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短歌で詠う百名山35 高妻山
ふりさけて高妻山のはるかなる険しきみちはわが行かずけり 北山秋雄
「日本山岳短歌集」の1首である。今のところこの1首以外に見つけられないので、とても悲しい思いがする。
戸隠山の歌はあるけれど、高妻山はでてこない。むしろ黒姫山の方が親しまれているようだ。
短歌で詠う百名山 34火打山
写真�〔�高山の頸城三山
写真��黒姫付近から？
写真�Ｅ澆硫仟濃海半道�
深田久弥はその「日本百名山」の火打山について、越後人の高頭式の「日本山岳誌」に火内山がのっていないことを不思議であり、遺憾だと述べている。徳川時代から妙高と焼岳は地誌にながあるのに火打
短歌で詠う百名山38 皇海山
皇海山のこんもりと頂きの鈍重とはかなり悲しい在り方ではないか
(自作）1992.11.「芸術と自由」
下野国日光の山並みに一座する皇海山は、百名山の中でも一番人気のない山だと、私の山仲間のYumeさんが云う。どこでそのような情報を掴んだのは知らないが、確か
短歌で詠う百名山13 岩手山
岩手山を詠える歌
皇太子の御歌（今上天皇）
旅の朝の窓より見れば岩手山真向かいに立つふもと紅葉 （八幡平市HP）
「盛岡の短歌」第8回 年間最優秀歌
鈴木 操 いつの日も凛と聳ゆる岩手山めげずに生きよと鼓舞する如く
岩手山と言えば石川啄木であろう
短歌で詠う百名山 27 巻機山
百名山を詠み込んだ短歌を探すのも、面白いが、見つけるのが苦労する。この巻機山もネットで見つけた一首です。いまのところこの歌だけです。越後の名の知れた山なのに悲しい思いがする。
頂きに白雪残しそびえ立つ巻機山に春の訪れ
写真：巻機山 撮影場所：新潟
短歌で詠う百名山 51 黒部五郎岳
薬師嶽に朝日照り始め黒部五郎の暁はつめたし口すすぐ道
柳瀬留治と言う富山の歌人がいた。歌集「立山」があり、山の歌集を書いた最初の人ではないかな。北アルプスの山では、この人の歌を抜きには語れない。その歌集に
「槍より薬師、立山縦走」昭和9年8月11日~
大岳山頂 下毛無岱 縄文遺跡からj八甲田山
短歌百名山11 八甲田山
深田久弥は冒頭に
「八甲田という名称が、この山の性質を現わしている。前岳、田茂荊岳、赤倉岳、井戸岳、大岳小岳、石倉岳、高田犬岳の八つの峰と、その山中の所々に湿地、つまり田が多いので
みちのくコザクラ 山頂の奥宮で 山頂からの夜景
短歌百名山10 岩木山
津軽海峡を越えて奥羽地方の山に移る。最初の山は岩木山である。津軽富士とも呼ばれる山だ。深田久弥はは、石坂洋次郎氏の初期の短編に『お山』と、津軽と言えば太宰治の「津軽」からこの山の紹介をする。
短歌百名山 ８ 幌 尻 岳
私にとって北海度の山を一気に登る計画を立てるにあたり、もっとも畏れた山が幌尻岳であった。と言うのも深田久弥の幌尻岳の登山に次の一節があって、それが頭にこびりついていたからだ。
彼が幌尻岳に登ったのは新冠川上流からだった。その一節が私の記憶に深く残っていた。深田は
短歌百名山 （９）後方羊蹄山
深田久弥のこの山の紹介はこのように始まる。
「函館を発って札幌へ行く汽車で 私たちの眼をそよだたせる山が一つある。まず駒ヶ岳、ついで後方羊蹄山。駒ヶ岳の颯爽とした尖峰よ胸の透くような眺めだが後方羊蹄山はドッンリと重く 一種の圧迫を感じる。古来蝦夷富士と呼よれただけあ
短歌百名山 （７）十勝岳
「十勝岳に源を発した川が美瑛の町を流れている。松浦武四郎が初めてこの地へ来て、その川の水を飲もうとすると、アイヌ人が「ピイエ、ピイエ」と叫んで留めた。ピイエとは油ぎったという意で、それは十勝岳に噴く硫黄が混っていたからである。美瑛という名はそのピイエから来た。
町
６ トムラウシ
私が高校生の時に深田久弥の「日本百名山」の本が出され、手にした時に北海道の山、トムラウシ、幌尻岳という山の凄さを知った。夢の様な奥谷に思えた。
深田はトムラウシについて
「トムラウシを眺めて初めて打たれたのは十勝岳からであった。美瑛富士の頂上から北を見ると、尾根の長
写真の説明
左：雌阿寒6合目からの雄阿寒岳 中：永田峠からの雄阿寒岳 右：雌阿寒の山頂
雄阿寒岳
阿寒岳は雄阿寒と雌阿寒がある。
深田久弥は阿寒岳について石川啄木と江戸時代に蝦夷地を探索した松浦武四郎に触れている。
深田が雄阿寒岳に登ったのは一九五九年だ。当時は雌阿寒は登山禁止であっ
短歌百名山（３）斜里岳
深田久弥はこの山に着いてこう切り出す。
「斜里岳はかねてからその姿を写真で見て、私の憧れの山の一つであったが、初めてその実景に接したのは昭和３４年（1959年）八月下旬であった。釧路から網走に向う汽車に乗って釧路と北見の国境を越え、斜里原野に下って行く途中、車窓の右側に大
２ 羅臼岳 １６６１ｍ
深田久弥の羅臼岳紹介の一節
「知床半島というのは細長い山脈の突出であって、殆んど平地がない。海のきわまで山が迫っている。その山脈のおもな峰々を半島の附け根の方から数えて行くと、海別岳、遠音別岳、羅臼岳、硫黄山、知床岳などがあり、羅臼岳が最座局い。全体が火山脈であるが、殆ん
１ 利尻岳 １６６１ｍ
深田久弥の文
「礼文島から眺めた夕方の利尻岳の美しく烈しい姿を、私は忘れることが出来ない。海一つ距ててそれは立っていた。利尻富士と呼ばれる整った形よりも、むしろ鋭い岩のそそり立つ形で、それは立っていた。岩は落日で黄金石に染められていた。」
これは冒頭の一節だ。とても美し
羅臼町から見た羅臼岳 羅臼峠から見た羅臼岳 羅臼平から山頂
北海道百名山紀行・羅臼岳 2012年08月19日(日) [日帰り]
ヤマレコ感想」
今日登って来ました。今阿寒湖です。とても疲れました。長い。寝ます。2012.8.19
知床の山は海抜100mもないところから登り
日本百名山の短歌 64 八ヶ岳��
高校生の時に単独で県境尾根を往復して、赤岳に登った。当時の古い写真があるのだが、記録はない。（写真は当時のもの。1962年夏 県境尾根ピストン）
だから、百名山で２番目に登った山は八ヶ岳の主峰赤岳です。
八ヶ岳の短歌
天そそりみ雲ふりつむ八ヶ岳見つつを来
2010年10月わが家からの富士山（朝と夕方）
ヤマレコの登山記を修正しつつ、短歌も新たに詠んでますが、今、登山記を整理しながら、日本百名山を詠んだ短歌も一緒に整理してみようと思い立ち、昭和10年に発行された山岳短歌集をもとに、短歌を鑑賞してみます。
最初は富士山です。歌人は戦前の人です
利尻岳を詠んだ歌は多くはない。
石樽千亦という歌人が多く詠んでいる。
やつやつに沈み沈みて利尻嶺は頂のみぞ海に残れる
利尻嶺の後ろあかるくかがやきぬかなたの空の朝はやみかも
島にても見かてにしつる利尻嶺の巓（いただき）高く波の秀にみゆ
斉藤茂吉
ようやくに遠ざかるなり稚
日記
カテゴリー「日本百名山の短歌」の日記リスト
全体に公開
2024年 05月 25日 22:33日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 白山 87
87 短歌で詠う百名山87白山
