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高校生の時に単独で県境尾根を往復して、赤岳に登った。当時の古い写真があるのだが、記録はない。（写真は当時のもの。1962年夏 県境尾根ピストン）
だから、百名山で２番目に登った山は八ヶ岳の主峰赤岳です。
八ヶ岳の短歌
天そそりみ雲ふりつむ八ヶ岳見つつを来れば雲岫を出いづ 伊腿左千夫
ひさかたの青雲たかく八ヶ岳八つならぶ雪の峯のいかしさ 同
青さに八ヶ岳とぞ知られける雪をいただきて遥かに照れり 島木赤彦
驚きて山をぞ仰ぐ雲の中ゆあらはれて見ゆ赤崩の山 同
岩崩えの赤岳に今ぞ照る光は粗し目に沁みにけり 同
八ヶ嶺ゆ厳湧く秋の白くもの豊にひろがる國原にわれは 中村憲吉
友に会う八ヶ嶺ちかしあさ雲がなほひくくいる高原花野 同
汽車ぬちは見らくさびしき空のいろ八ヶ高嶺は雲をかぶれり 加訥 暁
八ヶ岳の雪かつぐ峯逍くより見えて居りしがその据過ぐる 牛田良平
竜胆と野菊咲く野をふまへ立ち峰々あかき八ヶ嶽山 尾崎篤二郎
頂きに雪早白き八ヶ岳濃染の紅葉ひきはへりけり 同
桔梗いろに空すみわたればしんかんと 赤岳ちかく 大きくいる 矢代東村
手近く ただ大きく見入る山は 麓から頂まで いっぱいの 朝日 同
はるかに鉱石のような八ヶ岳が見える月夜らしい空の明るさに 前田夕暮
矢代の歌は自由律短歌。前田もその先駆の歌人。
島木の「岩萌え」の歌がいいかな。押しなべて島木の歌がいいいと思う。描写としても綺麗だ。
前田の歌はいい。これは頷けるのだ。月夜の空に谷津ヶ嶽が黒々として「鉱石」の如くに固まっている。実感がある。
絵になる。尾崎の「頂に」の歌は色を並べて面白い。
八ヶ岳には穂高岳に次いで回数は多いと思う。FACの時に冬に合宿で登っている。40代の時に会社の福田君と全山縦走をした。妻と11月に登った。その後５回は入山して、単独で行者小屋から文三郎をピストンしたのが最後で、ピカチャン達と2回、五右衛門さんと阿弥陀南鐐から赤岳に、ユメさんと横岳へ、松本のメンバート硫黄岳に登っている。ヤマレコにはFACと高校時代の記録が無いから、全部で7回入って、赤岳の山頂は3回パスしていることになる。
上の写真は、最初の赤岳登山のものだ。シャツからするとFACに入会して最初の単独だったのかもしれない。7月に丹沢の作治小屋で新人歓迎会の後の時期だと思う。そうか、この後に秋に奥多摩の縦走で、雲取山からどこまで歩いたのだろう。
3番目は雲取山になる。
