故郷の恵み

　ふる里から今年も新米が届いた。
風光明媚で清流が下るふる里で作られた美味しい米だ。

「こちらには野菜や魚で本当に美味しいものが無い」と、いつもぼやいている私を知って、兄は四季折々にふる里の特産物を贈ってくれる。農産物は勿論、山菜(ウド、ワラビ、キノコ)から漬物(鰊漬、飯寿し)等迄年間ではかなりの量となり、家計的にも大助かりで兄に感謝だ。

ふる里の村は今では過疎化(往時15戸→現在7戸)が進み、卒業した小中学校もとうに無くなってしまったが、新鮮で美味しい自然の恵みは今も健在で嬉しく、生まれ育った者の誇りだ。

気休め程度だが、ふる里納税今年も僅かばかり遣るつもりだ。