藤井正吾「山の歌」白山
古に行きつき難きと嘔（うた）はれし白山の峰ゆほびかなりけり
白山を眺むるる小屋のベンチにて酒にし酔へば寄る秋茜
山火事に焼けし這松別残んの祠の脇に白白と伏す
白山の名高きゆえに殊更に人訪はぬ歩みぬるかな
《古今和歌集の白山》
君が
2024年 05月 25日 20:57日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 伊吹山
松村栄一・歌集「やますげ」
旅よそほひまだ解かなくに伊吹山雪に白しと家人に言へり
さかり来て伊吹山遠しここにして麓の雪も見えずなりたり
宮冬二 歌集「群鶏」
粗々しく伊吹連山朝明けて襞落の霧の動きつつあり
若山冨志子
伊吹山はわが哀楽のまにまにし面がはりするやまにぞありける
平田泰三
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2024年 05月 25日 20:46日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 90 大台ヶ原
90 大台ヶ原
古き名の大平はこれ細谷の小さき木橋に記して残す 村松英一
望み久しき大台ケ原へ年たけていたはられつつのぼらむとする
植松壽樹
身にとほる寒さに耐へて山頂の小屋に一夜をあかさむとす 葉山 紫
風に折れし杉の木肌
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2024年 05月 25日 19:32日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 91 大峰山
91 大峰山
みちのくに吾は生まれて大和なる山上嶽にけふぞ雲分く 斎藤茂吉
いにしえの山伏とものいきほいを現のごとく霧たちのぼる 々
大峰についに登りぬわが友のきくまにま雲のなか来て 々
中空にうつそ身浮かす岩のぞきげに女をばþゆるさざりけり 尾上紫舟
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2024年 05月 25日 19:30日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 92 大山
中国地方の名峰大山の歌です。
92 大山
大山の峰の木原を遠入日あかくそめゐてきざす夕冷え 木下利玄
大山の木原の上に星冴えて夜さむ嵐のさわがしきかも 同
大山の弥山に雲はたゝなはりあかつき起きのさむくすがしも 同
大山をおほえる霧は昨夜より走りくだりてまちをばつつむ 宮
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2024年 05月 25日 19:23日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 93 剣山
四国の剣山の歌
93 剣山
近々と剣山山頂そこに見ゆ忘れざりけるまどか青嶺 五尾延忠
ななかまど銅弾つつじ一色に染まる樹氷をとぐ風の音 片岡イセオ
ジロウギュ・ツルギと続く山の端よおんなのような夕映えは来む
斎藤祥郎
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2024年 05月 25日 19:17日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 94 石鎚山
94 石鎚山
また、『万葉集』に登場する「伊予の高嶺」が石鎚山だとする指摘もある。『万葉集』巻第三の「山部赤人の伊予の温泉に至りて作れる歌一首あわせて短歌」（３２２・３２３）である（７）。
皇神祖（すめろき）の 神の命の 敷きいます 国のことごと 湯はしも 多にあれども 島山の 宜しき国 と こ
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2024年 05月 25日 19:12日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 蓼科山 63
63 蓼科山
限りなく晴れたる空や秋草の花野にとほき蓼科の山 赤木赤彦
草枯丘いくつも超えて来つれども蓼科山はなほ丘の上にあり 同
信濃には八十の高山ありといへど女の神山の蓼科われは 伊藤左千雄
さびしさの極みに堪えて天地に寄する命をつづくおもふ 同
蓼科の前山見えて流れ
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2024年 05月 24日 13:49日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 65 両神山
65 両神山
両神山は埼玉県の山ですから、たくさんに詠まれて良いのですが、意外と少ないです。
深田久弥の百名山では、『両神山はイザナギ・イザナミの両神を祀ってあるところから、その名がきたと伝えられている。わが国の各地にある「二上山」ももとは二神山であって、ニ峰相並んで雌雄神の様に立っている。とこ
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2024年 05月 24日 09:13日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 55 穂高岳
短歌で詠う日本百名山 55 穂高岳
穂高岳を詠った歌は多い。現代では尚更であろうが、ここでは、私の目にとまった範囲の歌を歴史的に辿れるように見てみたい。明治後年、近代スポーツの惣明期、「日本アルプス」としてイギリス人ウェストンによって紹介されてはじめて国内にしられるようになった。短歌を集めて
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2024年 05月 24日 02:31日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 97 阿蘇山
97 阿蘇山
九州の山で残されていた山が阿蘇山だった。
阿蘇は2度登った。いや、3度だ。一番最初は中学卒業の春休みで長崎県大村市の一ノ瀬さんの家に遊びに行った時だ。父の戦地で一緒であった人で、復員を先に譲ってあげた縁でつながっていた。その人の案内で、息子さんと一緒に上ったが、正治氏は50半ばで、
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2024年 05月 22日 09:11日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 44 筑波山 「万葉集編」
大変に恐縮ですが、ネットで万葉集の筑波山の歌を調べたら、いきなりどーんと、出ておりまして、これはその先に研究された内容をいただくしかありませんので、引用して、私も学びたいと思います。
