お接待を受けるのは辛いもんです/走馬灯。

さ〜〜！モリモリいっちまってください！


あ〜〜・・・ありがとさんです。


アッチさん、飲みが足らないんじゃないですか？？？


え？そうかしら！？チビチビコリコリやっているよ



普段、接待をする立場のことが多い私なんですが、珍しく後輩に誘われて飲みに行って来ました。

参加した面子が全員年下なんで、ま〜上品に言えば私は主賓、別の言い方ならスポンサー様ってところでしょうか

私の奥底で鎮座する「円弧動エンジン」のかかりが遅いもので、最初は静かで紳士的なオジサンなんですが、皆さんから持ち上げられ、モリモリと気を遣っていただき、何時の間に有頂天になってしまいました


アッチさん、次は何を飲みますか？


そうだね〜〜ワカメ･酒、潮濃いめで！


それ、飲み放題のメニューにありませんよ〜〜


じゃ〜焼酎のお湯割りロックで！


・・・


他に食べたいツマミはありませんか？


そうだね〜〜・・・・数の子･天井の柔らか煮。アラカルトで！


今回、コースじゃないんで既にアラカルトですよ！


そっか〜・・・「柔らか煮」がないなら、なんか景気づけに余興でもやってみー！！


え？また急に なんも考えてないっす。・・・とりあえず柔らか煮じゃないですけど、俺、脱ぎましょうか？


いや、お前さんの柔らか煮は筋張ってそうだからエエや。それと、脱ぐのは俺の18番だからお株を奪わないで！
*バスケやっている人は脱ぎたがりが多いです。（私の周りだけかも！？)


先輩（私）の一言で少しお通夜になり、ど〜しよ〜ど〜しよ〜〜 オーラを感じることが出来ました。


おにぎり小僧（あだ名です）が恐る恐る私に聞いてきました。


アッ、アッチさんはGWは何処か行かれるんでしょうか？（4月中旬頃の話です）


アッチからソッチかな〜〜


・・・


何処だか分かりませんが、なにか見たいのがあるんですか？


そうだね〜〜強いて言えば「あの世」を見てみたいね〜〜


・・・え〜現世でなにかないんですか？


現世だと最後の走馬灯かな〜〜




会話が全く噛み合わず、しまいには


「だめだこりゃ〜〜 」


と言われてしまいました。


私も間髪を容れずに


「だっふんだー 」


って、対抗して叫んでやりました



こんな貧乏サラリーマンからお金を巻き上げ、タダ酒飲もうとする根性が許せません！

も〜二度とスポンサーに選ばれないように伏線を張った感じなんですが、残念ながら


「また夏頃、納涼会したいっすね！その時は宜しくお願いします 」


と、言われてしまいました


「オヤジの心、後輩知らず。」


あれ？なんか違いますが、なんとなく名言ですよね〜〜〜


ってな感じで、男が集まればむさ苦しい会話で終始してしまうのが基本だと思いますが、「走馬灯が見たい」ってのは嘘ではなく結構本気だったりです。


＜参考＞
http://woman.mynavi.jp/article/130817-025/


<亡くなる直前のＭＲＩ映像。中々凄いアレなんで閲覧注意です。＞
http://marticleimage.nicoblomaga.jp/image/20/2014/d/f/df806841fd5ccbefdefd921f8a6cb9e2f1ae8f441394864007.gif


参考に書かれている通り、人間も死ぬ寸前に脳が活性化し、その後す〜〜っと亡くなるみたいです。

まだ研究途中でハッキリとは言えないみたいですが、その活性化した時に忘れ去られてしまった過去の記憶が蘇り、正に走馬灯のようにモリモリと駆け巡ると考えられているみたいです。

人間ってホント不思議と言うか、最後の最後まで神秘的だな〜〜って思いつつ、私の最後を飾る走馬灯は一体どんな物語になるのか興味が尽きない感じです

今年で36歳になるんですが、そろそろ人生の折り返し地点。

重篤な蒙古斑を患いつつも人生で一番可愛いかったであろう幼少期があっという間に終わり、女性の尻ばかり追いかけてた青春時代が寂しく終了し、気がつくと尻の蒙古斑が口の周りに転移し、青むした泥棒ヒゲに侵され、我に返るとワカメ･酒を注文し会話が噛み合わない中年期に突入した我が人生。

懺悔の気持ちをこめて、この「走馬灯」の話を酒の肴にしたんですが、意外に食いつきがよく、色々と深い話に花が咲いてしまいました

総じて「悔いのない人生を送りたい」ってな答えになったんですが、言うのは簡単ですが実践できるかどうかは難しいところですよね。

悔いが残る事があったとして、その失敗を次への糧にすればエエんじゃない？って、上手くまとめてみました

人生最後の瞬間に、自分の人生を振り返る時間が用意されているってのは、不謹慎ながらも素敵な事だな〜って個人的には思ってしまいます。

最後をどのように迎えるか。

その人の死に様は、今までの生き様を表すもんなのかも知れませんよね

先輩ズラするのはコストが掛かりますが、機会が有ったら普段話さないネタでまた盛り上がるってのも悪くないな〜〜って思わされたお接待の時間でした