クモイコザクラに会いに八ヶ岳 地獄谷へ、ツルネ東稜から真教寺尾根周回
- GPS
- 11:41
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,061m
- 下り
- 2,048m
コースタイム
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 11:35
天候 | 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地獄谷、ツルネ東稜は、普通の登山者でもいけるルートですが、一般登山道ではないので、わかりにくいところは多々あり。要、事前調査。 |
写真
装備
個人装備 |
コンパス(1)
笛(1)
お弁当など(3)
保険証
jRO会員証(1)
水2L
ティッシュ(1)
バンドエイド(1)
エマージェンシーシート(1)
雨具
カバー
ゴム手袋(1)
フリース
ジャンパー(1)
ストック
軍手(1)
カメラ(1)
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感想
去年5月末、権現岳下、姥の懐わきの谷で撤退寸前、崖にピンクの可憐な花を見ました。後で調べると、クモイコザクラと判明。鞍掛山のレコでよく見る花ですが、八ヶ岳にも咲いていました。さらにしらべると、八ヶ岳東面の地獄谷にも咲いているようです。地獄谷というとバリエーションの拠点、出合小屋があるところです。私には縁のない場所と思っていたのですが、クモイコザクラに会いにでかけたいと思います。さらに出合小屋から、私でも登れそうな唯一のルート、ツルネ東稜を登ります。それから、トゲトゲ赤岳に挨拶して、天狗岩を眺めて、真教寺を降りたいと思います。
ただ不安要素何点か。御柱と区長業務の影響で、登山は3ヵ月半ぶりです。体力に不安があります。特に、1ヶ月前、左足小指を痛めてから、散歩もあまりできず、続けていた縄跳びも休止で、ますます不安。足つり防止の柔軟だけはやってますが。あと、一般ルートではないので、道迷いリスクがあります。これはGPSでルートを読みこみ、参考にレコを2つほどプリントして持参します。
たかね山荘駐車場を出発。すこし川沿いの道を歩いてから、林道に合流。しばらく林道を歩きます。途中で鹿の群れに遭遇。堰堤が出現するまでは、不安のない林道歩きです。紫のツツジが綺麗。堰堤近くの崖にクモイザクラの群生が咲いているという情報があったので、付近の崖を診て回るが、見つけれれず。しかも、2つ目の堰堤を越したところで、左足ひざに異変が。軽く捻挫したような違和感が発生。ここ1ヶ月、左足をかばうような生活をしてきたので1時間を越える歩行にびっくりしたのか?ペースを落とし、悪化するようなら撤退も視野に入れて、歩きます。
崖は全滅でしたが、赤鉄筋の堰堤にも咲いているという情報があるので、そこも探します。1つ目の赤鉄筋は遠目からですが、見つからず。2つ目の赤鉄筋、ありましたクモイコザクラです!一株だけですが、かわいい!!、よかった、会えた... これでいつ撤退しても心残りはありません。さらに進むと、3つ目の赤鉄筋には、多数のクモイコザクラが!!! やった!、豪華、よりどりみどり。クモイコザクラを心ゆくまで堪能します。あと、途中でカモシカくんにも会えました。こちらを興味深そうに眺めています。さらに出合小屋の渡河前の崖にもクモイコザクラが少々。自然での自生も見れました。出合小屋まで、赤マークとピンクテープが豊富で、ここまで道迷いのリスクはありませんでした。出合小屋まで2時間半弱。
出合小屋手前では、見慣れない岩稜がそびえ立つのが見えます。天狗尾根か?ど迫力です。天狗尾根はもっとも行きたい尾根ですが、私の技量では無理。出合小屋からツルネ東稜に向かいます。ここから道迷いリスクが増大しますので慎重に。赤岳沢との分岐からすぐ、クモイコザクラがありそうな、沢沿いの半日陰の崖があるな、と思って近づくと、本当にありました。そこそこの群生です。最後のクモイコザクラを堪能します。でもそこからルートが不明。テープもなし。一度渡河して、すぐもう一度渡河して、踏み跡らしきところを行くと、赤テープが復活。正しいルートに乗れたようです。一般登山道のような、りっぱな標識があり、すぐ先に”ツルネ東稜”の標識あり。その方向にしばらく進むと、遭難碑の岩が見えます。さらに進むと、2つ目の”ツルネ東稜”の標識が。いよいよ取り付き口です。急登開始。不安を抱えた左足ひざも慣れてきたのか回復してきたので、GO判断。ストックをしまいます。
