最初は鳥海スカイラインを辿り、立派なトイレのある終点から道のない雪の斜面を登った。目の前にたおやかな山容の鳥海山が迫っている。滝ノ小屋、河原宿小屋も半ば雪に埋もれていた。夏道は隠れているので山頂を目指してほぼ直登した。傾斜がそれほど急ではないので登りやすい。最後だけちょっと急な登りを越えると外輪山に着いた。火口の中に新山と御室小屋が見える。外輪山のへりを歩いて外輪山最高峰の七高山へ。ピークには文字のかすれた木の標識が立っていた。岩木山、岩手山、飯豊・朝日連峰の山並みが遠く、雲海の上に見えた。少し戻ってスノーブリッジを渡り、火口の中に降りていった。岩場の急な崖を登り終えると10時55分新山山頂に着いた。
山頂には石板と木板の標識が置いてあった。11時9分に下山開始。登って来た道を戻るつもりだったが、途中で樹林帯の中でルートを間違えて焦った。なんとか復活し、14時10分に車に戻った。朝は雪で覆われていたスカイラインは、4駆車だろうか轍が出来ていて終点まで走れるようになっていた。スカイラインから車で下山している途中、振り返ると鳥海山の雄姿が青空の中に浮かんで見えた。それから次の山、月山の登山口に向かった。
鳥海山は2016年7月、師匠と再登頂した。このときは鉾立登山口から入り、花の百名山を満喫し御室小屋に泊まった。新山から日本海に沈む夕日を眺め、翌朝は七高山からご来光を拝み、日本海に写る影鳥海も見られた。初登頂はピークハントで余裕がなかったが、二回目は一泊二日でゆっくり歩けたので、鳥海山を堪能した。やはりこういう登山をしなければ、と痛感した。栗駒山や摩耶山、以東岳など東北の山に登ると鳥海山は一目で分かるのが良い。いつか飯豊連峰や朝日連峰の縦走に東北を再訪するつもりなので、ついでに鳥海山にもう一回登りたいと思っている。これまで残雪期と初夏に登ったので、次は紅葉の季節が良さそうだ。
写真左:新山
写真中:麓から鳥海山
写真右:影鳥海(2016年)
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