今そこにある山の危険 [ヤマケイ新書] 岩崎 元郎 (著)
http://is.gd/xQhkrl
登山指導者歴の長い筆者の語る、山の危機管理と安心登山のヒント。山の先輩から実感のこもった語りで直に教えてもらっているかのようだった。
『だろう運転をしない― 道間違いの原因は、思い込みとおしゃべり』
『寒さが心配で防寒着をたくさん携行したときは寒くならず、タカをくくって携行していないときに寒気に襲われるマーフィーの法則、負けるが勝ち』
『十分な装備食料を準備するとザックが重くなって歩けなくなるからと、削って軽量化を計るならそのコースを歩く資格がない』
『登り始める前に防寒着は脱いでと注意を促しても、脱がずに歩き始める人が少なくない、そんな人に限って10分もすると衣服調整をとパーティにストップをかける。これからリズムにのっていこうという矢先の足止めだからリーダーはがっかりだ』
『ボーダーライン上にある山(ストックと軽アイゼンでもOKな山)なら出っ歯のアイゼンとピッケルを使い習熟しておく。アイスバーンになってたら怖いぜ、ストックじゃ滑落停止できないじゃん』
『歩き始める前に地図を広げ地図も正置してコース確認方向確認を』
『僕は臆病なので、危機管理のは得意なのだ(ex.北アは厳冬期ではなくGWに)』
『バテないために、1-ゆっくり歩く、2-水をよく飲む、3-日ごろのトレーニング』
『スクワットを一日10回をまずは一週間』
『滑落停止訓練していれば〜止まるかも知れないということがとても重要だし、それが自信になって不安でへっぴり腰にならず姿勢が安定』
『ガイドブックの中でも、コースガイド(文章のほう)を暗記するくらいに熟読しておくことが道迷いをふせぐコツ』
山岳部や山岳会などでは、こうした経験にもとづいた語りで、いろいろ学ばせてもらうんだろうと思うと、うらやましい。
こういう指導者にもっと指導をうけてみたいものだなぁ
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