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2020年11月30日 23:57日本百名山の短歌全体に公開

短歌の詠う百名山 2 羅臼岳

羅臼町から見た羅臼岳       羅臼峠から見た羅臼岳     羅臼平から山頂
北海道百名山紀行・羅臼岳 2012年08月19日(日) [日帰り]
ヤマレコ感想」
今日登って来ました。今阿寒湖です。とても疲れました。長い。寝ます。2012.8.19
知床の山は海抜100mもないところから登り始める。木下小屋の高さも低い。だからまるまる歩くので長い。
羅臼平まで、道は難しいところはない。だけど疲れる。
羅臼平から山頂までの道は変化に富んでいる。火山の噴火の熔岩ドームをよじ登るのは面白い。
天気は太平洋側に雲蟻、オホーツク側は晴れている。硫黄岳まで眺めやると歩きたくなる。
初めての北海道だけど、なんどでも来て見たくなる雰囲気がある。羅臼岳は本来、硫黄岳まで縦走して味わいつくすのが理想だろう。だけどわたしは山頂からの景観を眺めて我慢しないといけないだろう。
羅臼平で大人のキタキツネに出会う。北海道はいい。
羅臼ではクマのことに触れないといけないでしょうが、残念ながら、クマにはで合いませんでした。日曜日ということあって、かなりの登山者で(といっても関東近辺とは比較になりませんが)にぎわいました。
帰りは知床峠を通り、峠から見る羅臼岳は実にどっしりして、身近に見えましたがルートはありません。観光客に混じり、見上げていました。羅臼町から見上げた羅臼岳は立派でした。(2012.8.20)
深田久弥は羅臼から登っている。羅臼から見上げる羅臼岳の姿を彼は見ていない。天気に恵まれなかったのだ。
村営の羅臼温泉というのはわからずじまいであった。
私を百名山にいざなったのは佐古清隆で、かれの「ひとりぼっちの日本百名山」山と渓谷社1988年がある。たぶん今では古典的な本になっているだろうが、この本に憧れていた。1946年生まれとある。彼は羅臼岳の帰りに雄阿寒に登っている。彼も阿寒は二つ登っていた。
こういうのをネットで見つけた
河骨のはなかんざしに羅臼岳  (八木ふみ子)
硫黄山の岩場に湧きし噴煙は荒寥として風にたわたう  (岡田エツ子)
・・・・・・・・
「羅臼岳に登る」
18日の午後、斜里岳から下って、ウトロから木下小屋まで下見に来たが、駐車場はあったがネットもつながらず、不便さを感じてウトロの道の駅まで戻った。翌朝4時過ぎにウトロから木下小屋に来て、身支度をして、
     
5時前に出発する。木下小屋と言うのは、の道の開拓者の木下弥三吉に因むのだろう。この小屋に泊まりたかったけれど、オープンな感じがしなかった。ホテル地の果ての付属の経営のようで、歴史遺産かも。帰りに立ち寄ったらおばさんが一人で番をしていて飲み物も食べものもなく、ホテルに行ってくれと言われた。登山口の脇に「ヒグマに注意」の看板があって北海道らしい。
「グマちゃんの住処なので、くれぐれも注意」とのことで、ヒグマはどこにでもいるから、ゴミだけは持ち帰りましょうとの注意。人間の食べものの味を覚えると人を襲うようになると書いてある。とはいうもののヒグマなんぞに出会ったこともない。樹林帯を一時間ほど行くと、弥三吉清水という水場に着く。何人もの登山者がいた。そこで一息入れて登り始めると極楽平とある。年配の登山者グループが居たので挨拶をして先に行く。明るい朝の道をゆくと銀冷水にくる。この脇に携帯トイレ用のブースが二つある。携帯用トイレを持っていくのが決まりなのだ。ここから大沢口までひと登りすると、警官がガラッと変わり、大きな水の無い沢に出て、ここから羅臼平への割とハードな登りになる。岩場があったりして面白い。大沢を詰めると広い原に出る。そこが羅臼平だ。羅臼平を挟んで右に羅臼岳、左が硫黄岳へと連なる知床尾根だ。この平も広い。登山者が休憩している。この原でキタキツネをみる。道標にしたがって羅臼岳を目指す。廃松の道を抜けて羅臼の岩だらけの道に突入する。この山頂部分は大きな岩が積み上がったような塊で、土を踏まず、岩の中を登り、ひょこっりと山頂に出る。羅臼平から山頂まで1時間を要した。
深田久弥は利尻と同様に羅臼の山頂でも天気に恵まれなかったが、私は違った。オホーツクの海と太平洋の海とを眼下にみやり、正面に硫黄岳に続く知床の背骨をなす尾根をみる。これほど雄大な風景もあるまい。

知床の地の果てに立つ羅臼岳登り来れば海青々し   逸雲
北の果て一人旅して山巡るこの喜びに吾若々し
山頂で遊んで、いよいよ下る。満足度十分である。下りの足取りは軽い。羅臼平にでたらキタキツネがいた。人を畏れる様子がない。3人の若者が休憩していたので声をかけた。地元の30代の仲間だと言う。ちょうどこれから下ると言うので、一緒に下ることにしたが、彼らは早い。大沢の下り、銀冷水、極楽平の手前まで30分を負けずについていったが、さすがにギブアップ、67歳の歳ではここまでだ。弥三吉清水まで49分で下ったことになる。いや悔しいけど歳に負けた。彼らを先にやって弥三吉清水でしばらく休んで下り始めたら、
一人の年配の男性が登ってきた。どう見ても登山の姿ではないし、それに登ってくる時間が遅いから、声をかけた。事情を聴いたら、70を過ぎた人だが、山などやっていなかったけど、分け合って山に登ると言ってやってきたと言う。もっと早い時間に登り始めないと危険だから、今日は遅すぎるから下りなさいと言った。夫婦喧嘩が登山の下人だったらしいのだが、ともかくそうアドバイスして私は下った。その後その人がどうしたかは知らない。木下小屋に午後1時に着いた。
これから阿寒に向うことにして、羅臼峠経由で羅臼の街に出て、阿寒へ向かうことにする。羅臼峠から見た羅臼岳と羅臼から見た羅臼岳が、1600mの高さとは言え0メートルの海岸から見上げれば迫力がある。羅臼の街で食事をして、夕方阿寒湖の街に着く。

知床の岬の山にかたまりて残れる雪は海の上に見ゆ  五味保義「清峡」

8/18 斜里〜ウトロ道の駅
8/19 ウトロ道の駅―木下小屋4:55〜6:14弥三吉清水6:30〜極楽平6:35〜銀冷水7:14〜8:00羅臼平8:15〜9:15羅臼岳9:45〜10:25羅臼平10:30〜11:19弥三吉清水11:35〜13:00木下小屋

   
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