山が好きって言えるかな

愛ってさ、風船の形をしてるんだ。
ふわふわ浮かんで手を放したらすぅーっとどこかへ飛んでいくよ。
いつかどこかで聞いた話だ。
そんな事ないと信じながらももしかしたら本当はそうなんじゃないかとも思う。本当に飛んでいくのかもしれないと思う。


恋から愛、夫婦の愛、
親への愛、子供への愛、
家族の愛、
結婚して子供ができて親の気持ちになって全ての事がわかったような気がした。
仕事の関係、普段の生活、店とお客、山への思い、
全てにおいても好きと嫌いと愛とで成り立っている。

言わなくちゃならない事は言わないとわからない。
でも普段から言っていないと突然言えるようにはならない。
WifeにもSteadyにも愛してるって言わなくちゃ。
息子にも娘にも世界でお前が1番可愛いって言わなくちゃ。
父にも母にも本当は照れずにありがとうって言えなくちゃ。
ヤマレコだと縁起でもないかもしれないが、いつ手を放したのか分からなかったらそこまでだ。

ラブソングのように愛してる、って言えるかな。
山が好き、って誰にでもわかるように言えるかな。
たくさん言おう。愛を語ろう。
伝わるからしつこく言おう。
何に於いても言い過ぎなくらいがちょうど良いのだ。
囁くよりは、うるさいくらいがちょうど良いのだ。