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北海道の朝は早い。4時46分に出発した。木下小屋を過ぎ、登りに入る。オホーツク展望台から海を見たら一面海霧に覆われていた。あちこちに「熊注意」の看板がある。用心用心。笛、鈴を持っていなかったので、大声を上げたりストック同士をぶつけて音を出しながら登った。650m岩峰から羅臼岳が見えた。羅臼岳は花の宝庫で、本州では見かけないような花も多い。名前を知らないのがつらい。弥三吉水、極楽平、銀冷水、羽衣峠を順調に過ぎ、大沢に入ったら雪渓が残っていた。結構長い。アイゼンなど持って来ていない。Yさんは慣れたものでスプーンカットの雪渓をすいすい登っていくが、初心者の自分はスリップが怖くておそるおそる一歩ずつしか歩けない。このころはまだキックステップなど知らなかった。だいぶ時間がかかった。
ようやく羅臼平に着くと山頂が目の前に迫ってくる。石清水で水を補給し、最後の岩場を登ると羅臼岳山頂だった。8時50分。展望は最高で、知床半島の先端の硫黄岳へ続く稜線、明日登る斜里岳、眼下のオホーツク海一面に広がる海霧にしばし見惚れた。早い昼食(遅い朝食?)を食べてゆっくりして、9時20分に下山開始。大沢の雪渓の下りをYさんはすいすい下っていったが、自分は雪渓端の斜面に生えている草を掴んでそろりそろり降りた。やっと雪渓を抜けると後は足早に下っていった。12時30分に駐車場に戻った。クマに遭わずに良かった。
それにしても北海道の山は本州と山容が違うように感じた。また、高山植物も低い標高から見られるし、花も珍しいものが多い。その後、駐車場奥にある無料の混浴露天風呂に入った。一つ一つが離れている三段風呂になっており、上から順に全部に入った。一番手前の風呂には女性も入ってきてドギマギした。女性は強い。汗を流した後、次の山斜里岳の登山口へ向かった。
写真左:大沢の雪渓
写真中:羅臼岳山頂
写真右:オホーツク海の海霧
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