翌朝5時25分に出発。初めはゆったり歩くが途中から勾配が大きくなり、ブナ平を過ぎて荒菅沢出合に着く。ここから急登が始まり、垂直に近い階段もあった。急登を登り終えると笹平に出て一安心。目の前に雨飾山がどーんと聳えている。花を楽しみながら進み、9時15分に山頂標識のある南峰に到着。やや雲が多いものの素晴らしい展望を楽しみながら写真撮影と食事。石仏と祠のある北峰にちょっとだけ寄って10時2分に下山を開始した。
笹平を歩いているときアクシデント発生!先頭を歩いていたS君が木の根っこにつまずいて登山道に手をついた。手首が相当痛そうだ。広いところまで行って元看護婦のママさんがタオルで三角巾を準備していたら、ちょうど登ってきたパーティが、自分たちは消防隊員だか救急隊員だとか言って、テキパキと枝で作った副木とタオルで三角巾を作ってくれた。お礼を言って下山を続けていたら第二のアクシデント発生。
ようやくブナ平を過ぎ、沢沿いの狭い登山路を歩いていたら、目の前を歩いていたSさんの姿がふっと視界から消えた。アッと思ったら、Sさんが足から沢の方に滑落していき、沢の手前で止まった。10m以上は落ちたようだ。道幅が狭いので片足を踏み外したようだ。慌てて沢に降りられるところまで下流側に先回りし、Sさんのところまで行ってみるとかすり傷一つなく、無事だった。思わずホッとした。斜面が草で覆われていたのに救われたようだ。岩がなくて良かった。なんとか登山道に復帰し、ようやく登山口に戻ったのは14時15分だった。
日曜日だったのでなかなか病院がみつからず、やっとのことで白馬の外科医院を探して連れていった。かなり長いこと待たされた。レントゲン検査の結果、手首が骨折していた。応急処置をしてもらい帰途についたが、途中で温泉に入ったか、また食事をどうしたか記憶にない。アクシデントが続き、全員呆然として余裕がなかったような気がする。特に2件とも目の前で起きたことだったのでショックが大きかった。雨飾山は花は素晴らしかったが、それよりアクシデントで記憶に残る山行になった。いつか機会があればもう一度登って、存分に花と景観を楽しみたいものだ。
写真左:笹平からの雨飾山
写真中:雨飾山南峰
写真右:雨飾山北峰
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