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夫からの誕生日プレゼントである。
８月生まれなので、今年の夏に１歳になる。
文句なしに可愛い。
こんなプレセントを贈られるということは、もう仕事を辞めても良いということなのか。
いや、夫にはそんな考えは全く無かったらしい。
結果、毎日うしろ髪惹かれる思いで、仕事に出かけることになる。
しかし、可愛いとばかり言ってもいられない。
オカメインコの寿命は20年、もっと長生きする個体もあるという。
20年経ったら、果たして私が生きていられるかどうか怪しい。
私はポーちゃんを看取ってあげたいが、私が先に逝ってしまったら、ポーちゃんは娘に引き取ってもらうしかない。
ポーちゃんの為にも、自分の健康管理をしっかりしなくてはと思う。
話は43年前に遡るが、あの頃オカメインコの雛の相場は1万円だった。
あるペットショップで、訳ありの半額で売られているオカメインコを見つけた。
生まれて間もない頃、高いところから落ちてしまい、片足を捻挫した鳥だという。
びっこを引いて歩くが、掴む力は強いし毛並みはきれいだ。
売れ残ったせいもあるのだろう、雛とはいえないがまだまだ子供らしい。
何と言っても値段がお買い得、足が悪いという同情すべき点もあり、私はこのオカメインコを飼うことにした。
名前はポール（ビートルズのポールが好きなので）こと、ポーちゃんと名付ける。
その後一人でアパート暮らしを始め、勝手にポーちゃんを連れて一緒に暮らした。
数日の山に出かけるときは、実家か友達に預かってもらった。
半年ほど野辺山の牧場でアルバイトした時も、ポーちゃんと一緒に電車の旅をした。
そのポーちゃんが命を落としたのは、結婚してしばらくのこと、私の不注意だった。
暑さ対策にと窓を少し開けて仕事に出かけた際、その隙間から侵入した野良猫に襲われたのだ。
何て可愛そうなことをしてしまったんだろうと、今でも心が痛む。
思い返してみると、６年間共に暮らしたのだ。
これがポーちゃん�祇い力辰靴任△襦�
なので今一緒に居るオカメインコは、ポーちゃん�鏡ぁ�
色気も顔もポーちゃん�祇い忙�ている。
もう一つ似ている点は、どこでもペタペタ歩き回ることだ。
ポーちゃん�祇い和�が悪かったので、畳をペタペタ歩いて移動するのは仕方のないことと思っていた。
しかしポーちゃん�鏡い老鯀瓦閉擦覆里法�何故かポーちゃん�祇い畔僂錣蠅覆ぐ榮以�法である。
驚いたりよほどのことが無ければ飛ぶことはせず、テーブルの上や床や畳でもペタペタ歩き回る。
上に行きたいときは人の足や籠や布を伝って登り、降りたいときはくちばしフックを利用してのクライミングダウンが上手だ。
鳥なんだから飛べばいいのにと思う。
つまりオカメインコは、そういう鳥だという事が分かった。
それはそれで構わないのだが、床を歩かれるとそのうち蹴飛ばすか踏みつぶしてしまいそうで怖い。
今年の正月明けに奥武蔵の山を歩いた。
ポーちゃんの止まり木にちょうど良さそうな枝を拾い、持ち帰って加工し、籠にセッティングした。
ほれぼれする天然素材の止まり木だ。
先日の山歩きでもまた枝を拾ってきた。
これもいい感じで、ポーちゃんも気に入ってくれたに違いない。
山へ行くたびに止まり木拾い・・・新たな楽しみを見つけた。
なかなか良い趣味かも知れない。
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