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濃昼はかつて足しげく通った思い出があり、断崖絶壁のコーストラインや奇岩の景観を求めてシーカヤックでツーリングをしたり、濃昼川ではフライフィッシングでヤマメ釣りを楽しんだりと馴染みのフィールドだった訳です。でも山には注目していなかったので新鮮な感じがしたんですね。
で、「濃昼岳、渋いじゃん!」とaofukurohさんのレコを頼りに(aofukurohさんありがとうございます!)スキーをはいて、いざ行かん、濃昼岳!ルートは三分の二は林道歩きで残りは尾根歩きといった感じです。今回の装備は10年ほど前に購入して以来ゲレンデで数回しか使ったことのないテレマークスキー。先日クライミングスキンを購入してツアーにも対応できるようにしました。ほぼまるまる10年間、ほとんど使われることがなかったスキーがこうして復活するのは嬉しい。でもこの装備でのスキーツアーは初めてなので不安もいっぱい。
札幌からの車移動中はなんとも恐ろしい程の降雪で前が見えないほど猛吹雪。計画そのものが危ぶまれましたが現地に着くと雪も弱まり何とか大丈夫そう。出発時刻は吹雪でのろのろ運転だったこともあって予定より遅く9時30分。林道ではやや重の新雪が脛くらいまでで、最初はなんことない林道の緩やかな登りも次第に脚に(特に太ももの内側)負担がかかるようになってきます。普段は軽量のXCスキーを使っていることもあるのでしょうか、やはり滑走も重視したスキーの重さとクライミングスキンの摩擦抵抗は馴れない者にとってはまさに「足枷」といった感じです。約3.7キロ歩いて林道終点。ここで既に体力的に7割くらい消耗してしまった感じで時刻も13時近くなっています。しかし本当の登坂はここからが本番。下山の時間も気になり始めました。
考慮した結果やむなくこの時点で山頂は諦め、下山時刻を15時とし下山の体力を温存する為にあと30分頑張って登ってその時点でためらわずに下山する、と気持ちを切り替えることにしました。下山予定時刻15時は不慮の事故に対するマージンをとった場合、日没時間を考慮したマキシマムな時間だと考えた為です。
当然ながら傾斜がきつくなる度に足どりも鈍くなり、雪は更に深さを増した感じがします。雪と格闘しているうちに30分などはすぐに経過してしまいました。標高にして400m手前で涙のUターン(笑)です。下山は林道の登り返しも考慮してクライミングスキンをつけたままにしましたが、コイツはちょっと気を許すと滑走時に急ブレーキがかかってしまい体がつんのめってヘッドスライディング状態で雪の中に投げ出されてしまうのです。そして雪からの脱出がまた大変

林道の途中でクライミングスキンを取り、やっといつものXCスキーのペースで下山。ほぼ予定の15時にスタート地点に戻ることができました。 いやはや、疲れた。やはり雪山は甘くない。特に単独ラッセルの厳しさを実感した山行となりました。その他にも冬の天候変化と雪面状況を考慮した早めの行動、重いスキーに負けない脚力、滑走技術の向上、スキーツアー装備の充実等々、様々な課題が浮き彫りになる格好となりましたが、今シーズンの終盤にはなんとか格好がつく様に調整してスキーツアーを楽しみたいと思っております!
さて、今年も今日が最後ですね、みなさま今年一年ありがとうございました。
来年もたくさんのフィールドでお会いしたいですね。
2016年も事故のない楽しい登山を!
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