しかし、富士山の歌も、このようにして調べたら出てくると思いますので、「万葉集に学ぶ山の歌」編をいずれ構成してみよう
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2024年 05月 22日 08:59日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 44 筑波山
筑波山の短歌
44 筑波山
舟寄する夕川岸の葦の上にかすかに見ゆる小筑波の山 落合直文
狭衣の小筑波嶺ろのたをりには萱ぞ生ひたる苫のふき萱 長塚 節
目をかれぬ筑波繁山ほの白く霞たなびき春の月てれり 岡野直七郎
小筑波の町の灯明りたかだかと見えつつもとな
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2024年 05月 19日 16:12日本百名山の短歌
「日本百名山の短歌 」
私はヤマレコとアメーバーブログにー「百名山の短歌」を書いてきましたが、幾度も息切れして、いまだ完了していないのですが、私のノートには荒島岳と屋久島と皇海山、巻機山、雨飾山が難関でした。唯一、歌にないのが、「平ヶ岳」ではないでしょうか。皇海山も怪しい感じでしたが、一首見つけたと思います。
今年の
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2024年 05月 19日 05:50日本百名山の短歌
近藤篤氏の歌集「荒島岳」より
近藤篤氏の短歌
雪靄の空のあなたに白妙の越の白山浮き上がりみゆ ｐ20
まれまれに晴れたる空や連なれる越の白山光る見ゆ
元朝の朝の光りを背に負いて越の白山ひょうに光る
（＊うすい藍色）
岳樺林の深雪踏み上り仰ぐ越の白山
青霞む遠山の上に白山は浮き上が
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2024年 05月 19日 03:32日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 荒島岳 88
荒島岳の短歌は、近藤篤著「歌集 荒島岳」より、以下の歌をいただきました。
＜荒島岳の歌＞
昇り来て片照らす明暗の荒島岳をあかむらさきに ｐ30
ひと群れの鉾杉の上白妙の荒島岳は天に裾引く ｐ31
朝光に浮かび出でたる荒島はほの明かりつ稜線長し ｐ34
朝茜褪
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2024年 04月 05日 21:27日本百名山の短歌
短歌で歌う百名山
短歌で詠う百名山も、途中で息切れしておりますが、最後の投稿が、いつでしょうか。その後に胃癌と不整脈で入院をして手術したり、という2020年代ですが、今、百名山の短歌を、再び整理し始めたのですが、いわゆる歌人という文学に残る方の歌では、見つからない山が正直ありまして、屋久島の宮之浦岳は、私がネットで見
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2023年 08月 02日 16:43日本百名山の短歌
山靴の歌：鷲羽岳 53 ・水晶岳 52・烏帽子岳縦走
別のブログに投稿して忘れていました。百名山の短歌で、水晶岳は中西悟堂氏の歌が一首、その中に取られていました。私の歌もあり、鷲羽の歌は私の歌でお許しいただくと、百名山、それぞれ歌が詠まれることになります。つたない歌ではありますが、山好きのご愛嬌とお許しいただきたいと思います。1999年に山友と一緒に歩
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2023年 08月 01日 08:50日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 100 宮之浦岳
短歌で詠う百名山100 宮之浦岳（屋久島）
山本克夫
それは生が静としてあるような屋久島の千年杉の緑に眠る
虹雲
青霞む風の流るる屋久島に雲乗る童は詩人山尾か
永劫の風となりしか屋久島の山尾三省の海山香れ
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2023年 07月 31日 20:01日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 96 祖母山
短歌で詠う百名山 祖母山
「日本山岳短歌集」
波野高原いろかはるところおのづから祖母ぞ起これり群山を裾に
持田勝穂
遠き野は見えわたりつつまな下の深谷に日のかげれる 同
祖母山を詠んだ歌は少ない。右の持田の歌のみしか見つか
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2023年 07月 31日 19:57日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 95 九重山
短歌で詠う百名山 九重山
久住山
久住山霧をむら濃に吹きぼらふ峰尨の風肌に痛しも 須田伊波穂
眼下の谷底に沈む霧深したぎちの智も今はきこえず 持田勝穂
夕まけて青樫の紫は風だちぬ木の下行くに寂しさわくも 同
こよひここに泊ると張りし笹原の天幕めぐりて喝くきりぎりす
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2023年 07月 31日 19:54日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 98 霧島山
短歌で詠う百名山 霧島山
歌人の詠める歌（日本山岳短歌）
霧島山
朝まだきすずしくわたる橋の上に霧島ひくく沈みたり見ゆ 良踪 節
大きなる霧島山の抱く空にのこりて白しありあけの月 輿謝野 寛
霧島は峰多くして蔭の色日なたのいろの山のかさなる 輿謝野晶子
古事にこころ遠行き神
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2023年 07月 31日 19:51日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 99 開聞岳
短歌で詠う百名山 開聞岳
「日本山岳短歌集」
その肩に光るつばさと見るばかり白き雲立つ開聞が嶽 与謝野寛
吹きよせて峰にみだるる白雲のなだりくだればくもろ松原 松田常憲
しどみ並木すぎておりたつ枚聞の社にせまり開聞のゆゆし 千種 芳
如月のけふまぎれなき春霞開聞岳はほのぼのと見ゆ
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2023年 07月 31日 18:22日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 荒島岳 88
日本百名山の短歌 88 荒島岳
日本百名山の短歌 88 荒島岳
