普段ヤマレコはパソコンかタブレットでウェブ版を使っている。山行中のGPS地図アプリは地図ロイド/山旅ロガーである。ヤマレコを自宅で使う分には、わざわざ狭いスマホの画面で見る必要はない。最近、電車の中などでアプリ版を時々使うようになった。ウェブ版とアプリ版の使い勝手は違うが、本質的な機能は同じだと思っていた。しかし実際は、結構戦略的に差別化されていることが少し分かった(ような気がする)。以下はそう思うようになった顛末。
一昨日、ふと思いついて、ユーザー検索の機能を使って、性別および都道府県別のヤマレコユーザー数を調べてみた。以下の数字は2024年12月20日夕方時点のもの。
まず、現住所、性別とも「特に問わない」で検索して求めた全ユーザー数は895,922人。これは「ヤマレコの登録ユーザー数推移」に表示される全ユーザー数と一致した。ところが、現住所を「特に問わない」、性別を 男性/女性/非公開 にして検索したユーザー数の総計は475,404人にしかならない。全ユーザー数の約半分である。また、性別を「特に問わない」、現住所を都道府県で順次指定し検索したユーザー数を総計すると、やはり477,003人にしかならない。
ウェブ版ヤマレコでは、新規ユーザー登録の際に現住所と性別は必須選択項目であり、現住所(都道府県)と性別(男性/女性/非公開)を選択せずにユーザー登録することはできない。これらの情報を一旦登録したら、変更することはできても、なしにすることはできない。また、プロフィール設定でこれを非表示にする機能もないようである。
これまで自分以外のユーザーのプロフィールを見るのは、山行記録や日記を見てどういう人なのか気になったような場合で、現住所や性別を特に注目しているわけではないが、ほとんどの場合表示されていたような気がする。しかし今回、現住所、性別とも「特に問わない」で検索して出てくるユーザー(つまり全ユーザー)のプロフィールをランダムに見てみたら、現住所、性別の表示のないユーザーが意外に多いことが分かった。全登録者の半分はそうなのだから、当然の結果であるが。
これはどういうことだろうか。もしかすると、ユーザー登録時に現住所や性別が必須選択項目になったのは比較的最近のことで、それ以前は違ったのだろうか、などと思ったが、そうではなさそうである。しばらく考えた末、もしやと思って、アプリ版で新規ユーザー登録してみたら、なんとユーザー名とパスワードを入力するだけでユーザー登録できるのだった。現住所、性別等を入力することもできるが、必須ではない。そうであれば、ROMユーザーはこういった個人情報をあえて入力しないのだろう。アプリ版でユーザー登録した人から見れば、何を今さらという話に違いないが。
ヤマレコのウェブ版とアプリ版で、なぜこのような違いがあるのだろうか。以下は単なる憶測である。ユーザーの年齢構成を見るならば、おそらくウェブ版は比較的高年齢層、アプリ版は若年層が多いのだろう。若年層の方が個人情報の扱いに敏感なので、個人情報の入力を求められたら登録を止めてしまう割合が高いかもしれない。ヤマレコとしては当然若年層のユーザーを多数獲得したいので、アプリ版では個人情報を必須項目にするのを避けている、ということではなかろうか。ウェブ版、アプリ版とも色々な変遷を経て来ているようなので、別の理由があるのかも知れないけれども。
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