![]() |
![]() |
![]() |
何年振りかも忘れるくらい久しぶりに
後立山をテン泊で縦走する計画で出かけましたが、
悪天のために入山中止。
現地の大町山岳博物館と高瀬川上流の葛温泉を訪れ、
日帰りで帰宅しました。
山岳博物館には、厳冬期の北鎌尾根で果て、
「風雪のビヴァーク」で知られる故・松濤明氏の遺書である
手帳が展示されていることで有名ですが、
北鎌尾根への死への山行の前拠点として葛温泉を訪ねていたことは、
それほど知られていません。
当時、葛温泉の上の発電所までバスが出ており、
大町駅から湯俣方面へバスでアプローチできました。
(現在はエネルギー博物館から先へ行くにはタクシーのみ)
その最奥部にある旅館、高瀬館では、日帰り入浴を受け付けています。
10部屋ばかりの小さな温泉宿で、玄関から浴場までの長い廊下には、
北アルプスの様々な顔を撮った写真が飾られており、
訪れた人々の足を留めます。
この高瀬館は、松濤明氏が北鎌尾根への事前荷揚げ時に荷を預けています。
葛温泉は、賑わった昔日の面影は失われ、
今ではたった3件しか宿がありませんが、
ひなびた雰囲気で溢れており、とてもゆったりとした気持ちになれます。
源泉はとても熱く(90℃)、加水して温度を下げていますが、
それでもかなり熱い温泉で、
のぼせやすい体質のぼくは長時間浸かっていられませんが、
半身浴をすると、下半身はホッカホカ、上体は涼しく、
とても気持ちの良いお湯でした。
山岳博物館には2時間ほど滞在し、様々な興味深い資料を閲覧しました。
出るころにはちょうど昼ご飯の時間でしたので、
隣接する山岳総合センターの下にある東屋で、
入山していれば五竜山荘のテン場で夜食べる予定だった夕飯を調理。
雲の向こうに隠れる後立山連峰を思いながら、みんなで語り合いました。
後立山は特に20代前半にはかなり頻繁に歩いていますが、
どうしても晴天に恵まれず、
無雪期はこれまでに1度も晴れたことがありませんし、
積雪期も通算30日くらいいたはずですが、
晴れたのは3日か4日くらいだったと記憶しています。
こうした、晴れとは縁遠いお山もありますよね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する