緊急事態宣言に伴い、4つの山岳団体が共同で登山自粛要請を出していますが、各団体のHPをよく読むと、必ずしも「登山は一切ダメ」とは書いてないですね。
【山岳四団体 共同宣言 4月20日】
事態の収束を見るまで山岳スポーツ行為を厳に自粛していただきますよう、山岳四団体としてお願いたします。
【日本山岳会HP 会員向け:新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の対応について 4月7日】
ただし、じっと自宅にこもり続けることは精神面、健康面に悪影響を及ぼすことが考えられます。オープンエアの環境で適度な散歩、ランニング、サイクリング、徒歩圏内での軽ハイキングを行っていただくことは専門家からも推奨されています(投稿者注:これは先の日記で紹介したニュージーランドの警戒レベル3の規制と同レベル)。
【日本山岳会HPのQ&A 4月24日】
Q2:自宅から徒歩圏内のハイキングコースを歩くことは散歩の延長と考えられるのでは?
A2:屋外での歩行は、近くに人がいない限りは問題ありません。軽いハイキングであれば、健康のために専門家も推奨しています。しかし、最近、公園での人の密集が指摘され、すでに人気ハイキングコースには同様に人が集まっていることが報告されております。普段から登っているご近所の山におひとりで登っている分には問題ないと思われますが、2メートル以内に多くの人が集まってくる「密集」の状態になると感染の危険性が高くなります。
【某労山系山の会HPより 4月7日】
現在停滞している山行活動については、ウイルス禍が収まるまで会山行を見合わせ、ホームページの活用や個人呼掛けによる現地集合・解散等で、公共交通機関や密閉空間での複数人数の同席を避けるなどの感染予防を心掛けたうえでの自主山行を推奨します。
【労山九州地区協議会HPの自粛要請文 5月1日】
今はこの緊急事態が少しでも早く終息することを願い、クライミングや登山は他県へ越境する山行、越境しなくとも登山者が多く集まる山や、計画内容にリスクのある山行の自粛を続けましょう(投稿者注:ニュージーランド警戒レベル2と同レベル)。
このように、少なくとも日本山岳会、労山は必ずしも軽ハイキング、軽登山までダメとは言っていません(他の2団体は4月20日の共同声明以外見当たらず)。
ヤマレコ内でも完全自粛派、里山・裏山はOK派、越県しなければOK派、普通に登山したい派等々、いろいろおられます。予想通り緊急事態は延長されますから、山に行けないストレスは溜まる一方です。
登山は登山先地元への影響、救助・医療体制崩壊のリスクが大きいことから一切自粛すべきという考えもあるとは思いますが、自分なりに(感染・遭難の)リスク管理をしっかりしたうえで、自己判断で近場の軽登山、軽ハイキングを楽しむのは許されるのではないかと思います(軽登山・軽ハイキングと登山の違いは何だ!とかいうツッコミはご勘弁を。常識、良識でお願いします)。もちろん、里山であってもリスクゼロではないので自粛を選択される方も多いと思います。
ちなみに、私は下記のような原則で週一回程度、徒歩圏内の里山を歩いています。ほぼ毎日近くの公園でウォーキングもしていますが、子供連れ家族、ウォーキング・ジョギングの人が多く、マスクをしていない人も結構います。徒歩でアクセスし、ほとんど人と会わない里山と人の多い公園、どちらが感染リスクが高いか明白です。まあ、遭難リスクでいうと逆ですが、、、
【登山自粛下のマイルール】
・体調、天気が?なときは行かない
・近場の慣れた山、リスクの低い山、密集しない山を選ぶ。ハーネスを付けるような岩山・沢、初めての山などは論外!
・必ず近場の日帰りで。遠距離、越県は避ける
・ソロまたは少人数の家族で。少人数の友人と行く場合はアクセスは別々に&ソーシャルディスタンス確保
・すれ違うときはソーシャルディスタンスを確保
・地図、GPS(スマホ)、ヘッデン、十分な食料、レスキューシートは必携(何かあっても自己完結で)
・アクセスは徒歩、自転車、車。公共交通機関利用は最小限に
・コンビニ、売店、トイレ、温泉などには立ち寄らない。ゴミは持ち帰る
・下山後、SNS等に公開しない
※ニュージーランドのように、警戒レベル(1〜4)に対応した登山の可否、可の場合のレベルを政府で分かりやすく規定(悪質違反は拘束)した方が、不毛な議論を必要とせず良さそうな気がしますが、まあ、日本では無理でしょうし、これはこれで賛否が出そうです。
↓暇つぶしの過去レコ(ヒマラヤ ランタントレッキング)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2224638.html
写真左:ランタン・リルン(7,234mm)
写真中:ヒマラヤの混浴温泉
写真右:アンナプルナ南峰(7,219m)
おはようございます。
自分の住む神奈川県厚木市はプチ田舎で郊外は丹沢山塊のふもとに里山が広がりますが、里山登山ですら自粛せざるをえないプレッシャーで中止しています。そしてさらに悲しいことに、外出自粛要請なんだから「平地のウォーキングですら許さないぞ」のような圧力もヒシヒシと(;´Д`)
都会は人口密度が猛烈ですから、公園、スーパーなど大混雑必至です。こういうところでは自宅から出ないでという指示はわかるのですが、地域性を無視した一律の同調圧力には、プチ田舎住まいのメリットにも関わらず正直肩身が狭いです。
AERIALさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
