37 日光白根山
日光白根山は、男体山と並んで親しまれているやまで、この山も多くの歌人の詠う山です。
日比野道男
湖越えて白根の山に消えのこる雲は朝日に照らされにけり
藤渫古実
深山木の倒れ木あまた越えて来つ大の入りけむ跡さへもなし
山川のひびきも鳥の啼く聲もつひに聞えず峯近みかも
山口喜重
朝雲の八重雲垣をめぐらせて白根の山に光り流れる
大真名子小真名子男体の山の間に雲かづき立つは白根山とぞ
山田敏(白根山)
漸くに霧の晴間ゆ見え初めしは今日を行かなむ白根の山なみ
八田勝一
豆ラップの光は乏し窓ゆする白根おろしは更けてつのりぬ
蓬田露村(奥日光)
奥白根のほりて憩ふ草原に当楽竜胆あまた吹き居り
紫のみやましゃじんと真白なる白根人參吹き競ひをり
中原綾子(補陀落山)
おのづからなびく心をなびかせて補陀落山にかかるしら雲
(屏名子山)
遠く来て標茅が原を行くときもをちかた人の占めしこころよ
黒洋 浩(小信名子山)
男体と女峯の山の間にして真名子小真名子の二山が見ゆ
逢田露村
奥白根のほりて憩ふ草原に投薬竜胆あまた咲きけり
四賀光子
まむかいひの白根ケ岳にどの山のけげにか濃くうつれるは
この山は、ユメさんと冬に登った山でもある。またユメさんの群馬百名山錫ケ岳登山の折に、達成後に、青さんとユメさんが登り、体調の悪い私は避難小屋で二人を待って下山したのです。一つの山に思い出があり、その思い出とともに、悲しみが深い。
(後日修正を加える可能性もあります。)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する