一昨日で、ヤマレコを始めて1年が経ちました。
その以前からヤマレコの存在は知っておりましたし、
自身の山行計画に際して、みなさんのレコを参照することもありましたが、
自身の記録を残すことにはほとんど興味がなく、
多くの山行記録を紛失、あるいは記録さえ取っていませんでした。
それに、長らく単独行が専らであり、
お山を通じてひととの輪を広げることにも興味がなかったし、
ただ自分本意なお山歩きに喜びを見出していただけでした。
その考えが変化し、ヤマレコに登録することとなったきっかけは、
諸事情で離れて暮らしている、もうすぐ2歳になる息子と、
将来一緒に山に登りたいという夢を抱いたことです。
その夢が実際に叶うかどうかは分かりませんが、
その日が訪れるまで、自分のお山での足跡を残しておきたい、
と思うようになりました。
また、その直前に両膝に受傷し、手術を余儀なくされたことも、
自分自身のこれまでのお山を見直す良い機会となりました。
ただ、体力や技術、経験に任せてお山を征する、という考えではなく、
自分の身体と心と、そしてお山や天気と対話をしながら、
常に「歩かせてもらっている」ことへの、
たとえば、丈夫な身体に産んでくれた両親への、
あるいは、ぼくの手を、脚を支えてくれている、
大地、樹々、岩などのすべての自然への、
感謝の気持ちを抱くようになりました。
1年を経て、膝のリハビリはまだ続けていますが、
受傷前よりもずっと良い状態となり、
また、運動力学的な側面でも様々な勉強をして、
これまで正しいと思っていたお山の歩き方を、
ゼロから見直す機会を与えられました。
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一昨年あたりから端を発したお山ブームは、
昨年に一気に盛り上がり、今年はさらに賑わっています。
これがブームに留まらず、素敵な文化遺産として、
後代に引き継がれていくとすれば、
これほど嬉しいことはありません。
ブームとなれば、それに付帯する問題も多数噴出しますが、
それに対して眉を顰めるのではなく、
自分にできることをしていきたい、そう思います。
かつて、山岳部出身の父が、
幼いぼくに山のイロハを教えてくれたように。
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この1年間の歩みを、ヤマレコと、
多くのヤマレコユーザの皆様が支えてくださいました。
深く御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
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