田舎では外部(他県ナンバー車など)からの来訪者への警戒が強いのは理解できますが、都会での同調圧力は、一見正論らしくみえるので始末が悪いですね。やはり権威のある機関が常識的なガイドラインを示すのがベターではないでしょうか。
一方で遠征登山や、立ち入り禁止場所でのBBQ、釣り、潮干狩り、レジャーボート等々のルール無視、マナー違反が横行している現状を見聞する度に日本の民度の低さを痛感します。政府への信頼度と関係があるのかどうか分かりませんが、、、
こんにちは、ikomochiさん
私にとって登山とは、人生に彩りを添えてくれるかけがいのない趣味だと思っておりますので
あまり政治やら自治論的な話題やらとリンクされるのは嫌だな〜と思っているので、頓着したい所ではありませんが
個人的には山行すべて取りやめております
山が云々の以前に人様に迷惑を掛ける(可能性がある)行動は自粛しようかなという所で
カナダにおけるコロナ禍の話題などを聞くに、後ろ暗い思いを感じてまで登っても楽しくないな思っております
https://3pomichi.com/3533
まさに単なる自主判断で自粛で(苦笑)
気になる人はそれなりに、気にならない人はそれなりにで皆さん過ごしては〜と思います(べき論は嫌いです)
最近は休業要請を拒否したパチンコ店なんかが叩かれてますけど、コンプラ的に問題ないけど道義的な話題って
其々個々人の納得話が前提なんで難しいですよね、私はパチンコとか全くやらないんですが、ヤフコメとかで血管切れそうになってる人にはちょっと引いたりしてます(笑)
追記
私は今般のコロナ禍の状況における登山に全く賛成するものではありません
ご自由にですが、オウンリスク且つSNSとか人目に触れる場所にあげる行為には全く賛成しておりません
それを踏まえてご自由にと言った所で、敵とか味方とか二元論の以前に個々の良識を信じたい派です
nandoさん、初めまして!
コメントありがとうございます。
おそらくnandoさんのような良識派が大多数だと思いますし、問題は両極端にいる人たちだと思います。ただ、どうしてもメディアやSNSでは両極端のことが目立つのでつい反応しがちになります
<気になる人はそれなりに、気にならない人はそれなりにで皆さん過ごしては〜と思います
まさにこれに尽きると思います
ikomochiさん、まったく同意します。
ヤマレコのなかにも、コロナ警官のコメが、うざい感じです。
もっともなものもありますが・・・
ボクの場合、県内の低山にクルマで行って、ソロでハイキングして気分転換しています。メジャーな山でもルートを考えれば、だれにも会いません。家の近所をジョギングするよりも、感染リスク・安全リスクともに問題はとても低いのです。
週1回ぐらいに控えているのに、頼まれてスーパーに買い物に行ったら、人の多さに危険を感じているのは私だけではないでしょうね。いちいち目くじらを立てて言うことはありませんが、買い物もひとりで来ない方のほうが問題は大きいと感じています。
クマ
kuma-sanさん、初めまして!
コメントありがとうございます。
「自粛警察」より「コロナ警官」の方がしっくりきますね これからコロナ警官と呼ぶことにします
買い物は、以前は家内と出かけていましたが、ここ一ヶ月以上家内にお任せ。なのでもっとも他人との接触機会があるのが健康のためのウォーキングだという皮肉
危険を顧みず医療、介護に当たっておられる方々、満員電車の通勤をせざるを得ない方々に感謝しつつ、粛々とハイキングに勤しむことにしたいものです。
至極同感です。
一般常識をもって判断すれば、理解できることと思います。
昨今のパチンコ屋騒動は醜いですが。
rexさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
常識が通じる人ばかりだったらどれほど良いでしょうね。そういう社会になれることを信じたいものです。
(1)色々と理由を並べて自分の行動を正当化する
(2)上記(1)に対して目くじらをたてる
(3)上記(2)に対して目くじらをたてる
わたしの眼には、上記(1)、(2)、(3)は全て人間のエゴから生じるものであり同じ土俵にいるように写ります。
(ちなみに自分は、どちらかと言えば(1)に近いほうかなと思っていますが)
今世の中で起きていることに立ち向かうために不要不急の外出を控えるべきこと、”不要不急の外出に起因して”、医療の現場に迷惑をかけてはいけないこと、以上の2点だけは議論の余地はないですよね。
昨今、コロナ症状でなくとも救急搬送されてきただけで、医療従事者は恐怖を感じるそうです。肺に多少の影を認めただけで、CT室やエレベーター、廊下をはじめ患者が通った場所は直ちに全消毒だそうです。そのために相当の時間と手間がかかり、コロナ以外の患者さんの診療にも大きな影響が生じてしまうとのこと。
このことは、いくら自分が気をつけて行動していても、生じさせてしまう虞が十分ありますね。
このことも、議論の余地のない事実ということになるのでしょう。
benriya-san、こんばんは。
コメントありがとうございます。
仰っしゃりたいことは重々分かっている積もりです。
そうは言いながらも如何なる人間の行動、思考はリスクゼロ、パーフェクトはあり得ないので、どこで折り合いをつけるか、を自分なりの良識、常識で判断して行動、言動に投影して自分なりに納得するしかないのでは、と思います。
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