン。
22に北岳、間ノ岳ピストンで八本歯経由下山。
途中雪渓の辺りでずるット滑って捻挫。
PS.
間ノ岳はテントに荷物置いて速歩往復が良いかと。
山頂で会ったパーティは、大門沢小屋泊、奈良田温泉泊だそう。
ここですれ違っていますね。私は西側の道を下りましたが、
東側を上られた?。
6:16 北岳 6:27
7:10 北岳山荘
15時のバスで第六駐車場に戻り、
金山沢温泉は16:10-16:40おりました。
逆コースになられたんですね。
5mの雪渓の残りを楽しみにしていったんですがすっかり溶けてました。
捻挫は大丈夫だったでしょうか。
間ノは、いずれもう一度行きたいと思います。
本当は朝駆けで往復しようかと思っていたんですが、体調考えてやめてしまいました。
トラバースルートを途中まで歩いていましたので、そこですれ違ってしまったのか、それとも稜線上で20人ほどすれ違っているので、その中にいらしたんでしょうか。
いずれにせよ、残念です。
温泉は、15時位におりました
komadoriさん
いかれましたね、、
良い感じです。
hanameizaanさんに会えたのも収穫ですね。
また機会がありましたら、間ノ岳も是非、、。
良い山ですから、、
Y-chan
びっくりしましたよ
ネットでお会いしている相手が目の前に現れるんですから!
間の岳は、テントからじっと眺めて指くわえてました。
北岳登りながら見た稜線は伸びやかかつおおらかですてきでした。
いずれ行きたいです。
夜と朝の景色…またテント持っていきたくなりました。
こまちゃん、こんばんは。
お父さんと二人で楽しんできたようで良かったですね!
影の画像がとてもいい感じですね
この画像を見ていると、ジーンときますよ。
意思の疎通は親子ならではの難しさが確かにあるでしょうね
でも次回からは、こまちゃんからでも素直に聞いてあげればいいと思いますよ。
そうそう、お父さんも東北に進出させてみてはどうですか?
違った楽しみが見つかると思いますよ
満喫してくれたようでしたよ。
翌日、ずっとそのことをしゃべっていたと母親から報告がありました
いつも雨男で展望ないのが多いですから…
…東北進出ですか…やめてください。
焼石はせっかく私のお楽しみ
北岳お疲れ様です。
天候も良かった様で何よりです。
体調不良は高山病でしょうね。
芦安からタクシーで高度を上げて、そこから急登でいきなり3,000を越えるのですから。
団体さんはコスト削減で引率の人数を減らしているので、もはや統率は無理でしょうね。
登山関係者はもう少し旅行業界に意見を言うべきですね。
天候がよかったのがとにかくよかったです。
雨男同伴はいつも不安がよぎります。
夕立でもあるんじゃないかと…(笑)
高山病がでる地点としては早い方かな、と思っていましたがよく考えれば同日朝0mから昼過ぎに3000mですね…。
これまであまり低い位置で出なかったのは前日に少し高い位置に宿泊しているからだったのでしょうか。
とにかく、一晩で元気になることは分かったので収穫でした。
翌日うずうずするのをとどめるのが大変でした…
統率…本当にしてくれないのでびっくりでした。
無理矢理こちらから声かけないとまったく動かなかったですね。
>…渋滞にまたはまる。30km表示の中央道登りを見て、大月から20号線を裏道駆使してひた走る。
大月から20号へ抜けていたので下も混んでいませんでした?
大月JC→都留IC→道坂トンネル→413号→青山→412号→厚木→246号
が私のコースです。今回は413号→青山、も混んでいて
いとど戻り一つ西の道から412号へ入りました。
413号の途中の道志の湯(横浜市民300円)に良くよります。
今、河口湖線は無料です。
20号も混んでました。
大月市街の渋滞は北側の道路を抜け道で回避、上野原も途中から山側の道に回避して少しだけ渋滞を回避してますが、要所要所でつかまりますね。
413号は走りにくくはないのでしょうか。
一度も使ったことがないので、今度試してみます
イイ天気でしたね。。素晴らしい景色を堪能させて頂きました。
私はまだ北岳&間ノ岳に登った事がなのでいづれ登りたいと思ってます。
hanameizanさんと、ハナちゃん。会ってみたいなぁ
何しろ一番は父上との山行、天候にも恵まれて良かった
でわまた
本当に珍しくもいい天気でした。
抜けるような空は本当に久しぶりでした。
本当は星空の写真が撮れたらよかったんですが、こればかりはコンデジの限界ですね。
ぜひ、肉眼でお楽しみくださいね!
hanameizanさん、ハナちゃんと出会えたときは目がまん丸になったあと、ハートマークが飛びそうでした
父も満足満足、という感じのようで一安心です
親子でのテント泊登山、白んだ山の端、青空と展望、楽しい出会いと満点の山行ですね。
特に親子登山は幸せいっぱいだったのではないでしょうか。
私も将来、komadoriさん親子のように子供たちと幸せ登山ができると良いなぁと思いました。
父はどう思ってくれたのでしょうか。
帰ってきて、にこやかな感じなので幸せ気分かな…。
「トレーニング方法変えないと無理だな」
と強がっているところを見ると、重量が親子逆転したのが悔しいようです
たまにはこんな山行もいいものですね。
ぜひお子さんが将来たくさんボッカしてくれるように鍛えてくださいませ。
>413号は走りにくくはないのでしょうか。
>一度も使ったことがないので、今度試してみます
意外です。昔に比べ橋も増え良い道です。
是非秋に道の駅道志に停車し菰吊山からの富士山
帰りは横浜市民の味方、道志の湯へ。
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