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ついに日本最高峰へ
ご来光は拝めなかったが、青空の下、お鉢巡りで富士山を満喫
百名山を目指す中で、特に楽しみにしていたのが富士山だった
日本人なら一度は登らないと、と富士登山を終えた人たちから何度も聞かされていた
いつも一緒に歩いている相方は、数年前に友人達と富士山に登頂しており
その時の経験などを事前にインプットしてくれていた
当日の天候が安定していることを確認し、吉田登山口に向かった
今では信じられないが、予約なしの飛び込み宿泊も可能だった
念のため、登山口から小屋に電話し予約してからバス停に向かった
この日は、小屋に16時ぐらいに到着でき、五合目で高度順応を1時間程度できるよう
10時発のバスに乗り込んだ
五合目で早めの昼食を食べ、協力金を支払い、出発した
下山してくる人を羨ましく思いながら、ゆっくりと歩を進めた
やや曇り空で風が強く、早々にウインドブレーカーを羽織り登った
頂上に向け、小屋が並んでいる様子を見上げ、小屋数の多さに驚いたのを覚えている
最初は砂地が続くが、途中から岩場が出てきたり、想像とは違う富士山の姿に驚きながら、標高を上げた
八合目あたりから3000mを超え、喘ぎながらゆっくりと登った
そして宿泊先の富士山ホテルに予定通り到着
この時点で、頭痛が始まっており、少しでも楽になるようにと、深呼吸を繰り返しながら身体を休めた
簡素な夕食を食べ、早々に就寝した
翌朝は、ご来光を眺めるため、午前3時に出発
既に、頂上に向かうヘッドライトの列が続いており、その列に加わり頂上を目指した
午前5時前、吉田口頂上の久須志神社前に到着
頂上付近はかなり寒く、持参した防寒着を全て着用し、ご来光を待った
残念ながら日の出の時間になってもガスが晴れず、ご来光を拝むことができなかった
そのまま、剣ヶ峰に向かった
途中、頂上郵便局で両親宛てにハガキを送り、浅間大社奥宮で御朱印を頂いた
そして馬の背の急坂を登り、剣ヶ峰に登頂した
自分たちが日本で一番高いところにいる、と二人で喜んだのを覚えている
登頂した6時頃、ガスが取れ、青空が広がった
今まで見えなかった太陽や景色が一気に見えるようになり、さらに富士山の火口の底までよく見えるようになった
富士山が我々を迎えてくれているようで、二人で感動していた
そして、お鉢巡りへ
眼下に広がる南アルプスなどの山々を見下ろし、お鉢の荒涼とした景色を楽しみながら一周した
その後、小屋で軽く食事をして下山ルートで吉田口を目指した
下りは早く、3時間ほどで一機に降りることができた
初めての富士山は、ご来光を見ることはできなかったが、青空の下、お鉢めぐりをしながら景色を楽しみ、富士山を満喫することができた
同年、2015.10.10に再度富士山に登っている
この時は、馬返しから、吉田口一合目〜五合目までを登った
日は跨ぐが、一合目から頂上まで登ったことになる
古来から続く、富士登山の道
五合目まで、昭和初期まで栄えていた宿などの遺構が点在しており
設置されている解説の看板が読み、昔の富士登山に思いを馳せながら、五合目の駐車場まで登った
7月に登った登山口を確認し、一合目とつながったのが、とても嬉しかった
この時、五合目にある通年営業の木下小屋で、経営されているご夫婦のお話を聞きながら、お昼ご飯を食べた
これも富士山の大切な思い出の一つになっている
写真1:剣ヶ峰
写真2:お鉢から眺めた剣ヶ峰
写真3:吉田口一合目 禊所