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トヤドと聞いて奥多摩で思い浮かぶのは、長沢背稜から派生する鳥屋戸尾根。その隣りには川乗山があるが、偶然だろうか。「鳥屋」を含む名称の山は全国にいくつかあるようで、東京近辺では御坂山地の鶴ヶ鳥屋山。どれも「とや」と読むらしい。共通しているのは、ポッコンとした山容で、登るのも下るのも急傾斜で大変ということ。丹沢の北東部に相模原市緑区鳥屋という地名があって、行ったことはないが、周りにポッコンとした山が見えるのではなかろうか。
グーグルで検索してみると、歌舞伎では舞台から見て花道の突き当りにある小部屋のことを鳥屋というらしい。ふと「鶴ヶ鳥屋山 歌舞伎」で検索してみたら、「AIによる概要」で「鶴ヶ鳥屋山(つるがとややま)は、歌舞伎の演目『烏ヶ山(からすがせん)』の舞台です。」と出た。えーっそうなの、と思ってさらに調べてみた。烏ヶ山というのは鳥取の大山の隣にあるが、歌舞伎の演目にそういうものはなさそうだ。
どうやらAIが幻覚を見たらしい。「トヤド浅間 歌舞伎」や「烏ヶ山 歌舞伎」では何も出てこないのだが。ブランド品の商品名で検索を重ねて行くと、そのうち偽サイトばかりゾロゾロ出てくるようになるが、あの類だろうか。ネットであまりしつこくすると、見てはいけないものが見えてしまうのかもしれない。
トヤド浅間の山頂の三角点の点名は「戸谷」。想像だが、鳥屋も戸谷も当て字であって、「とや」という音に意味があるのだろう。鳥屋は普通に読めば「とりや」。とりや、とりや・・・とりゃーと気合を入れないと登れない山ということか・・・
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