20世紀のピラミッド？

白山の帰路，白川村の御母衣（みぼろ）ダムに寄り道。10数年前この地に来た時，じっくりと見学することがなかった。堰堤下のMIBOROダムサイドパークからぶらぶら。（写真１）
御母衣ダムは，豪雪，大雨で水量豊かな庄川を堰き止めた堰堤高131m，長さ約400mの日本初のロックフィル（石積み）式ダム。岩石や土砂を巧みに積み上げ，高度成長をめざす日本の電力需要を賄うべく1961年に完成した。「20世紀のピラミッド」の異名をとる巨大な堰堤が印象的。コンクリート製のダムと違って絶壁感はない。風光明媚なダム湖を眺めてお気楽にさんぽできる。（写真２）
当時，巨大ダム建設は多くの犠牲を生じ，故郷を失う人々と事業者との争いは激しかったという。そのあたりは以下（wiki）に詳しい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/御母衣ダム

かつてＮ◯Ｋのプロジェクト◯で見た「荘川桜」の実物も見ておきたかった。ダム建設を進めた電源開発（J-POWER）と村民の協力で，湖底に没する寺から２本の桜の巨樹（写真３）が移植された。国道の側に引越した樹齢500年のサクラは，春になると空いっぱいに花を咲かせ続けている。番組自体はいろんなケチが付いて終わったプロジェクト◯だが，昭和のおっさんとしては妙に感じ入ってしまう話だった。

という山帰りのおまけでした。
そういえば，大白川でも御母衣でもせっかく行ったのにダムカードをもらわなかった。コレクターじゃないんだけどちょっともったいなかったなあ．．．。