悲しい訃報

7月3日、カラコルム山脈のスパンティーク峰（7,027m）を下山中の日本人男性が亡くなりました。

その方、大西浩さんとは、昨年秋の日本スポーツ協会山岳コーチの講習で知り合いました。
（画像は初めてお会いした場所）

大西さんは、長野県山岳協会の副会長で、県クライミング少女チームの監督をされるとともに、長年高校の教壇に立ちながら、山岳部の顧問として若者たちの育成に心血を注いでこられました。

私が、山岳を通じて子どもたちの育成に関わりたいと思っていることをご相談したところ、それならばアスレティック・トレーナーの資格を取ってみてはどうかとおっしゃいまして、県スポーツ協会に過分な推薦文を書いてくださいました。
私自身のトレーナー経験が少ないことから、その時の推薦は通らなかったのですが、その後も県の担当者をご紹介くださるなど、私の相談に対して真剣に向き合ってくださいました。

大西さんの、次世代育成や山に対する思いを、たった数ヶ月だけのお付き合いでひしひしと感じたものです。これからまだまだご活躍いただき、私たちをご指導してほしかった。そして次世代の希望について語り合いたかった。
長野県の、いや、我が国の山岳界は、とても大きな人材を失いました。本当に、本当に残念でなりません。

大西さん、大西さんが長年かけてやってきたこと、その未来を思う心を、少しでも受け継げるよう、努力していきます。
どうか見守ってくださいますよう。

安らかに。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a4cc7c98d7211038ab04ae7ec4a06e697f0ae04e