「私の故郷は石川県大聖寺だが、母が福井市の出だった関係から、中学（急性）は隣県の福井中学に入った。山への病みつきはその頃からである。・・中学に、三年の時であったか、・・姉の嫁ぎ先である福井県の勝山町まで行った。たしか春休みだったと思
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2022年 08月 10日 22:19日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 54 槍ヶ岳��
日本百名山の短歌 54 槍ヶ岳��
短歌に詠われた槍ヶ岳
窪田空穂
窪田空穂は明治十年六月八日、いまの長野県松本市和田、昔の和田村に生れ、幼い時より安曇野の山々に親しんで育つ。若き日より文学を志し、第一詩歌集『まひる野』で世に出て以来、短歌の世界にあっては大きな山脈となった人物である。その空穂が
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2022年 08月 09日 09:51日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 50 薬師岳
日本百名山の短歌50 薬師岳
薬師岳は私が経験した山の中でもとても大きな山である。どのように大きいかと言うと、深田久弥もその「日本百名山」の中で、三度も書いている。
冒頭に「立山の弥陀ヶ原まで上がってきて、まず目を惹くのは薬師岳だろう。南北に長い山の背を、弥陀ヶ原からは縦に望むことになるので、、
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2022年 08月 08日 08:35日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 49 立山��
日本百名山の短歌 49 立山��
「はじめに」
武漢ウィルスのために、スティホームを自衛のために求められている二〇二〇年の五月、山に行けない無念の思いを、以前に書き留めて置いた「山の短歌」を整理してみました。私のヤマレコ日記に、「日本百名山の短歌」と言うテーマで書いていましたが、途切れています
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2022年 08月 08日 06:59日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 73 天城山
伊豆の天城山です。 沢山詠まれています。後日修正ありです。
前田福太郎
熱きゆゑ動かずにゐる湯の面へ天城の山が揺れつつきまる
若山牧水
霜どけの崖ゆ落ち来るさざれ石のさびしき音は道に続けり
天城道三椏畑の側ゆけばその花にほふ雪に濡れつつ 天城嶺の森や深みかうす暗く降り
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2022年 08月 08日 06:47日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 72 富士山
日本百名山の短歌 72 富士山��
なにはともあれ、富士山です。日本の国のシンボルですから、当然歌人にとっても、歌の対象になります。
（後日修正をいたします。）
72 富士山
正岡子規
富士を踏みて帰りて人の物語聞きつつ細き足さするわれは
服部躬治
見かへれば雲より外のものもなしいづ
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2022年 08月 05日 05:36日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 48 剱岳
日本百名山の短歌48 剱岳��
2020年05月15日 11:09全体に公開
「北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剣岳であろう」と、深田久弥は『百名山』の剣岳の出だしに書いているが、誰しもが北陸道を走るときに、剣岳の際立った姿を目にすれば、この表現が確かであると思うであろう。
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2022年 08月 05日 05:24日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 47 鹿島槍ヶ岳
47鹿島槍ヶ岳
原稿版 後日修正あり
柳瀬留治（「山旅五十年」
真砂嶽砂に憩えば後立の鋭き鹿島槍ヶ岳岳霧より現はる
鹿島槍に深く食い入る鹿島川の秋冷ゆる沢を辿り来し
ななかまどのその実その葉も朱（あけ）に染み鹿島槍ケ嶽秋たけむとす
鹿島槍の嶺に立てばまなかひに天さえぎれり劔嶽の秀は
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2022年 08月 05日 05:22日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 46 五竜岳
46 五竜岳
原稿版 後日修正あり
逗子八郎
ながながと半日つづくといふ中背の尾根唐松五竜鹿島槍の稜線を目に滲ませつつ下る
柳瀬留治
春雪の白馬は右に大いなる五竜嶽左にみゆる八方尾根
植松壽樹
岩尾根の裂けて壁立つ此方より彼方の岩へ踏み越えむとす
水原秋桜子
花すぎし林檎や雪に
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2022年 08月 05日 05:18日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 45 白馬岳
日本百名山の短歌 45 白馬岳
原稿版 後日修正
中村憲古
山のうへに手にとるごとき星かげや北斗星かたむく白馬岳あたり
木下立安
みすずかる信濃の國の高山の天てる雲井近くしあるも
矢部道気
土用すぎて雪解初めし高山に萌ゆる草あり赤かりにけり
柳瀬留洽
夏山
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2022年 08月 05日 05:13日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 44 筑波山
日本百名山の短歌 44 筑波山
（原稿版 後日修正）
44筑波山
落合直文
舟寄する夕川岸の葦の上にかすかに見ゆる小筑波の山
長塚 節
狭衣の小筑波嶺ろのたをりには萱ぞ生ひたる苫のふき萱
岡野直七郎
目をかれぬ筑波繁山ほの白く霞たなびき春の月てれり
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2022年 08月 05日 05:05日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 41 草津白根山 42 四阿山
