雲取山(三峯神社〜雲取山荘〜鴨沢) 2016年冬
- GPS
- 24:40
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 1,901m
- 下り
- 2,438m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 6:03
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:58
天候 | 1日目:晴れ時々くもり、強風のため地吹雪あり 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り: あずまいバス停から奥多摩駅までバスで20分(鴨沢バスに着くもバス到着まで時間があったため、先のバス停まで歩いたもの) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(2016.1.25現在、雪山の状態を前提) ○三峯神社〜霧藻ヶ峰・お清平 30センチほど雪が積もっています。トレースはありますが、踏み固められているという感じでもありません。アイゼンはあまり意味がありませんでした。 ○お清平〜白岩小屋 トレースはやや薄くなります。もともと登りが急な場所なので、コースタイムの2倍以上は覚悟した方がよいと思います。 なお、登った日は地吹雪のためお清平先で何度も足止めを食らいました。 が、あの場所で止まっていたらおそらく死んでいたのではないかと思います。。 尾根の右側・左側と交互に変わるので、強風時は風の吹いていない側まで登って様子をみるのがよさそうです。 ○白岩小屋〜大ダワ トレースはさらに薄くなります。また、白岩山〜大ダワ感は道が細く、滑落したら最後です。夏でも気を付けたいです。 今回は新雪だったので、滑ることはありませんでした。凍結時はアイゼン必須です。 大ダワが近くなるとトレースは部分的になくなります。稜線上を歩くコースでもないので、注意深くルートファインディングをしたいです。 ○大ダワ〜雲取山荘 トレースは部分的になくなります。 雪はさらに深くなり、足を取られることも何度かありました。 山荘はすぐそこです。頑張りましょう。 ○雲取山荘〜雲取山頂 樹林帯を登っていきます。トレースは十分です。やや凍っているので、アイゼンがあった方が良さそうです。風が強く、右耳がしもやけ(軽い凍傷?)になりました。 ○雲取山頂〜七ツ石山 トレースがよく付いています。滑るのでアイゼンが必要です。 七ツ石山前後はトレースが少ないので、踏み固めながら進む必要があります。 ○七ツ石山〜鴨沢 樹林帯を下っていきます。トレースはよく付いているので、迷うこともなく、比較的歩きやすいです。 所々凍っているので、アイゼンは必須です。滑ります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
サポートタイツ
ズボン
スーパーメリノウール下着[上下]
靴下
替え靴下
グローブ
防寒着(フリース)
防寒着(ウィンドブレーカー)
雨具[上下]
ネックウォーマー
着替え
靴
ザック
ザックカバー
非常食
調理用食材
冬用ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
熊鈴
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
タオル
雪用ストック
水(2.3L)
水500ml x 1
スポーツドリンク(粉末)
おにぎり x 3
パン x 1
ライトミール x 2箱
スポーツ羊羹 x 4
ウェアラブルカメラ
予備バッテリー
カップラーメン x 1
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感想
1週間の休暇をやっと取れたので、昨年5月に登った雲取山へ。
本当は福島の百名山を廻ろうと思ったのですが、雪山で断念・・・したのに、結局雪山に行くという。
一言でまとめると、雪山ナメてました。
昨年元日に日の出山、2月に生藤山(990m)〜陣馬山へ積雪の中登ってなんとかなると思いましたが、やはり2,000m級は違いました。
快晴なのに、真横から雪が吹き付けてくる。地吹雪でした。
特にお清平から1時間近く登ったにもかかわらず、わずか500mにも満たない場所にしか着かなかったときの絶望感は底知れないものがありました。
撤退もできない、満足に前へ進むこともできない。そして、右手の感覚が無くなりつつある・・・これは、本当に遭難して死ぬのでは。
パニック状態になりながら、遅れてでも前へ、白岩小屋まで進めると信じて進みました。
白岩小屋に到着したのが15時前。希望が見えてきました。
日没頃に到着できるか、到着できなくても白岩小屋に戻れる。
しかし、とても寒いし、小屋は風が吹き抜けるので今の装備でビバークできるか分からない。
進まなくては。
大ダワに着いたのが予定よりさらに遅れて17時頃。
夏山コースタイムで山荘まで20分〜30分。
雪が深く、トレースも消えかかっていたので、進むのは容易くありませんでしたが、17時半前に山頂到着。なんとか死なずに済みました。
夜は氷点下15度。
晩御飯の時に山小屋スタッフの方と話をしましたが、「遭難してたら死んでましたね」と。このコンディション(雪・1月)で三峯コースは厳しいようです。
(雪山はコースタイムの1.5倍は見ないといけない、とのこと)
翌朝、山頂へ向けて出発。
山頂着いた瞬間、感動で泣きました。
これが、自然のあるがままの姿なんだと。
人間に牙を向くとかじゃなくて、何万年・何億年も前からこの姿なんだと。
勝手にLet it beを歌ってました。
360度の雪山でさらに感動したのは、朝日に輝く湖袖ヶ浦こと東京湾。
そしてその上に浮かぶ一線こそ我らが故郷、房総半島。
富士山を遠くから見るのが美しいように、我らの土地も遠くから見るとこんなにも美しいんですね。
心地よい陽に照らされながら、順調に下山。一度転んだのも御愛嬌。
今後はもう少し、1,500mくらいの雪山で経験を積もうと思います。丹沢ですかね。
今回は撤退プランが貧弱でした。白岩小屋でのビバーク等、もう少し細かく考えないといけないですね。
あと軽アイゼンのつけ方はちゃんと覚えていかねば。。山頂で思い出すのはダメでした。
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