暗いし雨なのでただ足元だけ見てひたすら登った。次第に勾配がきつくなるが黙々と登るしかない。写真を撮る余裕はまったくない。強い風雨の中、急坂を上り外輪山に出たが視界はなかった。外輪山を時計回りに歩いて山頂を目指すが、視界が悪いので位置が分からず行きつけるのか不安になる。7時52分ようやく山頂に到着した。
雨は収まったものの一面のガスで展望はゼロ。時折り風の具合で一瞬霧が晴れることがあって、お釜の崖が見えることがあった。この雨の中を登ってきた物好きな登山者が山頂にいて話し込んだので、思いのほか長居をした。8時21分に下山開始。途中で写真は一枚も撮らずまっすぐ下山し、11時51分に登山口に戻った。その後、函館までひた走り、無事フェリーに乗れて翌日午前中に栃木に帰着した。
自称晴れ男のYさんの御利益もむなしく最後の2座は雨中登山となったが、今回の北海道遠征はまずまずだった。本州とは趣の異なる山容、登山路。珍しい花々、それに無料または格安の露天風呂。札幌ではジンギスカン料理の人気店で本場の味も味わったし、念願のモエレ沼公園にも行けた。苦労したのはコインランドリー探し。
それにしても北海道は遠く、かつ広い。総走行距離は3,000km以上。栃木〜青森間が700kmなので北海道内を1,600km以上走ったことになる。残った利尻岳は2010年10月に登り、北海道の百名山は完登した。2016年以降、北海道内の二百名山・三百名山17座を目指し、3週間の遠征計画を立て実行しようとしたのだが、いずれもアクシデントで都合3回挫折した。旭岳〜トムラウシ山〜十勝岳の縦走もしたいし、いつかは実現させるべき優先度の高い宿題であるが、今のところ早くて2021年になる。北海道が遠くになりつつある。
写真左:登山口案内板
写真中:登山口
写真右:後方羊蹄山山頂
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