日本百名山の短歌 41 草津白根山 42 四阿山
原稿版 後日修正いたします。
41 草津白根山
斎藤茂吉「白桃」
白根山の鋭く延びしなだれをし雲晴ゆきて人見るらむか
平田泰三「北町三丁目」
草津白根火口に立てば肌にさす尾根わたる風ひょうひょうとして
松村英一 二〇首
泥流のい
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2022年 08月 05日 05:01日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 40 赤城山
日本百名山の短歌 40 赤城山
原稿版 後日修正
40 赤城山
会津八一「山光集」
あかぎねの をちかた とほきやまなみに ふたら さやけく くものよる みゆ
五味保義
外輪山の陰おちし谷を下りつ日すがらありし霜柱踏む
窪田空穂
見がまほしき二荒高山裾長き赤城の山も雲ゐにし見ゆ
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2022年 08月 05日 04:58日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 38 皇海山 39 武尊岳
日本百名山の短歌 38 皇海山 39 武尊岳
原稿版 後日修正
38 皇海山
1992年自作
皇海山のこんもりとした頂きの鈍重とはかなり悲しい在り方ではないか
外池貞吉
庚申山
ひえひえと飛びくる山霧は案内者の髭にかかりて雫となりつ
ここに生いて雪制草は花さけり岩のぼりゆ
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2022年 08月 04日 19:52日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 37 日光白根山
37 日光白根山
日光白根山は、男体山と並んで親しまれているやまで、この山も多くの歌人の詠う山です。
日比野道男
湖越えて白根の山に消えのこる雲は朝日に照らされにけり
藤渫古実
深山木の倒れ木あまた越えて来つ大の入りけむ跡さへもなし
山川のひびきも鳥の啼く聲もつひに聞えず峯
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2022年 08月 04日 19:20日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 43 浅間山
日本百名山の山の中で、一番多く詠われているのは、富士山であり、筑波山であるが、この浅間山も多くの歌人に詠われていると山としてはトップ三山と言えるだろう。（ ）で括った歌は浅間山を直接歌っていないので、私としては対象外
43 浅問山
伊藤左千大
片寄りに烟は下る浅間根の雪いちぢるし有明月
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2022年 07月 10日 08:40日本百名山の短歌
荒島岳の短歌を得た
先日、歌集「荒島岳」を福井のコスモス支部で読まれているとのことで、コスモス短歌会に問い合わせいたしましたところ、近藤篤さんの息子さんである方から以下の様なメールを頂き、荒島岳の歌を得ました。
↓
Hagureさま
81歳になった近藤＊＊です。詳しいメール有り難うございました。
百名山の短
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2021年 07月 15日 13:00日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山が止まっている
7月に入って短歌百名山が停滞しています。37番目の奥白根山で泊まっています。やはり一寸疲れております。37番の奥白根山の用意はできているのですが、どうも日本山岳短歌集以外から見つけていないなのと、いま気づいたけれど、大事なノートが無い。いやあった。
来島さんの「歌人の山」には詠われていない。さてど
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2021年 06月 27日 20:51日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山36 男体山
短歌で詠う百名山36 男体山
「うたのわ」という短歌ネットから、男体山を詠んだ歌を紹介しよう。
富士浅間榛名赤城に男体山吾をぐるりと守護の山々 桜ねこ
「うたのわ」はネットで短歌愛好家が歌人登録をして歌を投稿しているもので、そから該当する歌を紹介させてもらっています。こ
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2021年 06月 18日 08:06日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山35 高妻山
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2021年 06月 04日 21:23日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山３３ 妙高岳
短歌で詠う百名山３３ 妙高岳
いよいよ３分の１にあたる３３番目の山として、新潟の妙高岳にきた。妙高山は新潟の山、雨飾でも書いたが、高さでは小蓮華だが、山の風格として越後を代表すと言えばこにお山と言えるだろう。それに目につく山だからよくよまれて詠まれている。
ネット「うたのわ」より二首妙高が使
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2021年 05月 29日 20:54日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 34 火打山
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2021年 05月 23日 05:29日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山３３ 妙高岳
短歌で詠う百名山３３ 妙高岳
いよいよ３分の１にあたる３３番目の山として、新潟の妙高岳にきた。妙高山は新潟の山、雨飾でも書いたが、高さでは小蓮華だが、山の風格として越後を代表すと言えばこにお山と言えるだろう。それに目につく山だからよくよまれて詠まれている。
ネット「うたのわ」より二首妙高が使
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2021年 05月 22日 10:37日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山32 苗場山
短歌で詠う百名山32 苗場山
苗場山
