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ようやく雪渓を抜け、夏道に移ると避難小屋らしきものを作っていた。やっとのことで稜線に出て、白馬岳山頂には11時33分に到着した。さすが花の百名山。ここまで来る間、いろいろな花を見ることができた。雲が多く展望はよくなかったが、雲の間から下界や立山などが垣間見えた。石造りの山座同定盤で周辺の山の名前を大急ぎで読んだ。それにしても360kgの山座同定盤を、2回に分けたとはいえ人力で麓から担ぎ上げるとは!後日、新田次郎の強力伝を読んで感嘆するしかなかった。
先を急ぐので11時40分頂上に別れを告げる。杓子岳を越え、白馬鑓ヶ岳あたりから空模様が怪しくなり、ガスってきた。一泊目の天狗山荘に15時39分到着。早速テントを張るが、夜半から雨が降り出した。山岳用テントではないので、テントの床が水浸しになって大変だった。夜が明けてからも小雨は降り続いていた。Yさんはともかく、岩場初心者のEさんと自分には雨に濡れた不帰ノ嶮は難しいだろうと判断し、縦走は諦め下山することにした。
8時12分出発し、白馬鑓温泉に到着。念願の温泉に入る。雨は止んだもののガスっていて、温泉に浸かりながらの絶景は楽しめなかったが、満足満足。2時間近く居座って下山を開始。沢を越え、花を愛でながら下り、猿倉には14時41分に戻った。後立山縦走は叶わなかったものの、大雪渓登り、様々な花たち、鑓温泉、3,000m近い稜線上のテント泊など得難い経験をした、貴重な山行であった。
2013年8月に親不知から扇沢へ7泊8日のテント泊縦走を行い、白馬岳に再登頂した。一回目と違い快晴で大展望を満喫した。このとき、白馬岳初登頂の翌月、剱岳で出会って山友になった富山のMさんが友達二人と白馬岳に激励に登ってきてくれた。一緒に白馬山荘に泊まり、ビールで乾杯し旧交を温めた。その後、宿題になっていた不帰ノ嶮と八峰キレットを踏破し、日本横断の予行演習としての親不知〜扇沢縦走は無事終了した。その後白馬岳は再訪していない。いずれ足が治ったら室堂〜裏剱〜阿曽原小屋〜祖母谷〜白馬岳を歩いてみたいと思っている。来年または再来年の目標だ。
写真左:大雪渓を登る
写真中:白馬岳山頂
写真右:雪倉岳から白馬岳(左)と旭岳(右)(2013年)
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