那須雪崩死亡事故、8名もの若い命が消えた。
時間が経過するに連れ、主催者側の数々のお粗末過ぎる対応が明らかになって来た。これまで憤りを抑えてきたが、もう我慢が出来ない。
「安全だと思った。」?「想定外だった。」?・・・冗談じゃない。そんな言葉で許されるなら、馬鹿でも出来る。
未熟な子供達を引率しながら、現場を自ら確認もせずに許可を下した権限者、現場状況を無視し、最低限の検証もせず、安全策も講じないまま斜面に突入させた″ベテラン″指導者達。そもそもなぜ猛吹雪の中高校生にラッセル訓練の必要性があるのか。新雪斜面の現場設定もベテランというなら、あの場所が素人判断とどう違うのか。ベテランというなら、誰よりも雪崩の怖さを知る筈だ。世に如何にいい加減な指導者が多いかを知らされる思いだ。
引率の下では学生には自己判断の「自由」(余地)もなかったろう。そんな状況下で死んでいったと思うと可哀想でならない。例え話、ヤマレコの未熟な大人がレジャーで無謀な被災をするのとは訳が違う。
そもそも、命を危険に晒しながら「講習だ!」、「訓練だ!」など、あり得ない話だろう。命に勝る何があると言うのだ。現にその後に示される遭難救助や山岳関係機関のベテランからも異口同音に皆無謀な自殺行為だと評されている。
この事態に主催関係者はどう責任を取るつもりか。恐らく屁理屈を並べて誰も責任を取らないだろう。(命の責任など取れる筈も無いが・・)
ビーコンなど後の話。今回の事故はそれ以前の基本的初歩的問題。
今回の様な馬鹿な�指導者″がいるから、スポ庁も禁止示達も出さざるを得ないのだろう。
亡き若者のご冥福を祈る。
栃木県教育委員会は今回の雪崩事故を受けて、県内高校生の冬山登山を全面的に禁止する方向で検討に入った。スポーツ庁は高校生の冬山登山を原則として行わせないよう各都道府県教委に通知してきたが、栃木県では登山計画審査会で審査した上で認めていた。
今後、審査会メンバーの県高校体育連盟や県警、県山岳連盟などと協議する方針。県教委幹部は「痛ましい事故を教訓にしなくてはならない」と述べた。
栃木県では高校の部活動で登山する場合、登山計画書を登山計画審査会に提出し、日程や避難経路の設定、装備などの審査で承認を受ける必要がある。大田原高校など山岳部の実力校を抱え、冬山登山でも承認があれば認めてきた。
一方、雪崩事故があった春山安全登山講習会は、「(登山ではなく)講習会との位置づけ」(宇田貞夫教育長)で、主催する県高体連は1963年から登山計画書を出さず、審査会にも通さずに実施してきた。
県教委の田代哲郎スポーツ振興課長は「安全には万全を期していると思っていたし、今までも無事故でやってきた。ただ、審査会を通せば事故を防げたのかもしれない」と述べた。(佐藤太郎)
朝日新聞社
(全文引用)
suge - gasa さん、はじめまして
朝日デジの記事紹介有り難うございました。
初めて読みましたが、禁止通達を無視した挙句、屁理屈を付けて審査会まで抜け駆けしていた、しかも長年。
高体連という組織全体が緩みきっているようで、根が深いですね。
こんな組織に子供達の命を託していると思うとゾッとします。
絶対にあってはならないことです。
これは、ある程度リスクを自覚して登る、大学山岳部の先鋭的登山などとは訳が違うでしょう。
亡くなった子供たちの友人が、「安全登山講習というなら、安全のために中止してほしかった」とコメントしていましたが、本当にそうだと思いました。
「ベテランというなら、誰よりも雪崩の怖さを知る筈だ」・・同感です。
16・17歳で人生を絶たれてしまった子供たち。希望に満ちた若者たちの命が失われたことが悲しく、あまりにも軽い判断をしたことに憤りを禁じえません。
指導者たちは、本当に山に登った経験を最近していたのでしょうか?
ラッセルをするような山に。
技術的なことを子どもたちに指導する、その経験は豊富だと思いますが、自分が山と向き合うこと、まずそれが疎かになっていたのではないか・・
「絶対安全だと思った」という指導者の言葉に強く違和感を覚えました。これは、罪を問われることへの予防線なのかもしれませんが。
亡くなった子供たちの無念を思い、ご冥福をお祈りします。
kamadam さん、おはようございます。
メディアが「自然災害」だから仕方がないと理解を示す遺族の姿や「ビーコン携帯が云々」などと、ピント外れの報道ばかりを続けるので、怒りの余り勢いで書いてしまいました。纏まりのない日記でしたね。
ヤマレコの意見も概して同情的なものが多い気がしますが、小生は当初からもう少し厳しく捉えていました。今回の事故には体制の弛緩や無責任さをあちこちに感じ、すべての対応に雪山のリスクに向き合う緊張感が欠けているように思いました。これを「人災」と呼ばずに何と呼ぶつもりか、と考えていたところです。
命の大切さを忘れた人達には、真に自然の怖さを理解することは無理なのかも知れませんね。
コメント有り難うございました。
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