のこる雪苗場の嶺に斑なり今か萌ゆらん去年分けし芽 与謝野寛
わが恋ふる苗場は遠く淡淡と煙のごとき雲のまつわる 土屋文明
わが恋ふる雪の苗場山奥にありて濡れしスキーヤー夕下り来る 柳瀬留治
神楽峰越えて巻道に汗をかく苗場の頂きい
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2021年 05月 20日 14:32日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山３１ 雨飾山
短歌で詠う百名山３１雨飾山
雨飾山についても、歌人の詠んだ歌は見当たらない。深田久弥の雨飾山の説明も、歴史的、文学的、宗教的な詮索はなく、自らの雨飾山に登ったことに大半に大半を占めていて、百名山の記述の中では珍しい。
私が見出したのは、ネットの「うたのわ」で山桃さんと言う歌人が詠んだ歌のみで
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2021年 05月 19日 08:21日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 30 谷川岳
短歌の詠う百名山30 谷川岳
谷川岳
みなかみの谷川岳の雪のひだ皆入る下の山のわか葉に 与謝野 寛
あしたよりしぐるる谿の空昏み谷川ヶ嶽ぱ曇りて見えず 藤川忠洽
谷あひのややに明るみ雨はやみぬ蚋（ぶよ）群がれり庭の楓（かえで）に 同
汽車おりて山の塞気の冷えしる
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2021年 05月 16日 18:13日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山38 皇海山
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2021年 05月 13日 07:20日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山25 越後駒ケ岳
短歌で詠う百名山25 越後駒ケ岳
越後駒ケ岳
（尾瀬沼のほとり）
駒ケ岳八海山に秋日てり万年雪の白く光れる 平野長英
宮柊二
校歌の一部に必ず名の出づるいつかなつかし八海の峰
夢に立つ山紫水明雪白きは八海山と清き魚野川
ふるさとに行くこともなし魚野川越後三山夢にみ
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2021年 05月 12日 15:52日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山24 那須岳
短歌で詠う百名山24 那須岳
栃木県に属する那須岳は、歌人には愛されている山です。東北本線で矢板を過ぎると左手に見えてくる一群の山の塊だ。
「日本山岳短歌集」より那須岳の短歌。
み冬づく空の青さにそそり立ち大那須が岳は雪ふりにけり 橋田東聲
殺生石にむかひていま佇てりこれがかの
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2021年 05月 12日 06:05日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 23 会津駒ケ岳
短歌で詠う百名山２３ 会津駒ケ岳
深田久弥は、会津駒ケ岳を次のように書いている。
「私か初めてこの山を親しく望んだのは、尾瀬の燧岳の頂上からであった。北にあたって長い山稜を持った山が見える。一頭地を抜いた峻抜な山の形には見えないが、その尾根の長いおだやかな山容が私を魅惑した。そこで私は会津駒ヶ
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2021年 05月 09日 19:08日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山３９ 上州武尊岳
短歌で詠う百名山３９ 上州武尊岳
「武尊」と書いてホタカと読める人は相当の山好きであると、深田久弥は冒頭に書いている。ヤマトタケルの東征の物語から名づけられているのだ。ヤマトタケル（日本武尊）の東征に係る山の名は、両神、武甲、神坂峠、四阿山から伊吹山までかかわっていると言うが、時にこの山は武尊
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2021年 05月 07日 08:29日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 22 磐梯山
短歌の詠う百名山 22 磐梯山
深田久弥は百名山の中で、万葉集から一首起して、山の名前の由来を語る。
「会津嶺の国をさ遠み逢はなはば偲びにせ毛と紐結ばさね
という万葉集の歌の、会津嶺は磐梯山のことだという。それほど古くから世に聞えだ山であった。磐代山、万代山ともがかれたが、それは宛字であ
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2021年 05月 05日 21:56日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山29 至仏山
短歌の詠う百名山29 至仏山
平野長英 （「尾瀬沼のほとり」）
至仏山登山三首
いねかねて ひとりききをれば山小屋の あかつきふかく ふくろうのなく
風のむた わきくるきりに ひかりつつ ゆれつつ 咲けりエーデルワイズ
のぼりきて まのあたりみる たかねばら うすあかきはなの 風にゆれ
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2021年 04月 28日 16:08日本百名山の短歌
百名山の短歌奮闘記
ここにきて百名山の短歌も燧岳で足踏みしていますが、平ケ岳とか越後の山で止っています。
またこの短歌を収取する過程で、歌集を集めたり、昔の登山の本に関心が向いて、木暮理太郎の「山の憶い出」などを買い求めたりしています。柳瀬留治は歌集「立山」で知られていますが、「山旅50年」という本を探しました。が、
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2021年 04月 20日 21:11日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 28 燧ケ岳（尾瀬）
短歌で詠う百名山 28 燧岳（尾瀬）
天そそる燧の高根雪つみてあなすがすがしそらに光れり 平野長英
深田は尾瀬と平野長蔵のことをこう語る。
平野長蔵は、「二十歳の明治二十一年（一八八九年）八月二十九日燧岳に登り、更に九月二十四日頂上に石祠を建設した。その後沼畔に長蔵小屋を建て、尾瀬沼
