頃は残雪期、某山中での出来事。
平日が休みの登山者が水曜日に登山に出掛けた。
平日であるから、彼が山中で人に出会う事は稀である。
しかし、その日は違った。
前方から近づいてくる人が居る。
どうもようすがおかしい、ヨロヨロしている。
不信に思い駆け寄って「どうかされましたか?」と尋ねると
「良かった…助かった。仲間と二人で崖から落ちて…仲間が一人まだ上に居て…」
見るとその登山者は酷い怪我をしている。
遭難者の発見者となった登山者は急いで警察に通報、すぐに救助隊が駆けつけて救助したが、残念ながらもう一人の仲間は助からなかった。
数日後、一命を取り留めた遭難者の事情聴取が病院で行われた。
警察官:「滑落したのはいつですか?」
遭難者:「救助された日の3日前の日曜日です。」
警察官:「なぜすぐに救助要請しなかったのですか?あの山域は全域携帯圏内で、どこでも通信出来たはずです。あなたも亡くなった仲間発見時にも充電残量残ったスマホを所持していましたよね?」
遭難者:「それは…」
警察官は今回の件は事故に見せかけた事件なのではないかと怪しんでいる様子だ。
警察官:「お仲間の司法解剖の結果がおかしいのですよね、亡くなったのは救助の直前であり、滑落してすぐに救助要請すれば助かったハズなんですよ。」
遭難者:「実は…インターネットで遭難事故がある度に『救助費払え、迷惑行為だ、実名報道しろ』との意見が多く上がっているの見ていて、救助費用もとんでもない高額と聞いていたし、助けられても針のむしろだろうし、とてもじゃないけど助けてくださいと言えなくて、何とか自力で下山しようとしたのですが、結果的にこんなことになってしまって…。死んでしまったアイツも今後の人生を借金地獄で生きるくらいならと覚悟決めていたみたいで。」
警察官:「何を言っているのですか!そんなことで救助要請しなかったのですか?」
創作ですよ。
作り話。
でもね、あり得るんでないの?
酷いよね遭難者を叩くコメント。
この作り話が現実の事になってしまったとしたら、対岸の火事にヤジを飛ばしていたあのコメ主達は何を言うのだろう。
land-raiderさん、こんにちは!
ハイドレーションのホース乾燥ではお世話になっております♪まだできでませんが(^^ゞ
最近、自己責任、という言葉をよく考えます。
自己責任は準備から行動まで。でもその後は無理かと思います。
だからこそ、家族あてメモや計画書、登山届、ココヘリなどなんらかの手がかりを残さないと。
でもでも…低山では、或いは馴染みの山ではついおろそかにしてしまう。難しい。
遭難者を叩くコメント、実は知らないのですが(テレビはあまり見ない)、
プロレスラーの女の子を叩いて自殺に追いやったのと同じように、軽い気持ちなのでしょうか。恐ろしい事です。
この後、諸兄ならどんなコメントが上がるか、お待ちしておきます。
kayokosさんコメントありがとうございます。
真剣に読んでいただいて、「作り話でした〜♪」ってオチでごめんなさい。
でもね、目に余る現状があるので問題提起したかったのですよ。
叩きコメントは小鳥のマークの所とか、「Y!」とかに多いですね。
匿名だから言いたい放題。
多分、ですけど叩きコメの主は登山しない人なのじゃないかな?
皆さん子どもの頃に大人から「相手の立場に立って考えなさい。」って教えられましたよね。
であれば、叩かれて良い気分の人は居ないと思うので(ただでさえ遭難してヘコんでるし)酷いこと言えないのが普通の感覚だと思うのですよ。
でもね、相手の立場になることが絶対無いなら、つまり自分は登山しないなら絶対遭難しないし。
であれば対岸の火事で言いたい放題言えてしまう。
遭難することが「悪」だとミスリードしたメディアがそもそもイカンのですけどね。
大半の遭難は「誰にでも起こり得る残念な結果」であって「悪」ではないのだけど。
更には「難に遭う」ってことなので登山に限らず生きてりゃ誰だって困った事に出くわす事あるのだけれど。
そんな時、困ってる人に何て声を掛けるか?
そこに人となりが出るのではないですかね。
ところで、皆さん「遭難」の言葉に敏感ね〜。
さっき送られてきた今週のヤマレコでも、アクセスランキングは遭難のあった山に集中してるもんね。
私も日記も短時間で凄い訪問者数でビックリ。
お騒がせ日記になってはイカンのでタイトルに(創作話)って加筆しました。
こんにちは。
つい先日、足をつってよろよろしてる方とそのお連れの方に「遭難したら高くつきますよ、山岳保険とか入ってますか?」と脅してしまったことを心から反省します(TT)
実際にそういう批判とかはみたことがないのですが、好き好んで遭難しようと思ってるわけではないと思うので批判はどうかなと思います。
ただ、知識不足や必要なことを手抜きして遭難してとかだと、やっぱり慣れてる登山家の方は一言物申したいこともあるのかなとも思います。
誹謗中傷はダメだけど、私はアドバイスは厳しくてもいただきたい方なのでダメなことをやったら指摘して貰えたらよいなぁと思ってます。
どもども毎度です。
Sakura-sanさんのイメージした「キビシイ指摘、キビシイ言葉」なら大歓迎なのですが、今回の日記で取り上げている事例はちょっと違うのですよ。
簡単に言うと、インターネットニュースなどで遭難事故が報道されると、その事故に対して
「救助費用は自分で払えよ」とか「周りに迷惑を掛けてけしからん!」とか「どうせ登山届出してないんだろう」「自業自得だざまあみろ」などと、無責任であり酷い誹謗中傷が散見されるのですよ。
溺れる犬は棒で叩けってまさにそんな感じ。
kayokosさんへの返信でも書きましたが、遭難=悪事といった間違った認識が一部の人にあるみたいでね。
Sakura-sanさんのおっしゃる通り遭難したい人なんて居ないし、何とか助かった時には「助かって良かったね、でもなぜ事故になってしまったか落ち着いたら皆で良く考えようね。」と声掛け出来ればよいのですけどね。
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