百名山の思い出−13座目：甲武信ヶ岳 2007年10月21日

この日も天気が良かった。西沢渓谷入口を5時20分にスタートし、戸渡尾根コースを登った。樹林帯を抜け稜線に出ると、富士山が雲海の上に浮かんでいるのが良く見えた。木賊山9時27分、甲武信ヶ岳山頂には9時58分に到着。このときは木賊山の読み方が分からず、だいぶ悩んだ。山頂には30分ほど滞在し、富士山、金峰山、秩父の山々、アルプス、八ヶ岳などの展望を楽しんだ。八ヶ岳はまだだが、アルプスの稜線はすでに白く塗られていた。

10時30分下山開始。甲武信小屋あたりで単独行の男性と出会った。沢を登ってきたという。「60歳を過ぎてから沢登りを始めたが、面白くて病みつきになった。あなたもやってはどうか」と勧められた。8年前に登山を始めるきっかけになった先輩が沢専門で、さかんに誘われたことがあった。どうも沢登りといい、ロッククライミングといい、自分には合わない気がして未だに未体験である。紅葉と西沢渓谷の清い流れをちょっとだけ楽しみ、駐車場には13時45分に戻った。

後日、奥秩父の和名倉山に登った折り、雲取山〜甲武信ヶ岳〜国師ヶ岳〜金峰山の稜線がつながっているのを目で見て、いつか縦走してみたいと強く思うようになった。田中陽希さんがグレートトラバースでこのコースを東向きに歩いて(走って)いたのをテレビで観て、いっそうその思いを強くした。

写真左：甲武信ヶ岳山頂
写真右：富士山