西穂→奥穂 60分に加え、おまけで新穂高→西穂、涸沢岳周辺が各10分。
さすが山と渓谷社が監修しているだけあり、引いた画角や上方からの撮影によりルートが分かりやすいのが最大の特徴。また、斜度のあるクライムダウンやリッジの通過、バンドのトラバースなど、場面場面に応じてナレーションが岩稜歩きの基本的な事項を解説しているのも良い。
自分が初めてこのコースを通ったときは、「意外と簡単じゃん♫」と思ったのが落とし穴で、岩棚で浮いたホールドに手をかけドキッとしたことも。
このDVDでも、浮石、落石、風、岩のコンディション(雨など)には最大限注意を配ることが繰り返し力説されている。たった1つの手がかりや1歩のステップの判断ミスが大事故につながりかねない。この2km程度の行程で集中力をコントロールする難しさが充分伝わってくる内容だ。
60分はいわゆる核心的な部分を中心に構成され、とくにロバの耳や馬の背などはしっかり時間がとられている。
ただし進行はやや淡々としており、まさにガイド的な感じ。
ジャンダルム周辺は人気スポット(?)のためユーチューブも多い。ただこれらは目線とカメラが合っておらず現実離れした臨場感だったり、
画角が局所的すぎて全体像がつかめないものもしばしばだ。
鑑賞にも耐えるガイドDVD。これから行こうという人にも、ここは大変だったなと感傷に浸りたい方にも楽しめると思う。あえて言えば、前者はこちらのDVD山岳ガイド、後者はドキュメント調の日本の名峰のほうが興味深く見られるかもしれない。
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