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2021年 04月 18日 10:33日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 18 蔵王
短歌で詠う日本百名山 18 蔵王
蔵王と言えば斉藤茂吉でしょう。近代歌人にして山形の文芸人で、世にも知られた人物で、山形には斉藤茂吉記念館がある。短歌を詠む人には少なからず影響を与えた人で、歌碑も全国に作られている。
彼が詠んだ蔵王の歌を並べてみよう。
斉藤茂吉 蔵王を詠む
ht
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2021年 04月 18日 09:35日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山21 安達太良山
歌人の詠う百名山21安達太良山
安達太良と言えば、やはり深田久弥が取り上げた様に、高村幸太郎の詩を取り上げない訳にはいかないだろう。深田久弥はその詩と合わせて安達太良山を案内する。
「智恵子は東京に空か無いといふ、
ほんとの空か見たいといふ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅
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2021年 04月 10日 08:40日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山20 吾妻山
短歌の詠う百名山 20 吾妻山
深田久弥の文章を引いてこの山を説明すれば、そのすべてのページを引用せねばならない。
私流にまとめてみれば深田の言う如く、「一口に東屋と呼んでも、これほど漠然としたt神どころのない山もあるまい」という通りに、福島と山形にまたがる山脈でありながら、これと言った盟主
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2021年 04月 08日 23:16日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 19 飯豊山
短歌で詠う日本百名山19 飯豊山
東北の百名山を巡る中でも難関の山に出会うことになる。先に挙げた朝日岳は結城哀草果という歌人がいた。しかし、この飯豊山はそのような歌人を持たない山なのだ。斉藤茂吉が、たまたま吾妻山と並べて飯豊の名を短歌に織り込んだが、其れだけで, 斉藤は飯豊の歌は歌っていない。また
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2021年 04月 08日 23:02日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山16 月山（出羽三山）
短歌の詠う百名山16 月山（出羽三山）
「歌人の山」で来島靖生は馬場あき子の歌を冒頭に引いている。
羽黒山ほの三日月もゆつさりと芒にかくれゆく秋は来ぬ 馬場あき子
茂吉の歌を四首紹介し、窪田正一郎の次の歌を一首引いている。
月読の女の神の山山頂はひろく穏しく花さはに咲く
「日本山
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2021年 04月 08日 22:51日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 17 朝日岳
短歌で詠う百名山 17 朝日岳
朝日岳は百名山の東北の山の中で、奥まったところにあり、歌人の目につかない山でもある。それだけに短歌で詠われる機会のすくない山です。同じ山形の山でありながら、斉藤茂吉は歌っていない。これは私が知った歌としてですが、いずれにしても少ないと言えるでしょう。
日本山岳短歌集
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2021年 04月 02日 20:24日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 早池峰追記
早池峰山の短歌は詠む人が少なく作品が無いことは書いた。
来島靖生著「歌人の山」の早池峰で冒頭に紹介されていた服部直人の歌集を取り寄せて、その中に4首の歌を得た。
早池峰と題して
亡き兄が山草摘みて学びたる早池峰やまに雲ゐしずまる
村びとのまつりは終り春ふけし早池峰やまに夕雲かかる
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2021年 04月 02日 09:18日本百名山の短歌
短歌で詠う日本百名山 15 鳥海山
短歌で詠う日本百名山 15 鳥海山
鳥海山は山形の誇る山でもあるが、その姿も美しい。
鳥海山を詠った歌人には、山形の斉藤茂吉がいて、「東北の歌人」の検索から
二十二首の歌を得たが、深田久弥が、紹介する歌は、その中になかった。
まずは深田の文章を紹介する。
「名山と呼ばれるにはいろいろの
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2021年 04月 01日 08:19日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山14 早池峰
短歌の詠う百名山14 早池峰
服部直人 村びとのまつりは終り春ふけし早池峰やまに夕雲かかる
神楽舞う暗夜の中の早池峰に 木霊響かせ木々を燃やさん
気まぐれ短歌http://tanka1811.staba.jp/concept.html
上皇后陛下御歌
遠 野
何処（いづこ）に
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2021年 03月 28日 21:32日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山13 岩手山
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2021年 03月 22日 21:07日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 27 巻機山
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2021年 03月 20日 10:12日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 51 黒部五郎岳
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2021年 03月 17日 15:45日本百名山の短歌
短歌で詠む百名山 １2 八幡平
12 八幡平
八幡平の火口湖めぐる道行けば空一面に秋あかね飛ぶ 鈴木 英一
作品紹介｜短歌作品投稿｜秀作｜寸言｜選歌後記｜新 ...
