日本百名山の短歌 40 赤城山
原稿版 後日修正
40 赤城山
会津八一「山光集」
あかぎねの をちかた とほきやまなみに ふたら さやけく くものよる みゆ
五味保義
外輪山の陰おちし谷を下りつ日すがらありし霜柱踏む
窪田空穂
見がまほしき二荒高山裾長き赤城の山も雲ゐにし見ゆ
平野万里「若き日」
赤城山白樺立てる峠より伊太利亜かけて虹の流るる
宇都野研
赤城をわが声来れば草山の荒きひだひだに馬遊ぶ見ゆ 本山弘治
岡山 巌
駒ヶ嶽ふきろし来る疾霧の音もさやかに林むぎりぬ
小泉冬三
山高くありと思へり向う谷の雲にうつろふ天つ日の光
須藤足曳庵
士手したを通りぬければ風さむしまなかひにせまる雪の赤城山
藻谷六郎
頂上の秋風寒し足もとの草ゆまひ立ちし白き蝶ひとつ
志水文彦
この峰に吹きおこる風ひかりつつ谿べに落ちて山吹を揉む
大橋輝司
雲の上に朝日おろがむと上つ毛の赤城の山の黒檜峰に立つ
北川和歌
あうでに暮し赤城三嶺はくろぐろと電車の窓に迫りてぞ見ゆ
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