![]() |
下山後、Android版のヤマレコアプリで山行記録を作成していたら、この区間の両端に「立入禁止」という文字の表示があることに気付いた。Web版で計画を作成した時にはそんな情報はなかったはず、と思ったが、実はよく見るとWeb版にも通行止めマークがあった(文字はない)。しかし、このマークは白丸の下になっていて、かなり拡大しないと見えないし、普通に操作すると大陽寺を通るルートが出来てしまうので、計画時には気付かなかった。
他のサイトを見てみたら、ヤマケイオンラインの山行計画作成画面では、ここに大きな通行止めマークがつけられていて、「工事のため、大血川渓流釣場〜大陽寺間、通行止め。林道に迂回のこと。歩行可能時期未定(2022年9月現在)」という注が書かれている(ルートは大陽寺経由のものしかできないが)。ヤマップには、この通行止めの情報はないようである。
ここは秩父多摩甲斐国立公園内であり、この区間は多くの出版物や公的機関の地図に一般登山道として記載されている。しかし、公的機関からこの通行止めに関する情報提供は見当たらない。多くの登山者は現地に行って初めて通行止めを知らされ、2kmの予定外の迂回を強いられるという状況になっている。
通行止めの理由と期間について、大陽寺にメールで問い合わせてみたが、今のところ返信はない。そこで埼玉県秩父環境管理事務所に問い合わせたところ、「地権者の希望により、通行止めにしています。期間の設定はありません。当事務所ホームページへの掲載がなく申し訳ありません。今後、当事務所ホームページに掲載を行い周知していきます。」との返信があった。
長い間登山道として開放してきた参道を、なぜ今になって通行止めにするのか、理由は分からない。林道は40年も前からあるのだから、「林道ができたので、そっちを通ってください」という話ではない。いずれにしても、地権者の権利として理由の説明なしにいつでも通行止めにできるのだろう。大陽寺は鎌倉時代に開山された由緒ある寺で、表参道も趣のある道のようである。それを通れず殺風景な林道を歩かされるのは、残念なことである。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する