ディアミール不具合その後

2012年04月04日 10:31不具合報告レビュー（雪山装備）全体に公開

ディアミール・フリーライドプロ（2011-2012モノ）の不具合報告を、この2/2に行いましたが、
http://www.yamareco.com/modules/diary/1884-detail-30701
輸入総代理店であるタカダ貿易さんへ質問を行い、その回答がありましたので、報告させていただきます。

――――――――――――――――――――――――――――――――
（以下、Kが私で、Tがタカダ貿易さんです。）

K:①Q.今回のような問題を把握していましたか？つまり、国内で同様の問題報告がありましたか？
T:①A.国内で今回の事象のような報告は現在までには受けておりません。つきましては弊社としましても今回のような事象を予見することはできませんでしたし、把握しておりませんでした。
K:→了解しました。

K:②Q.海外ではどうでしょうか？（メーカーなどに聞いてください）
T:②A.メーカーでの確認においても海外でこのような事象は報告されませんでした。今回の事象は偶発的に起こったものと考えており、製品上の不良、または設計上の問題ではないとの見解を示しております。お送りいただきました写真のＡ・Ｂ部分（上下の出っ張りの部分）は滑走時の左右のブレを防ぐために設定されたものでDIAMIRフリーライド・イーグルより採用されている設計です。
K:→了解ですが、できましたらフィリッチ社への質問と回答を原文でいただけませんでしょうか？　ニュアンスが伝わりにくいと思いますので。。。
T:上記の回答につきましては、フリッヂ社より文書で回答を得たものではなく、ドイツ出張の際に口頭で確認をとったものでございますので、申し訳ございませんが文書にて原文という形ではご回答いたしかねます。前回のメールにてご説明不足でしたことをお詫び致します。

K:③Q.輸入総代理店として、今回の問題に対してどのように対処されますか？
T:③A.弊社といたしましては今回の事象による不具合の発生、またはその前から不具合があった場合を想定し●●様（私）がご使用になっている製品のチェックを行い、製品上機能的に問題がありましたら相応のご対応を検討させていただきます。問題がなければチェック後ご返却いたします。
K:→その後は障害が発生しておりませんので、現在のところは貴社でチェックしていただく必要は感じておりません。ただし、今後は、状況により、チェックをお願いするかも知れません。

K:④Q.私が購入した製品の個別の問題でしょうか？
T:④A.現在のところ他で同様の報告を受けておりませんので、可能性といたしましては●●様ご使用の製品単体での事象と考えております。
K:→了解です。つまり周知させる予定もないということで理解しました。

K:⑤Q.同様の問題が発生し得るすべての型番を教えてください。
T:⑤A.製品上不良または設計上の問題ではないとしておりますので、「問題が発生し得る商品」というご質問には回答いたしかねますが、フロント部分が同様の構造になっている商品は現行品のフリーライドプロ・イーグル10、12の機種になります。
K:→了解です。もし問題であったとしても、過去の機種では起こり得ないということですね。

K:⑥Q.緊急時の対策として考えられる手段を提示ください。
T:⑥A.本件と同様に氷のかけらが詰まったことを想定しますと、バーを上下に無理な力をかけずに動かしながら氷を溶かすことで取り除く方法を一つの手段として提示します。
K:→バーを上下に動かすことによって氷が詰まって障害を起こしていたのならその対策もあり得ますが、車中で温まったビンディング内に雪が侵入して融けて、再度固まって障害を起こした可能性というのもありますね。

T:ご質問に対しての回答にてお伝えの通りにはなりますが、現在今回のような事象は他では報告を受けておりませんが、万が一同様の症状が続くようであったり、不具合がございましたらその際はお申し付けいただきましたら、その状況にあったご対応は致しますのでお申し付けください。
――――――――――――――――――――――――――――――――

以上、問題の解決には至っておりませんが、タカダ貿易さんの回答内容は、非常に評価できるものと個人的に考えております。実際、その後、さまざまな環境下でこのビンディングを使用してきましたが、不具合が発生したのは、初回の一回きりです。先週も、ヨーロッパ・オートルートで酷使してきましたが、何ら問題はありませんでした。

シャモニーにあるスネルスポーツのYKさんにも確認したところ、この問題の可能性は考えられるが、発生は聞いていない。。。ということでした。

特に初回使用時に発生し得る問題として、今後もウオッチしていきたいと考えています。

P.S　ヨーロッパ・オートルートの山行記録は少々時間がかかりそうですので、しばらくお許しください。