尖っている痩せ尾根の木の根の急登です。尾白川渓谷の最後にある木の根の急登が長くなったようなものです。ときどき急登が緩むことがありますが、急登の連続です。20分ほど登って、やっと尾根の先端の岩稜へ到着。ここからはゆるかったり、下りもあったりはしますが、やはり急登が連発します。急登があると、トラバースや巻き道を探したくなりますが、直登が正解です。しかし、尾根が広くなったようなところでは、下りで道迷いが発生しやすいポイントが何箇所かありました。基本、ピンクテープ&うすい踏み跡を注意深くたどるのと、レコでの注意の熟読やGPSルートの併用が必要と思いました。途中、天狗尾根の岩稜や権現と旭岳が、見慣れぬ角度から迫ってきます。なかなか楽しめます。天狗尾根が良く見えるところでお弁当を食べ、最後10mはハイマツを掻き分け、出合小屋から3時間弱にてツルネ到着。ここまでだれとも会わず。
何度も来ている一般登山道にでて、まずはほっとしました。遭難リスクのあるエリアを終了。ただし、体力はかなり消耗しています。ここでピストンで戻るか、真教寺へ周回するからの判断となります。疲れてへろへろの状態で、あの急登を下るのは滑落リスクがあり危険。登りでさらにへろへろになっても鎖のある真教寺のほうが安全と判断しました。ということでゆっくり登ります。ハイシーズンはまだですが、キレットでは、数組の方々とすれ違いました。やはり一般登山道は安心です。天狗尾根やトゲトゲ赤岳の景色を楽しみながら、2時間強で真教寺分岐到着。ますますへろへろですが、鎖があるので安全に下れます。鎖はありがたいです。ここでも、登ってくる数組の方々とすれ違いました。赤岳沢と地獄谷を眺めながらゆっくり降ります。
鎖場を終わり、扇山、牛首山を通過し、崖から遠望が見える付近で、本日何度も見たピンクの花が! クモイコザクラがこんなところにあった。でも、よく考えると、ここは地獄谷の上です。多分、崖をさかのぼって、植生が上まで分布しているのでしょう。権現岳の下、西面の谷にもあったぐらいですので、想像以上に広く分布していそうです。真教寺は4時間弱かけて下山。最後に、まきば公園に寄りソフトクリームをいただきます。5時の閉店まぎわ、ぎりぎりでした。
本日は、初の地獄谷にて、クモイコザクラの群生にいっぱい出会え、ツルネ東稜の急登を安全に突破できた、久しぶりの楽しく有意義な登山でした。八ヶ岳、今日もありがとう!!
totoroさん、こんにちは!
区長としての御柱祭、さぞかし大変だったろうとお察し申し上げます。
ようやく八ヶ岳に戻れましたね♪
こうしてまたレコを拝見出来、当方も嬉しいですよ!
しかし、復帰1発目から凝ったルートですね(汗)
登山道しか歩かない私には、知らなかった世界です。
お気に入り登録が多いのも、納得ですね。
流石は八ヶ岳の主ですよ。
お目当てがクモイコザクラ!totoroさんらしい選択ですね。
甲斐駒の黒戸尾根に咲いているのを見ましたが、八ヶ岳で見られるとは
初耳ですよ!
来年は見に行こうかな!?それ程インパクトのある山業でした。
tailwindさん、コメントありがとうございます。
やっと八ヶ岳に戻ってこれました。
諏訪の大宮の春の御柱は終わったが、地域の小宮の秋の御柱の準備が
ぼちぼち始まります。いまは端境期ということで、なんとか行けました。
でも次はいついけるかわからないです。
よって、うさを晴らすにふさわしく凝ったルートを選びました。
クモイコザクラ、八ヶ岳では、知られている群生は地獄谷だけですが、
単発であれば真教寺尾根、権現西面、阿弥陀中央稜と、
結構広く目撃情報があります。沢を歩けば、隠れ群生もありそうです。
黒戸も咲いてましたか!、鞍掛山の鞍部が有名ですが、
南アルプス林道とか白岩岳でも咲いているようです(ただ、こちらはシナノコザクラ)、
さらには、瑞垣山、三つ峠も咲いてますね。
うーん、地獄谷含め、ほぼ山梨県とその近辺です。
地獄谷の群生は、クモイコザクラとしてはかなりの規模なのですが、
ヤマレコでのレコはいままで見たことないです。
こんな素晴らしい群生でピークは2週間と思いますが、日曜の見物客は私一人かもしれません。
是非、ヤマレコの皆さんも、地獄谷のクモイコザクラを楽しんで欲しいです。
それではまた!
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