https://www.shin-araragi.jp/toko_bn/bn_20/toko2001.htm
「新アララギ」の短歌投稿HPに唯一
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2021年 03月 16日 20:34日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 11 八甲田山
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2021年 03月 16日 15:29日本百名山の短歌
短歌で詠う百名山 10 岩木山
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2021年 03月 13日 10:47日本百名山の短歌
短歌百名山 ８ 幌尻岳
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2021年 03月 11日 21:57日本百名山の短歌
短歌百名山 9 後方羊蹄山
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2021年 03月 11日 13:58日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 ７ 十勝岳
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2021年 03月 10日 17:33日本百名山の短歌
短歌百名山 ６ トムラウシ
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2021年 03月 09日 14:27日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 （５）大雪山
短歌百名山 (５) 大雪山
（深田久弥の「日本百名山」の順序に沿って、このブログを書いているが、私にとって大雪山は百名山達成の山にあたる。
２０１２年の８月３１日に登ったのだ。北海道の百名山集中登山で、１００番目の記録達成は大雪山をおいて他にないと思ったからだ。翌日には苫小牧からフェリーで帰る
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2021年 03月 07日 19:21日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 ４ 阿寒岳
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2021年 03月 05日 21:54日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 3 斜里岳（オンネプリ）
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2021年 03月 04日 20:20日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 ２ 羅臼岳
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2021年 03月 02日 18:55日本百名山の短歌
短歌百名山 １ 利尻岳
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2020年 11月 30日 23:57日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 2 羅臼岳
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2020年 05月 15日 21:54日本百名山の短歌
短歌に詠われた山々 55 穂高岳��
短歌に詠われた山々（４）
穂高岳
穂高岳を詠った歌は多い。現代では尚更であろうが、ここでは、私の目にとまった範囲の歌を歴史的に辿れるように見てみたい。明治後年、近代スポーツの惣明期、「日本アルプス」としてイギリス人ウェストンによって紹介されてはじめて国内にしられるようになった。短歌を集めて
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2020年 05月 15日 21:52日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 54 槍ヶ岳��
短歌に詠まれた山々（3）
槍ヶ岳
窪田空穂
窪田空穂は明治十年六月八日、いまの長野県松本市和田、昔の和田村に生れ、幼い時より安曇野の山々に親しんで育つ。若き日より文学を志し、第一詩歌集『まひる野』で世に出て以来、短歌の世界にあっては大きな山脈となった人物である。その空穂が、大正二年槍ヶ
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2020年 05月 15日 11:09日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 48 剱岳��
短歌に詠われた山（二）
剱 岳
万葉集の歌
「北アルプスヽの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剣岳であろう」と、深田久弥は『百名山』の剣岳の出だしに書いているが、誰しもが北陸道を走るときに、剣岳の際立った姿を目にすれば、この表現が確かであると思うであろう。
山を知る者にとって憧れの山
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2020年 05月 15日 10:15日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 49 立山��
「はじめに」
武漢ウィルスのために、スティホームを自衛のために求められている二〇二〇年の五月、山に行けない無念の思いを、以前に書き留めて置いた「山の短歌」を整理してみました。私のヤマレコ日記に、「日本百名山の短歌」と言うテーマで書いていましたが、途切れています。
重複していれば、後日修正しますが
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2020年 05月 05日 20:55日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 64 八ヶ岳��
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2020年 04月 30日 21:57日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 73 富士山��
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2015年 07月 23日 18:42日本百名山の短歌
日本百名山の短歌4 阿寒岳
雄阿寒岳2012.8.17
雄阿寒岳にはこの二首を見つけている。
斑雪（はだれ）置く雄阿寒岳は深々と落ち込める谷の向こうに峙てり 川田順
いかさまの蝦夷の古神おきなさび鎮まりますぞ雄阿寒の岳 小杉放庵
神のごと遠く姿をあらわせる阿寒
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2015年 07月 23日 18:31日本百名山の短歌
日本百名山の短歌 3 斜里岳
この山を詠んだ歌は一首しか見つけられなかった。
斜里岳の裾原ひろく廻りきて海ちかからむなびく草丘 柴田 稔
深田久弥もこの裾原大きな山が信仰の対象となり、昭和10年に山頂付近に社が設けられたと書いている。
ネットで見つけた俳句と短歌。
てのひらにのせて斜里岳空高し 柚洞康
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2015年 07月 22日 22:59日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 2 羅臼岳
五味保義 歌集「清峡」
知床の岬の山にかたまりてのこれる雪は海の上に見ゆ
現代の句と歌
こういうのをネットで見つけた
河骨のはなかんざしに羅臼岳 （八木ふみ子）
硫黄山の岩場に湧きし噴煙は荒寥として風にたわたう （岡田エツ子）
深田久弥は羅臼から登っている。
羅臼から見上げる
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2015年 07月 22日 22:35日本百名山の短歌
短歌の詠う百名山 1 利尻岳
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